ベルばら のその後
前の日記の続きを書くには時代背景について知識が無さすぎ、また壮大過ぎて、ちょっと無理だと思いますが…映画「レ・ミゼラブル」を観ていて、最初はジャン・バルジャンという一人の男の生涯がメインの物語と思っていましたが、最後には民衆がそろって高らかに歌い上げて終わる(たぶんミュージカルもそうなんでしょうね)となって、なんだかテーマがわからなくなってしまったんですね。「ベルばら」でフランス革命を知ったような気になっている私ごときは(オイオイ)実はその後のことなんてろくに知らないんです。映画の冒頭では、フランス革命の後、結局また王政復古したという一文が出てきますが、「ベルばらで完結してる」自分にはちょっとショックな始まりなわけです。あれほど多くの血を流して革命を起こしたのに?と。一応、ベルばらの中でも革命の指導者ロベスピエールもその後処刑され、ナポレオンが登場することは触れられてはいますが。映画に戻りますが、ここで出てくる学生たちの武装蜂起はフランス7月革命 の前段ということでしょうか。映画中では「左翼の学生たち」は敗北してますよね。絶対に女性の目を惹く(笑)学生たちのリーダー、アンジョルラス(金髪の巻き毛の美青年)がカッコ良すぎるだと思いましたが、ベルばらに出てくる、あの「サン・ジュスト」がモデルとのこと、なるほどと思いました!現実には1794年に処刑されたので、「レ・ミゼラブル」とは時代が違うのですが、サン・ジュストの印象というのがとても強かったので、ユーゴーはモデルにしたのでしょうね。やはり権力というのは恐ろしい。市民革命とはいえ、王政を倒した後には別の支配者が出てくる。それでもここ(今の時代)まで来た、ということなのでしょうけど…年末のテレビ番組で、日本の学生運動、あさま山荘事件、成田闘争等々で、左翼学生というものを見た後の「本場」左翼学生ということもあり、「不遇で不屈のジャン・バルジャン」の魂の救いの場面には涙したものの、全体の印象は革命に動く人々の姿、その時代の方により強い印象が残りました。