2006/05/24(水)03:13
「過去」・・・
ご質問を頂きました。
Ruchiさん
過去のメッセージを読み返してこのメッセージに目がとまりました。
今私は過去にお別れをしたいのですが、もう少し詳しくお話を聞かせていただけませんか?
宜しくお願いします。
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過去に終わったことでも、心の中で終わっていないのなら、
それは過去ではありません。
抑圧するのではなく、きちんとお別れすることが大切です。
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「過去」というのはそれが起こった時を指しているのですが、
それが「過去」となって終わっていくのはまた別のことだという気がしています。
ボディワークをしていますと、それを特に強く感じます。
何かが起こる瞬間、それは今です。
何かが起こると、当然心の中に色んな波紋が生じます。
事実には良いも悪いもないのですが、人のフィルターがその事実を色分けします。
そして、それが受け入れたくない事実や、受け入れきれない事実の場合、
人はそれを無意識に封印してしまいます。
要するに「見たくない」のです。
でも、見ないからと言って、終わっているのではありません。
それは形を変えて、身体の中に潜伏しています。
もし、何かが起こった瞬間に、たとえ苦痛でも、たとえ辛くても、
それを感じきったときには、それは「過去」として後にすることが出来ます。
ですが、それを無意識にであっても、避けてしまうと、
それはずっと現在進行形になるのです。
つまりは、今も「心の痛む何か」として身体の中に存在し続けるのです。
だから、もし、それを終わらせようとしたら・・・
ある意味それを生き直すほかはありません。
光を当てて溶かすしか、方法はないのです。
自分の心はそれを知っているので、色んな機会を使っては、
それを思い起こす機会を与えてくれます。
同じような体験をすることで・・・
でも人はまた、同じように封印してしまうのです。
そうなると、今度はマインドは賢くなってしまいます。
そこに近づかないようにするのです。
だから、もし本当に自分の中の「過去」を終わらせようとするなら、
それを思い起こし、光を当て、溶かしていくしか方法はないのです。
すべての体験は、どの体験も自分に何かをもたらしてくれます。
そういう意味では、良い体験も悪い体験もないのかも知れません。
だから、できることなら、今、体験しているその瞬間に、
その瞬間をフルに生きる!
辛くても悲しくても、自分の心の中をすべて通過させていくなら、
そのことを通して、何かが終わりを迎えます。
そして、それはいつか笑って話せる「過去」になっているのではないでしょうか?