セラピスト瑠花よりLOVEをこめて…

2006/07/18(火)21:25

自然のものは、自然に帰す

ひとりごと(67)

夜10時。会社のイベントのサポートで岡山の山奥で連休を過ごした彼と、上野の居酒屋で向き合って座ってた。 彼「・・・誰かが『カブトムシがいるゾ~』って言うから、酔っ払って、みんなでアタマに懐中電灯つけて外に出たら、カブトムシじゃなくて、1匹だけクワガタがいたんだよね。」 私「で、もちろん、つかまえたんでしょ?」 彼「うん。でも、逃がしてあげた。自然のものは、自然に帰す。だって、クワガタは地中で7年も8年も過ごした後、地上で2年しか生きれないんだよ。カブトムシなんて1年しか生きれないんだ・・・。」 私は耳を疑った。付き合い始めて2度目のドライブの時と、同じ男性のコトバとは思えなかったからだ。 -◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇- 3年前のGW直前のこと。2度目のドライブで行った秩父で、私の存在も忘れてオタマジャクシすくいに夢中になってた彼。釣好きの彼のクルマには、常に、すくい網と魚用のクーラーボックスが積まれていた。 そして夕方、移動した先の奥多摩の渓流で、こんどは美しいヤマメの幼魚をすくいあげ、連れて帰りたいと言い出した。「どうするの?」と聞いた私に「水槽で飼って毎日眺める!」と。川魚は成長してからだと水槽では生きれけれど、このくらい小さければ生きる可能性があるからと言うのだ。でもそのためには、さっきすくったオタマジャクシを捨てなければならないとも言った。ここの水ごと運ばないと、ヤマメは帰るまでに死んでしまうからって。 私は涙ながらに猛反対した。「だって、このヤマメ、この渓流ならずっと生きて大人になれるけれど、連れ帰ったら死んじゃう可能性だってあるんでしょ?・・・それに、オタマジャクシたち、環境が変わったらゼッタイに生きれないよ。秩父の水たまりに戻って放つならいいけど、ここで捨てるのは残酷すぎる!」って。 彼は不機嫌に「わかったよ」と言って、しばらくヤマメをながめて、そして渓流に帰した。 帰りのドライブは気まずかった。真夏は仲良く過ごしたけれど、結局この年の秋に別れた。 そして私はレイキと出会い、いつしかスピリチュアルを仕事とするヒトになった。 ・・・彼とはその後、クリスマス直前に戻り、一緒にイヤーエンドを祝い、バレンタインの後ふたたび別れ、1周年にもういちど戻ってからは、2度と別れることなく現在に至るんだけど・・・ -◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇- 話は上野の居酒屋に戻って。彼は、さらに話し続ける。 「川魚を釣って帰ったことも何度かあるけど、結局、死んじゃったんだよね。だったら、可哀相じゃない。自然のものは、自然の中でしか生きれないんだ。だから、自然に帰すんだ。」   人間って、変われるんだね! この人を、待ってて、本当によかった・・・。 彼を変えたのは、私?・・・少しは影響あったかな?・・・でも、本当に彼を変えたのは、小さな天使たち。 去年、それぞれ2年半と、2年10カ月生きて、大往生したハムスター嬢たち! 小さな彼女たちに、いま、もういちど御礼を言いたい。   命の重さを教えてくれて、本当にありがとう!

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