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Rule The World I

[ネタバレ雅兄ィ出演映画感想文]其ノ三



[ネタバレ雅兄ィ出演映画感想文]
其ノ三

『荒ぶる魂たち』


ジャケット7


CAST

加藤雅也
美木良介
ミッキー・カーチス
秋野太作
曽根晴美
伊武雅刀
遠藤憲一
須藤正裕
白竜
竹中直人
松方弘樹


STAFF

製作:土川勉
企画統括:武内健
企画・原案・脚本:武知鎮典
企画協力:瀬戸恒雄
統括プロデューサー:増田欣宏
プロデューサー:松島富士雄、石井誠一郎
撮影:伊藤潔
録音:佐藤幸哉
美術:尾関龍生、橋本優
音楽:遠藤浩二
編集:島村泰司
ポスト・プロデューサー:金子尚樹
助監督:加藤文明
製作担当:鷲頭政充
CGIプロデューサー:坂美佐子
プロデューサー補:大越仁喜
監督:三池崇史






ストーリー


やくざ組織・横溝一家の傘下の樋口組。組長の樋口(竹中直人)と行動隊長剣崎(加藤雅也)は、幼い頃からの兄弟分だった。地方の小さな村からまず、樋口が飛び出し、剣崎がそこに転がり込むことになってから随分時が経った。現在は百人からの所帯になった樋口組だが、組長の樋口、若頭の鳥居(美木良介)を中心にその結束力と武闘派ぶりで他組織からも恐れられる存在であった。
 横溝一家は、河をはさんだ向こう岸のやくざ組織・白根組と長い間いがみ合っており、小さな小競り合いは日常茶飯事だった。そんな折、樋口組のシマで暴れていた白根組のチンピラを、樋口組の組員が刺し殺すという事件が起きる。このことの報復に白根組はあろうことか、横溝一家の総長・横溝(ミッキー・カーチス)の暗殺を企て、ヒットマン(白竜)を放ち実行した。親として総長をことのほか慕っていた樋口は逆に、白根組組長・白根(曽根晴美)のタマをとりに剣崎を走らせる。抗争が始まろうとしていた。誰もが、ここまでになることを予想していなかった事態に。ちょうどその時に構成員一万を誇る大組織、天成会の幹事長・海藤(松方弘樹)が横溝一家と白根組の手打ちの仲介を買って出る。どうもおかしい、と感じた樋口は横溝一家の幹部をつきつめる。全ては海藤の描いた絵図だった。白根組若頭・水島(伊武雅刀)、横溝一家若頭・土屋(秋野太作)を両組織のそれぞれの長に据え、ゆくゆくは天成会に吸収する腹づもりだ。一方剣崎は、自ら動いて白根組若頭補佐の室井(遠藤憲一)をさらい、全てを吐かせてことの次第を知る。剣崎はこれを、幼い頃からの兄貴分であり、恩人であり、組織の親でもある樋口を一気に押し上げるチャンスと考え、海藤を敵にまわしひとり討って出るが…。





感想


如何やら任侠物における雅兄ィのポジションはリベンジャー(復讐者)が定番なようだ・・・・・・。
今回もストーリー解説が殆んどネタをばらしてくれているが、更にネタをばらしてしまおう。(でなければネタバレ感想記にならないしな・・・・)
 
竹中氏演じる樋口親分は殺されてしまいます。
ええ、そりゃあもう、気持ち良く。
だからこの話の雅兄ィ演じる剣崎(特攻隊長~~~っ!!/笑)、唯でさえ遣る事為す事滅茶苦茶だったのに、後半は壊れてる。
然しこの壊れっぷりをもっと派手に前面に出して欲しかった。
前半が少々間延びして、観ていて疲れるシーンもあったし。
折角兄ィの初やくざ物主演映画なのだからもっと目立たせてくれても良かったのに・・・・・。
余りに豪華キャストを揃えてしまい過ぎた気もする。
個々のエピソード確り描こうとするとキャストの出演シーンも小刻みにせざるを得なかったのだろうか・・・・・?

良かった点は、剣崎が如何に樋口に信頼と憧憬の念を寄せていたか、其の辺りはキッチリ描いてくれていた。
だから彼が樋口の為に何もかも顧みない姿勢も、樋口亡き後の暴挙も手に取る様に理解出来た。
其れは三池氏の手腕というより、竹中&雅兄ィコンビの演技力が魅せてくれたという感触が強いのだが・・・・・・。
後気に入っているのは、剣崎の強烈な生き様に本当は憧れていながらも、余りにも無鉄砲で命知らずな彼について行けない桜庭。
桜庭とは対照的に剣崎の生き様に心底惚れ込み、終盤では身を挺して彼を庇って最期を遂げた大友。
好対照な二人の舎弟が寄せる剣崎に対する感情がより剣崎国彦という人物像を浮き彫りにしてくれていた。
其れが無ければ、幾ら「加藤雅也馬鹿・・・・」と身内から呆れられている私でも観賞し切るのは無理だったかもしれない。
 
矢張り此れ(『荒ぶる~』)も三池作品らしく通常の任侠物では無いし、解かり易い唯の痛快娯楽映画・・・・・・などでは決して無いので、男の世界観をキッチリ説明してくれ!という女性向きな作品だと思います。
受け入れ易いか否かは置いといてね・・・・・・。








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