ロング・キス・グッドナイト
Di gal a ruff, yuh nuh!!!マシンガンをぶっぱなす金髪女性の映画は掃いて捨てるほどこの世に存在する。これもそのたぐいに過ぎないと、初めて見た時は思った。ピカソ・トリガーのようなエロを期待した私には物足りず、ドロドロした拷問シーンと、誘惑されて妙に色っぽい表情のサミュエル・L・ジャクソンだけが印象に残った。テルマ&ルイーズという映画を見てからは、その感想が一変すからアラ不思議。ジーナ・デイビスに対する評価が180度かわるのだ。テルマ&ルイーズの中の彼女は男に依存したか弱い女性の典型。そんな彼女の変貌ぶりというか、はじけていく過程が見所の一つかと思う。夫の浮気に悩まされてた彼女は行きずりの男(ブラピ、若っ)とワンナイトスタンド。虐げられていた女性の反逆が痛快極まりなく、理屈抜きでお気に入りの作品となった。そんなわけで、単なる金髪アクションという色眼鏡を取り払ってみたロングキスグッドナイトは、とにかく面白い。ジーナ・デイビス演ずるスパイの殺人マシーンぶり。目は太いアイラインで黒く縁取られ、への字口。女って化粧一つでこんなにもかわるんや・・。両手にヘネシーとタバコで吐くセリフも鋭く。「痛みは別の痛みで紛らわすんや。ハロルド・ロビンスの本で読んだ」ハロルド・ロビンス?さっそく図書館で探してみよう。気分だけ女スナイパー。この映画の中の人間は不死身(特にジーナ・デイビスとサミュエル・L・ジャクソン)。水の中に5分以上沈められても、冷凍庫の中に閉じ込められてもめげない。死んだ、と思ったのに生き返る。「お前が苦しんで死ぬところを必ず見届けてやるわ!」と苦し紛れの捨てゼリフが最後に現実になる。ジーナ・デイビスが悪役にとどめを刺すシーンが好き(絶対ありえないアクロバット)。電飾のロープをつたい飛び降りてくる時に律儀にライトまでパラパラ落ちる所がよかった。サミュエル・L・ジャクソンのダナナナ♪って鼻歌が気になる。Muddy WatersのI'm A Manって曲らしい。他の映画でも誰かが口ずさんでたような気がするが、健忘症。最後に、ありがとう木曜洋画劇場。ピカソ・トリガーの映画Muddy Watersさん