Touch Down
日本に帰ってきてはや十日。忘れてしまう前に帰国までの出来事を記しておきます。空港のカウンターは、いかにもSweetジャマイカを満喫してきたと言わんばかりの、ピンク色に日焼けした肌と三つ編みをさらした人種で溢れてた。彼等と同じ時間を共有してたとは、私は到底思えない。ホンマに帰るんやなぁ。ノースウェスト航空のグランドホステスは、「ゆふぃ こん ちぇっく ゆあ わいふぃ、ゆひあ!(妻に会いにきてや、わかった?)」「あみ ひむ うぉーん(私やわ、この子が好きなんは)」ボン、ジャマイカンギャルと最後のFlirt。てか、いつのまにか結婚してるし。機内は白人観光客が席を占め、私たちは最後尾。隣は若いジャマイカンGUY。 彼のiphoneらしき物から、ずっとダンスホールがかかってる。国がかわればこれも騒音になるんやろな。案の定、ボンのターゲットに。兄ちゃん寛大にもハイテク機能を披露。こっちの若い子は、赤ちゃんの扱いに慣れてる。赤ん坊大国ジャマイカ万歳。「離陸したら窓撮ってくれへん?ここ押すだけやし」旦那にiphoneを託す。振動が最高潮に達し、必死でシャッターを押す旦那。その後、ボン用のクラッカーを分けあい生まれる一体感。同胞。それはUSのイミグレまで続いた(YO!!で通じるの、彼等だけ)。USについたらやりたかった事。いつもの安宿はやめて、らぐじゅりあすなホテル&ふぁんしーなわいんandだいん(何のこっちゃ)。それは不便ないなか生活で抱き続けてきた夢。明日への糧だった。空港の案内版でホリデイインに電話。「予約係に転送します」住所、電話番号、カード番号諸々聞かれ、挙げ句の果てに「ではホテルに電話して下さい」キレた旦那「他にしろ!」理不尽には、ジャマイカで慣れっ子やったはずやのに?America's Best Value Innと称する番号を押すと訛りの強い英語。「インド人っぽかった」「奴らは商売人や。間違いない」したり顔。私のらぐじゅりあすな計画に影が差す。送迎バスが到着、不安的中。これはデジャヴ?って、いつもの安宿やんか!名前がかわっただけで、フロントにはお馴染みインド人のおっちゃん。通りがかりの宿泊客、白人男性二人組が部屋まで荷物を一緒に運んでくれた。捨てたもんじゃないかな。次もここにしよう。翌朝、早朝の送迎バス。運転手は例のおっちゃん(よう働くなぁ)。カーラジオでは、パーソナリティと視聴者がハイテンションでアメフトの制服について語ってる。どうやらゲイ専門番組らしい。朝6時、ある人種にとってはまだ夜なのだろう。凍り付く旦那。寒さのせいだけじゃないようだ。行きの飛行機でギャン泣きされた件もあり、帰りは万全を期す。機体が下降を始めると、クラッカーをボンの口に投入。「火を絶やすな!薪をくべろ!」それはまるで、アフリカサバンナで野営でもしてるかのような緊迫感。USから日本までの便、えくすきゅーずみーと日本人の若い女性に声をかけられる(てか、私日本語わかります)。「一列とってるんで、よかったら」空席を確保できず、ぐずるボンを膝に途方に暮れてたうちらにはまさに天の救い。地上何百フィートの所で、既に祖国を見る。同胞。行きの苦労が10ならば、帰りは7ぐらい。息子は確実に成長してた。親が怠慢になったという説も。コバルトブルーの海が見えてきた。寒々しい景色が懐かしく、私は心から安堵した。