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いつもより丁寧に化粧をする。時間があると、こうもうまく描けるんや眉毛って。アイラインも太め。誰かに会うわけでもないけど。初めてのフィッシュボーン編みの上からバーバーリーもどきのハンチングをかぶる。これでカタギには見えない。
商店街の和菓子屋に寄る。こういう時はおはぎと相場が決まってるのかもしれないが、おいしそうな黒糖まんじゅうにする。どうせ後で自分も食べるんや。自転車屋で空気を入れてもらい、出発。ボーイスカウトのグループに包囲される。その中をたくみに抜けるおばちゃんの後を追う。厳密にいうと追ってたのは後頭部に光るバレッタ、金色のアシカだった。 色彩のない冬の街。低い空とコンクリート群。消費者金融とパチンコの看板が目立ってきたら、中心部が近い証拠。谷町筋を横切る横断歩道を渡り、お城風ラブホテルの入口にかまえる葵の御紋の前で立ち止まる。道がふたてに別れてる。yahoo地図によると公園を迂回すれば目的地のようだが、ホテル街をさすらいたくない。公園内の道を直進する。 公園を抜け坂道を登る。目的地は近い。少しずつ記憶が甦る。担当のお坊さんがオトコマエやったこととか。(ラッパーっぽかった)到着したがチャリをどこに停めるべきか。併設してるシアターにスペースを見つける。 中は家族連れの参拝客が多い。脱いだブーツをビニール袋に強引に押し込み、本堂の階段を上がる。引き戸を開けると中にはえんじ色の絨毯がしかれ奥には巨大な仏像。視界がぼやける。外の冷気のせいかも。お坊さんが名前を呼び呼ばれた人たちは前へ移動してる。病院の待合室みたい。事務的なのはかわっていない。 外に出る。まだ何かあった。(さっきの感傷を返せ)線香の束と黄緑色のろうそくを一つずつ買う。見よう見まねで線香に火をつける。ダウンジャケットのファーに引火しないように細心の注意を払う。「線香はな、あっちに立てるとこがあるからな!」おばちゃんが連れに話しかけている。彼女について行くのが賢明のようだ。納骨で作った阿弥陀如来像 がお堂の中に数体見える。図解によるとうちは左から三番目みたい。「うちのお母さんはあれやな」おばちゃんはずっとしゃべってる。お供えを置く場所はなかった。てことは、まんじゅうは全て私のもの。 子供の頃、薬師丸ひろ子のLPを買ってくれた。成人式を控える私のドレッド頭を見ても咎める事はしなかった。縁が切れた父方の祖母が眠る寺を後にする。1.17から11年たった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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