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カテゴリ:MOVIE REVIEW
暗い。悲しすぎるこの映画。よくあるサクセス・ストーリー系かと思って見たけど一発くわされました。TKO。コメディ好きの私にはちょっと重たかったけど、よくできた映画でした。
まず、地味!大御所クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン二人並んでもハリウッド的空気は微塵も感じさせません。(俳優さんってスゴイ、オーラを出したり消したり自由自在?)度肝を抜くアクションとか派手なシーンとかはなく、静かに淡々とストーリーが展開していく。意図的?ってぐらい暗闇がふんだんに使われてる。どんだけ電気代節約すんねん!・・じゃなくて、無駄なものを一切そぎ落とし、セリフとplot、そして俳優さんの演技だけで勝負している感じ。simple is best. こんな地味な話がアカデミー賞に選ばれるなんて、ハリウッドも捨てたもんじゃない? クリント・イーストウッドvsモーガン・フリーマン。しがない中年オヤジたちの対話がよかった。子供の喧嘩みたいな他愛のないやりとりが笑いを誘う。常に悲壮感が漂ってるこの映画の中で、それはちょっとした清涼剤になってた。今日び、メディアにはセックスが氾濫し、エロなしじゃ人の目は引き付けられないってぐらいの有様やのに、中年オヤジだけでここまで魅せるなんて、アッパレ。 そう、この映画にエロはありません。ヒロイン役ヒラリー・スワンクはただひたむきなファイター。時代錯誤なぐらいストイック。赤貧&ド根性物語・・って今見ると逆に新鮮な気も。ボクシングはホンマ、ハングリーなスポーツなんやなぁ。夢は絶対叶える、30歳過ぎても。うん、私も頑張るぞ!この女優さん、こういう薄幸のヒロインがはまり役。中嶋朋子と何故かかぶる。やっぱ、歯?あと、バグパイプの音って何かいい。これが噂の、キャンディをとりこにしたという魅惑の調べ(by丘の上の王子様)? ヒロインの最期がツライ。ネタバレはしないのでみなまで言いませんが・・。個人的にはあの終わり方はどうかと思う。人の運命まで人間の手で決めてしまっていいものか、と・・。でもその疑問符が大きな余韻となって忘れられない映画の一つとなる。浮かんだ言葉は遠くの親戚、近くの他人。 複数のエピソードが絡み合って、奥深い。あとレモンパイがムショーに食べたくなる。アメリカのダイナーまでいかな食べられへんの、やっぱり?
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