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カテゴリ:BOOK REVIEW
「シャトーマルゴーの1990年ものを」とレストランで指定するこだわりワイン通もいれば、上も下もついてないと欲情しない変わった性癖もある。需要と供給。求めよ、さらば与えられん。日本も確実に進歩しています。アフリカン・アメリカンの官能小説が和訳本で読めるのですから。あなたの好きにして/ゼイン 宇能鴻一郎ばりの、エロエロを想像してたら全然違いました。10代の妊娠、中絶、社会人進学など真面目なネタ満載。普通の小説+セックス多めで等身大のヒューマンドラマといった感じか。登場人物は20代のカップル二組で、リアルなアフリカン・アメリカンの生活が描かれてる。緻密に計算されたような小道具の数々。クール・エイドやJET誌。付け爪や男性ストリップ。カーステレオやクラブで流れる曲は、絶対聴いたことあるはず。映画にいたっては70年代の黄金時代の名作集。まるで秘密の合言葉のように著者のこだわりが光る。 女同士の会話が楽しい。普通の会話に語呂合わせや格言がふんだんにちりばめられてる。Don't hate the player, hate the game、Stressedを反対に読んだらDessertsとか(知らんかった!)などなど。言葉の錬金術師かってくらい、そういうのに長けてませんか?黒人の人らって。日本製の車や電化製品を見て日本人=賢いって言ってるのと同レベルの偏見かもしれませんが・・。そんな感じでブラック・カルチャー好きにはたまらん一冊です。 社会的問題もしっかり盛り込まれ、明るい主人公たちに影を落とす。それでも励ましあい助け合いながら現状から抜け出そうとする姿勢に心打たれる。「そんなうまくいかんやろ~」と思いつつも、自分もガンバロと思わされるのでした。そしてこの後すぐ自分もクール・エイド作りました。 <おまけ> 趣味とおしゃれの店 亜都利絵(仮名) 新作 中近東をイメージして作ったら小学校の給食係になってしまいました。 予想とまったく違う出来上がりが亜都利絵の特徴です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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