Under Mi Rumkream

2006/11/15(水)16:30

Men In Red

BOOK REVIEW(68)

チャベス―ラテンアメリカは世界を変える!/ウーゴ チャベス & アレイダ ゲバラ チャベス大統領が9月に国連で行ったスピーチ。「悪魔がここに来ていた」と胸の前で十字を切った一連のパフォーマンスは旦那から聞いたのだけど、帰省中ジャマイカのテレビで見たのがよほど嬉しかったのか、日本のラスタ友達にまで報告。あん いむ どぅそ!(でな、彼はこうしたんや!)と自分がその場にいたかのように再現。はいはい、あんたもブッシュ嫌いやもんなー。 チャベス氏はカストロ議長との絡みで日本のメディアで何度か見た。この夏、病床のカストロ議長(ピンピンしてたけど)を見舞ってる場面なんか、はたから見てもその親密ぶりが伺えた。だって真っ赤っ赤のペアルック・・(カストロ氏はパジャマ?それとも米寿のお祝い?)。 あのカストロ氏に腹心のごとく寄り添い、ブッシュ大統領を悪魔呼ばわりするこのオッサン(ごめんなさい)って何者?何とも言えないこの風貌。エキゾチックな六平直政、みたいな。人種が交じり合う中米カリブらしく、父方は先住民とアフリカの血が流れてるとのこと。社会主義とか政治の話は全然わからずページもなかなか進まなかったけど、面白かったのは家族や生い立ちの話。のどかな情景が目に浮かび、同じカリブ海、ジャマイカの田舎の風景と重なる。裸足で学校に行ったり、お婆さんが作ったお菓子を学校で売って家計を助けたり。政治家に囲まれて育ったどっかの国の首相とは違うよなぁ。 カストロ議長の病気が取り沙汰された時、英雄亡き後の未来を案じた。ゲバラも死んで、カリスマと言えばあと誰が残ってるんだろう?そんな杞憂は不要かな?というのがこの本の感想。そしてこのインタビュアーがアレイダ・ゲバラ、ゲバラの娘なのでした。初めて写真を拝見したけど「生き写し」って言葉に「どこがや!」と思わず突っ込みを入れそうになる。でもお父さんから受け継いだ情熱が内面からにじみ出てるんやろな、きっと。子供の名前で考えてたのは、たまたまチャベスのミドルネーム(祖父からとったらしい)だった。男だったらラファエル、って・・密かに企んでます(ミーハー)。

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