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カテゴリ:BOOK REVIEW
どんだけ本読んでないねん。
火垂るの墓/野坂昭如 野坂昭如を初めて見た時は、ショックだった。こんなエロ親父が火垂るの墓の作者だなんて。それは山下達郎に匹敵するほどのギャップであった。 といいつつ、本はおろか、映画すら見たことない。妻子供おいてフランキー・ポールのショウにでかける旦那を暖かく見送り、私は金曜ロードショー。あらすじ聞いただけで十分泣けるのに、あえて見てしまうのは子供ができたせい以外のなにものでもない。「節子」に息子の顔が重なる。黒目がちな目といい、三等身といい。帝王切開の手術のBGMがハヤオ映画のサントラやったのもあながち偶然ではないかも?お約束で、涙、涙。まんまと泣かされてる、と知りつつも涙。 明くる日、図書館へ走る。絵本、離乳食の本と共に文庫本を借りる。映画は原作をほぼ忠実に再現してた。緻密な描写をそのまま映像化してる感じだ。でも泣けなかった。つらすぎて。「火垂るの墓」が目当てだったのに、他の短編を好きになる。どれも作者の体験を元にしてて、いずれの作品にも清太と節子の化身らしき人物が現れるのだが、救いようがない「火垂るの墓」に比べところどころに笑いあり。タンゴの調べにのせ胃の中のものを戻して飢えをしのぐ(牛でいうとこの反芻)なんて、そのユーモアのセンス、たまらん! また、かなり生々しいエロに、前言撤回。えっ、この人「火垂るの墓」(=エロなし、という意味で)みたいなのも書くの?のほうが正しいのかも。確か高校の文集で、読書感想文を書いた子がいたけど、ほかの短編も読んだのだろうか?未成年には好ましいといえないお座敷ショーの場面なんか、どう思ったのか気になって仕方がない。 ちなみに映画の裏番は大食い競争だった。大日本帝国万歳。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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