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カテゴリ:TRAVEL
(もうジャマイカに帰ってますが、しつこく日本滞在記やります)
「ユニクロなんて贅沢すぎる。せいぜいGU。服はほとんどリサイクルショップで買うてるわ」 日本でつつましく暮らすジャマイカ人P。自宅の彼女の持ち物といえば、無造作に置かれた本や衣類ぐらい。食器や家具は前の住人が置いていったもので、日本の生活には全く頓着していない様子が見て取れる。ここには働きに来ているだけ。あと2~3年日本で働き、ジャマイカへ帰った後は土地を買ってゲストハウスを建てるという。最後はやっぱり母国、ということ。 「出る時はポストにカギ入れといて」仕事に向かうPを見送り、うちらは長崎市内観光へ。長崎市には亀山社中があるんです奥さん!新撰組大好きな私。矛盾してるが坂本龍馬も好きなんです(←つまりミーハー)。子供には「チンチン電車に乗ろうね」と甘い声で誘う。 長崎駅の観光地化は予想を遥かに上回るものだった。駅は広くて新しくてキレイ。案内所はフリーwifi完備。路面電車はほとんど外国人観光客で占めていた。 路面電車の運転手のアナウンスが逸品である。甘いボイスで淡々としゃべり続けてる。何の変哲もないアナウンスなのに、「あなたに涙は似合わない。僕に見せてください、100万ドルの笑顔を」と聞こえて仕方がない。一人だけじゃなく、どの運転手もそうだったので、これはもう長崎の名物にするべき。 路面電車の乗り放題パスを買ったので、駆け足で平和公園→中華街→めがね橋と回る。ラストは亀山社中がある新大工町駅で下車。「どこへ行かれるんですか?」駅の地図に見入っていたら主婦らしい女性に声をかけられた。ここでは住民一人一人がアンバサダーとしての使命を担っているようだ。「暑いですね。がんばって!」ご声援ありがとうございます。 しかし本当に暑い。普通の民家の中、坂をひたすら登っていく。時折登場する目印も頼りない。汗が滝のように流れ落ちる。 絶対、見落とすってコレ・・ やっと記念館到着。 中には血痕が飛び散る屏風や、愛刀、姉宛の直筆の手紙、愛用の茶碗など、ファン垂涎もののアイテムが贅沢に並べられている。 「屋根裏部屋登った?刀持ってみた?」初老のガイドの男性、男の子を見れば甲斐甲斐しく世話を焼いている。それはまるで、未来の龍馬を育てる任務を自らが背負ってるような。ボンのような毛色の違う子にも別け隔てなく接してくれた。「大きかね~。もうご飯は食べてきたと?」あ~、ダメ。九州弁ってなんかツボ。 長崎駅に戻り高速バスで佐世保へ。バスの旅はジャマイカ人Pの提案だったが、これが快適でよかった。座ってるだけで目的地につけてしまう。佐世保のバスターミナルでアンジェラと待ち合わせ。去年は30分しか会えなかったが、今日はアンジェラ宅にお泊り。ちょうどアンジェラのお母さんも訪日中。あんな村の住人が日本で集結なんて、すごい巡り合わせ。 彼女たちに比べると、今の私は何と俗物になりさがってしまったことか。村に帰ったら何の役にも立たないハイヒールや化粧品なんかが頭の中を占めてしまってる。猛省。 さて、みんなで佐世保バーガーの店へ。ベタベタにアメリカナイズされた店だったが、店員全員がアジア系だったのが異国情緒を醸し出していた。スズメバチが乱入するという珍事があったが、店員の一人が手づかみで退治していてワイルドだった。 米軍基地の中を通って帰る。中にはステージがあってアマチュアバンドがロックを演奏していた。ステージの隣にはアメフトのコートがある。ジョギングしている人たちとすれ違う。足が悪いアンジェラのお母さん、夜の散歩に最後まで不服そうだったが、最後は娘に手を引かれていた。姉妹になったり親友になったり・・素敵な母娘像と平和な街。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/08/24 05:55:38 AM
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