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カテゴリ:ジャマンガ日記
非常事態発令中の西ジャマイカからお送りします。白昼、空港近辺で2件の発砲事件が起こり、モンティゴベイは非常事態発令中(SOE-State Of Emergency)。
現場が、観光都市の玄関口だったせいもあるのだろう。事態を重く見た政府は、モンティゴベイのあるStジェームズ教区に夜間外出禁止令(Curfew)を出したし(←今は解除されてます)、随所に検問を設置。「うちに水汲みに来たいけど来れない」という義弟(Stジェームズ教区在)。日本じゃ考えられない不便さ。 ブジュ・バントンの歌にオペレーション・アーデントというのがあった。それにCurfewという言葉が出てて当時はいまいちピンとこなかったが、今は身近な言葉になりました。 さて、ボンの顔に肌荒れができていて、一向に治る気配がない。ジャマイカの公立の診療所や病院は掃きだめのようなところなので、私のような外国人には厳しすぎる。個人クリニックは敷居が高いのでなるべくかかりたくなかったが。 年末も歯茎が腫れ医者にかかったが、ほとんど薬飲まなかったし。 土曜日は空手の日なので、帰りに行けるようモンティゴベイの皮膚科に予約を入れた。 当日。長い1日になりそうだ。非常事態発令中のモベイ、どんな感じなのかも気になる。うちの教区とStジェームズ教区の境で検問していて、ミニバスの乗客が降ろされているのが見えた。 いつものように空手の稽古を終え、近くのアップタウンのモールで買い物。ホームセンターで物干し用のロープを探していると、白人の男性客も同じものを所望している様子。「こちらのかわいいお嬢さんがロープほしいってー」とその場を取り仕切ってくれる。 知ってる人いますかぁ? いや、四捨五入したら私50歳ですが・・。「重さではかるなんてけったいやなぁ」(工具や裁縫関係は重さではかることが多い)と、非ジャマイカ人同士、妙な連帯感。結局ロープはおじさん(てか私もおばさん)が買うのを切り分けてくれて、タダになった。やった!化粧して髪巻いてきてよかった。 ランチを済ませた後、皮膚科のあるダウンタウンへ。ジャマイカの個人クリニックによくある、1つのテナントを複数に仕切っている構造。外科とか内科とか、命に別状のない科のせいか、おハイソで余裕の雰囲気が流れている。レーザー脱毛やシミ取りもやってるようだ。ドクターも、あまり見かけない人種ばかり。 しかし、うちのドクターはちがった。 前回私の手荒れでお世話になった(過去ログはこちら)が、フツーのジャマイカ人のおばちゃん。器具も何も使わず、「お母さんの電話番号は?」などボンと知能テストのようなやりとりがあった後、「細菌性の皮膚炎やね」と診断された。 引き出しの中をひっかきまわし処方箋の用紙を探しているおばさん、いや先生。頻繁に使うものだろうに・・・そんなに患者がこないの?(確かにすごく高いココ)落書きのような処方箋を受け取り、近所の薬局へ。ここでもさんざん待たされ、また出費。医者にはかかりたくないものだ。 薬局から出ると、道路挟んだ向かい側で男性2人が取り調べを受けていた。男性の一人が武装警官に頭をはたかれる瞬間を目の当たりにした。漫才みたい。 空には軍のヘリコプターが飛んでる。いつになったら平常に戻るのだろう。こんな小物相手にしたってしょうがないだろうに。非常事態発令中といえども、どこかのどかな感じがしないでもない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/01/31 03:13:35 AM
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