2011/05/23(月)09:13
京友禅「千總」-450年のブランド・イノベーション-
京友禅千總 450年のブランド・イノベーション
着物の紹介かと思いきや
創業450年の老舗が今ある姿の中に経営のヒントがあるはず!ということで
経営コンサルの参考書みたいな書でした。
奢侈禁止令 : 派手な金糸や銀糸による装飾などは駄目
→ 白地に手塗りを施した友禅が厳しい規制環境下で開花
参考 奢侈禁止令(しゃしきんしれい・・・贅沢禁止令)
皇室御用達 : 明治時代は千總も川島織物さんとはは虎屋さんと並んで御用達だった
「三方よし」
「開物成務」
虎屋もエルメスもお香の松栄堂も京菓子の末富も全部ファミリービジネス。
経営の視点が長期的な信用の構築。
サラリーマン社長は短期勝負で二期三期ぶ成果を出そうとするが15代目ともなる社長の経営判断は長期視点が常に重視される。
「うん。5年後、10年後、15年後を見てますよ。」
平成のコラボ : 華麗なる一族、和風チョコ「紗々(さしゃ)」、サーフボード、ビーチサンダル、ジーンズ等々
江戸時代の中頃、扇絵師の宮崎友禅が模様染めをデザインしたのが友禅染めのはじまり。
江戸時代の「手描友禅」が明治時代になると大量染めができる「写し友禅」が完成。これと「擦り友禅」が現在の「型友禅」の原型。
現在では「手描友禅」と「型友禅」を合わせて京友禅と呼んでいる。
「一見さんお断り」の気風の京都の中でも一段と格式高い千總さん。
ということで、明日の千總さんの展示会観覧に向けての予習でした、ちゃんちゃん。