劇団四季 ライオンキング大阪 前楽マチネ(2)
その(1)から続いているライオンキングマチネの感想文です。細かいところを書きだすと終わらないよねーとなるのですが。この日もハイエナのエドを演じた塩地さんがとても良い声で歌われておりました。あの、あまり周りと調和する気がなさそうなエドの歌いっぷりいいですよね。自分が楽しければそれでよしというハイエナの身勝手さとか頭のよくなさそうな感じがすごく出てて。ライオンキングに限った事ではないけれど、アンサンブルという役どころ、本当に大変だろうなぁ。サバンナの動物、ライオネス、ハイエナ、草や星までも担って歌って踊って。でも誰が誰かを見分けられない残念な目なので、ライオンキングのプログラムにも香盤表がついてればいいのに~~~って毎回思うのです。さて、つつがなく本編終了するもお客さんのカーテンコールの拍手は鳴りやまず。千穐楽前は特別カーテンコールを行います、という公式の告知が特になかったので、今回は何もないんだろうなと思っていたら!カーテンコールの幕が上がるとライオンキング千秋楽の太陽が出ていて、ラフィキがCIRCLE OF LIFEを歌いだしたのです。今、書きながらも思い出して泣ける。第一声の「なー」で観客全員がキャーとなり、サイドの(私の近くの)扉からはライオネスが飛び込んで来て、一緒に歌いだし。これで泣くなって言われてももう無理。ライオネスの笑顔を見つめながらも号泣。その時客席後方からまたキャーという歓声と共にお客さんがどんどんスタンディング。なんと後方扉からシンバやナラ達が歌いながら入場。通路を舞台へと進みながらお客さんとタッチとかもしてたように見えました。このCIRCLE OF LIFEはラフィキだけでなく客席に降りなかったムファサやスカーが順番にソロで歌ってくれました。私としてはムファサの歌声を最後にもう一度聞けたのは本当に嬉しかった。でも通路を来るシンバ達に気を取られて「あ、ムファサが歌ってる!」と思った時にはソロ後半にさしかかるところでもったいないことをしたという気持ちも。最後の最後で目が足りないと思うことになるとはねぇ。本編では最初も最後もCIRCLE~にスカーはいないのでこの特別カーテンコールだけで見られる貴重なスカーの姿であり歌声でした。シンバ達が舞台に上がるのと入れ替わる感じでスカー達が客席降り。上手の通路側のお客さんはスカーとタッチしてましたね。ファミミュのカーテンコールの客席降りだと一緒に歌うか近くの俳優さんの歌を聞き入ってるけど、今日のは少しそういう雰囲気じゃなかったですね。全員でCIRCLE~を歌い終える頃にはいつものカーテンコールの並びになっていて、田中シンバから千穐楽のご挨拶。その中で、再びこの地に戻って来たいと述べてくださいました。地方からみればあるだけ贅沢というのもじゅうぶん理解できるけれど、大阪は四季劇場ひとつきりなのと、つい最近まで京都も活用されていなかったので、ライオンキングしかない状態は数か月ごとに新演目に変わる新都市公演より不自由だと感じている四季ファンが多かったのも事実。だけど終わってしまうのはやはり淋しいものなので、そこでいつか再びという言葉はとても頼もしく聞こえましたね。またいつか必ず。挨拶の後も何度も拍手に応えてくれ、キリンが「限界…」って先に引っ込むんじゃないかと心配になる程。最後にシンバ、仔シンバがウォォ!のポーズをしてくれて特別カーテンコールが終了しました。この後ソワレもあるのに最後までありがとうございました。