では後半です。
コーヒーを飲んで気合を入れなおした棚海は、エリア移動し、さっそく釣りを開始しました。
ですが1箇所目、2箇所目と異常なし。しかもこちら側はまだ風が強めです。風面なので残ってるだけだと思うのですが・・・
そして3箇所目。ここは足場が高いので風に弱いのですが、追い風のポイントだけでもチェックしたいとキャストしました。
ですがやはり反応なし。なのでちょっと横風となる場所へ移動、シャクってみたのですが・・・
ダメだ。自分のコントロール出来る風速を逸脱してます。2投でやめ、車に戻ろうと歩き出しました。
その途中、ちょっと気になる所が・・・横風だけど、チェックだけだしちょっとシャクってみるか、と何気なくキャストすると、
いきなりヒット! しかもなかなかいい型(喜)。
ですが、ふっ、とバレました・・・
あ~!! もう!
これは前回の釣行で最初にバラしたのと同じパターンです。横風で餌木が不自然に動き、おそらくそれに不信感を持ったイカが触りにきたのでしょう。その状態でシャクったので浅く掛かった。でもアタリも何も判らなかったので、何の対処も出来ずバラす・・・
前回とまったく一緒です。今回は足場が高かった、という言い訳もあるのですが、それはあくまでも言い訳。だったら投げなきゃいいんです。どうせ釣れないんだから。
キャストした時点で負けてました。なんの策も考えずただ漫然と釣りをした自分が莫迦です・・・
なので足場の低い所に移動。風にラインが煽られないよう意識しながらジャークするとラインが微妙に引っ張られました。
ビシュ!
ガツン!!
やっと来てくれました!!!
300gくらいでしょうか。
そしてすぐに次が。
同サイズ(ちょっと小さいかな)を追加できました。
ですがここはちょっと狭いんです。投げれる範囲が限られるのでこのまま釣りを続けるのはちょっと・・・
なので移動を決めました。ココがいいなら、アソコだっていいはず。しかもアソコは風も避けられるはずだし。
そう思い、車を走らせました。
到着するとやはり風はありません。実を言うと自分、ココではマメすら釣ったことないのですが、前々から条件がそろえばイケるはず、と思ってたのでさっそく釣りを開始。
するとすぐに来てくれました。
ですがその後は釣れません。歩きながら広範囲を探るのですが反応は皆無です。
やはりココはダメなのか・・・キャストの回数が増えるにつれてその思いが強くなります。なのでもう移動しようと車に戻りかけたのですが・・・
いや、ダメだ。
ここもイケるはずと思って来たのに、充分探らないウチに結論を出すのは思い込み以外のなにものでもありません。自分に言い訳してるだけです。
なので元の位置に戻って、もう一度探り始めました。
ずいぶん歩いた頃、突然、カツン!、と何かがアタリました。
なんだ? イカパンチ?? にしては強いような・・・ とにかくジャークを入れて反応をみますが何も起こりません。餌木を回収して確認しても何も???・・・ラインに魚でも当たったか????
とにかくもう一度、同じ位置に餌木猿をキャスト。ジャークを入れて、今度はちょっと長めに間合いを取ってみました。そして次のジャークを入れようとすると・・・
突然、ドスン! と乗りました!!
ですが引きません。生命反応はありますがまったく引かない、重いだけです。デカいタコ?? 釣った事ないからそれはそれで嬉しいけど・・・やがて寄ってきたのでライトで照すと・・・
アオリじゃん! しかもデカい!!
ハッと気づいて確認すると、やはり横抱きです。が、カンナはギリギリ足元に見えます。あれならもう掛かってるか、掛かってなくてもヤツが離せば勝手にフックアップします。
なのでネットを海中に入れました。枠がヤツの胴頂部の上に行き、もう大丈夫、思った瞬間、突然、爆発したかのように暴れ始めました!
おせーよ(爆)爆)笑)。
それまで溜めていたスタミナを全て出し尽くすかのような大爆発で、墨や水をガンガン吐き出してます。まるでヴァンダレイ・シウバのような猛ラッシュ(笑)。
でももう決着はついてるので(笑)笑)、上げてくると見たこともないまん丸な体型です。まるで円盤・・・
すると水をぴゅるる~と吐き出し、見る間にふつ~のアオリの体型に戻りました(笑)。
それでも33cm、1300gのリッパなアオリでした。
たまにこのような引かないアオリに遭遇するのですが、自分の経験では大きいサイズが多いと感じます。釣られてる自覚がないのか、あるいは自分に自信があって何があっても大丈夫、と思ってるのかも知れませんね・・・
ちなみに釣ったのは餌木猿4号(ブルー・オーロラテープ)なのですが、見事にガジガジにされ殉職・・・だから横抱き嫌い!(涙)涙)
とりあえず車に戻り、アオリをクーラーに入れると・・・あれ? 風が止んでます。いつの間に・・・
とにかく風が落ちれば前の場所で釣りが出来ます。なので急いで車を元いたポイントに走らせました。
戻ってみると、見事に無風・・は言い過ぎだけど微風。これなら足場が高くても釣りになります。
なのでまずは手前から。ですが反応なし。
そこで足場の悪いポイントへ。ここは先ほど2投で移動した所です。
先ずは広く探っていくといいカンジに潮が流れてると判りました。これは期待できそう...
やがて何投目かに餌木に違和感を感じました・・・これはもしかして・・・
それはすぐに確信に変わりました。これはイカが泳ぐ時に起こす水流抵抗、俗にいうイカの気配です。イカが餌木をチョイスしているのです!
とりあえず素早いジャークを入れて餌木をフォール。ですが反応なし。
なのでボトム近くまで沈めてからスローなジャークを入れます。そしてゆっくりと間合いを取ると、ロッドティップが押さえ込まれました!
ビシュ!
ガツン!!
ジ~~~ジ~~~~
やった! これは最初からデカいと判りました。しかも今度はちゃんと引いてくれます(笑)。
ですが2回ほどドラグを逆転させると、しばらく締め込みが止みます。ガンガン走ってもおかしくないのに・・・もしかして思うほどデカくないのか??
そんな疑問も、沖で浮いたイカが作る水柱を見て吹き飛びました。デカい!
足場が悪く、ネットなので取り込みに苦労しましたが、無事ランディングできました。
34cm、1150gでした。
見ての通り、このアオリは見事に痩せてました。引きが断続的でなかったのはスタミナがなかったせいなのでしょう。すぐに乗ってこなかったのも、体力がなかったので警戒心が強かったのかもしれません。
それとコイツ、エンペラの一部が欠けてました。きっと様々な経験を積みながら生きてきたのでしょう。それを想像すると、ちょっと感動です・・・
なお、この感度がいいと言うのも餌木猿の特徴の一つです。自分クラスでもイカの気配を感じ取れるほどセンシティブですし、水中情報も微細にキャッチできます。引き抵抗(シャクリ抵抗?)は大きめですが、それが高感度に繋がっているのです。
なお抵抗が大きいといっても4寸ほどではありませんし、疲労となって現れる事はないです。それは使ってくださっている方々はご存知だと思いますが。
この後、写真を撮って車に戻りました。そしてアオリをクーラーに入れて、コーヒーを飲んで一息つくと・・・
さすがに満足(笑)。
なのでこの後は、後々のため周辺ポイントの調査にチェンジ。マメが釣れたりまあまあサイズが釣れたりホゲってりしながら(笑)明るくなるまで車を走らせました。そしてちがうポイントで朝マズメ勝負。ホゲりましたが気にせず就寝(笑)。仮眠後も調査がてら各ポイントを見つつ、帰宅の途に付きました。
お疲れ様でした。
なお、8月を通してアオリを狙ってみましたが、自分が感じた限りでは、釣れるサイズは少ないと思いました。釣れるにしてもピンポイントだったり時間帯が限られてたり・・・やはりピークは終わってるのでしょう。
なんで釣りとしてちょっと辛いパターンばかりでした。来年はもうちょっと効率よく行きたいです。
てか夏にこんな釣りもうイヤ(爆)爆)。