後天性僧帽弁閉鎖不全症Runeの病名は後天性僧帽弁閉鎖不全症 通常、年をとってからなる病気です。 今言われている原因は川崎病。 runeの川崎病は珍しかったらしく、川崎病の疑いで入院していたのにもかかわらず 先生には川崎病とは診断されませんでした。 あの時普通の川崎病で、そして先生に川崎病とわかってもらえていれば心臓まで悪くなることはなかったと 言われています。 結局リンパ節炎と診断され退院し2週間後、runeが何度も何度も異常な吐き方をするようになったのです。 なんだか胸騒ぎがして朝になるのを待って、6:00ごろ入院していた病院の救急センターにかかりました。 小児循環器科の先生が見てくださったのですが風邪と診断されました。 その簡単な診断のしかたに納得いかなかった私は、そのまま近くの小児科にかかりました。 そこではすぐに「心雑音がする」と言われ、「入院していたことが原因かもしれないから」と さっき行ったばかりの病院に行くよう言われました。 なにがなんだかわからないまま再入院となったのです。 ミルクを飲みたがるのですが少し飲んでは吐いて、それの繰り返しでした。 4日ぐらい検査があり僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。 そして、そのうち手術が必要なことも。 話を聞いた時は少し涙が溜まりましたが冷静でした。誰にぶつけてもしょうがないと。。 ガンマグロブリン(血液製剤)で治療をするので念のためICUに移ることになりました。 私はボーっとしながら荷物をまとめ部屋を変わったとたんruneの様子がおかしいことに気がつきました。 目が上を見て、首を振り続けているのです。 すぐに先生を呼び、見てもらったのですがその日の午前中に眼科の検診を受けて 瞳孔を開く薬を使ったからだろうと言われました。 先生が帰っていこうとした時、私はruneが吸っていたおしゃぶりを取りました。 するとruneの唇は真っ青で、シーツには寝ていたruneの形の汗染みができていました。 それを見た看護師さんは先生を呼びとめ、あわただしくなりました。急変です。 私は外に出され待合で3時間待つことになりました。その間家族を呼ぶように言われ何が起きたのか 入院していてなぜこんなことになったのか。少しずつ今までの経緯を理解してきた私は 今まで溜まってきた怒りをぶつけるように、最初で最後ですが先生に怒鳴りました。 3時間後、私と主人だけ先に中に入りました。人工呼吸器をつけられ、runeの体より大きな機械が周りを囲み 数え切れないほどの点滴が並んでいました。 あまりにも痛々しい姿に私たちは両家のじぃじやばぁばに中に入らない方がいいと言ったほどでした。 その後の説明で心臓が悪くなったことで肺に水がかなり溜まって(肺水腫)苦しくなっていたのでした。 病気に詳しくなった今では、心臓が悪いのに利尿剤を使わず、なぜたくさん点滴をしていたのか、 急変した午前中にレントゲンを撮ったけど、それには肺の水は溜まっていなかったのかなど疑問はあるのですが。。。 1週間が山だと言われ主人と二人で1週間ICUに泊り込みました。 その1週間の私はパニックで記憶があまりありません。 やがて奇跡的に山を越えることができました。 しかし、人工呼吸器や点滴をすぐに減らすことはできず、これから長い長い闘病生活になるとは まだ思ってもいませんでした。 僧帽弁閉鎖不全症とは 左心房と左心室の境界にある弁(僧帽弁)が、何らかの理由で閉じなくなり 左心室から左心房に血液が逆流してしまう疾患です。 僧帽弁の弁周囲(弁輪)が拡大し結果的に弁のしまりが悪くなってしまうのも一つの原因です。 また、僧帽弁は腱索と呼ばれる細い糸のような組織で左心室とつながっていますが この腱索が何らかの理由で切れてしまい、弁の機能不全が起こる場合もあります。 逆流量が非常に多い場合や、心室内腔が拡大した場合、あるいは心不全が発症した場合は 手術となります。 僧帽弁の腱索が断裂していた場合は、人工腱索(特殊な糸を使用)を弁に縫いつけ弁の機能を改善します。 これらの手技を使っても弁の逆流が防げない場合、やもうえず人工弁による置換を行うこともあります。 runeの場合腱索が切れていたため、一度目の手術中に弁形成と人工腱索を試みましたが機能せず 人工弁置換となりました。 人工弁置換を行うと異物が体に入るため、血液が反応し血栓を作ってしまうので 手術当日からワーファリンという血液を固まりにくくする薬を内服します。 ジャンル別一覧
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