Rune&Neo 怪獣日記

抗凝血薬ワーファリンと副作用

 ワーファリンとは  
   ワーファリンは人工弁置換術後だけじゃなくいろいろな病気に対しても使用されますがruneの場合のお話をします。
   人工弁置換術後の人は必ずワーファリンを内服します。これは、人工弁に血液の固まりがつきやすいためです。
   体内に異物(人工弁)が入ると人間は本能的に血液の塊(血栓)を作ります。
   血栓が人工弁に付着すると人工弁がうまく開閉しなくなったり、血栓がはがれて動脈を塞いだり(血栓塞栓)、
   血栓が脳に回って脳梗塞などの原因になります。

   ビタミンKは、肝臓で血液が固まるのに必要な物質を作るために働きます。
   ワーファリンは、これを抑えることで、血液が固まりにくくしています。
   この肝臓の働きの強さは、人によって様々ですので、ワーファリンの量も、人によって異なります。
   大人の場合通常一ヶ月に一度、採血をしてトロンボテストという検査をします。
   赤ちゃんや子供は成長段階でトロンボテスト値が変動しやすいので、runeの場合2週間に一度から
   今は3週間に一度の採血をしています。

   また、食生活に於いても、納豆などを食べてはいけないなどの決まりがあります。
   納豆は納豆菌が腸内においてビタミンKを作り出し、このビタミンKがワーファリンの血を魂りにくくする作用と
   反対方向に働く為ワーファリンの作用が弱められます。その為、血液が固まりやすくなり
   血栓塞栓症を来すことがあるのです。納豆が好きな弁置換術後の患者さんにとっては非常につらい事ではありますが
   あきらめざるをえません。
   runeの場合は産まれてから納豆を食べたことがなく、急に好きになれるとは思えないので大丈夫だと思います。
   しかし、私が大好きなので少々つらいですが。。
   
   また、ワーファリンを服用しているときに大きな怪我をすると、なかなか出血が止まりません。
   この時には出血部位を押さえ、なるべく早めに病院行かなくてはいけません。
   runeは頭を強く打って今までに3回病院に走りました。
   手術前、担当の先生はまだ歩いてもいないruneがこれから怪我を避けては通れないと言われ、
   少しでも手術を延ばしたいとおっしゃってました。
   私的には、runeが楽になってくれるほうが良く、笑うことも辛いruneを見ていると
   早く手術してやって欲しい気持ちでしたが。。。
   歩き始めの時や、公園で遊んでいる時はすぐ近くにいなくてはいけません。
   大きくなれば自分で管理できるようになるとは思いますが、この薬を服用していることによって
   管理しきれないと入園をを断られた幼稚園もありました。
   通っている幼稚園「責任を持ってお預かりします!」と言ってくださったのでお願いすることにしました。
   
   ワーファリンは他の薬との飲み合わせによって作用が変わります。注意して他の薬を飲まなくてはいけません。
   ワーファリンを服用している人は、耳鼻科、眼科、歯科どこの病院に行っても服用していることを告げなくてはいけません。
   特に歯科での抜歯は、大きな病院で行なわなくてはいけないと思います。
   
   今までは朝と夜で2回服用していたのですが、2度目の手術後が良好で一日1回になりました。
   飲み忘れると大変なことになるのでいつも忘れっぽい私ですが、runeの薬だけは緊張感を持ってます。(他もそうしろ?)
   
   手術前のあの辛そうなruneのことを思えば、この薬を飲んでいても普通の生活ができているので幸せです。
   そして、いつかruneに話さなくてはいけないのですが、ワーファリンを服用しながらの妊娠、出産することは難しいです。
   しかし、runeが結婚するのは約20年先のことですから新薬や、薬を飲まなくても良い人工弁などができているかもしれません。
   それを願いつつ、暮らしています。
   


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