カテゴリ:文学
今度の文庫は12日で読み終わりました。 もちろん伊坂で、買ったのは1年近い前です。 「グラスホッパー」は鯨と蝉と鈴木の3人のドラマが1つになるという伊坂お得意の手法で進みます。 押し屋、自殺屋という特殊なキャラを作り出し、1番強い奴は誰だ的に物語は進んでいくわけです。 ちなみに槿(むくげ)をあさがおと読ませます。 文章やストーリーの巧みさに加え、登場人物にも凝りまくります。 すごい才能を持った人です。 どっちかというと悪い奴らを書くことが得意な作家です。 本当の救いようのない悪ではなく、ちょっと同情するような悪です。 普通何作か作れば駄作もあり賛否両論もありそうですが、いつまでたっても上っている感じがします。 スピルバーグやルーカスが映画に求めた活劇のすばらしさを、伊坂は小説に盛り込んでいます。 次々に手に取るのが楽しみな作家です。 昔、五木寛之に出会ったとき20冊以上読み続けました。 それ以上な器を感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[文学] カテゴリの最新記事
|
|