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2010.07.07
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カテゴリ:文学

ごくたまに小説を読んでいると、小説家の頭の中って違うんだなって思うことがあります。

ストーリーを考えることは誰でも出来そうですが、他人が読んで面白い筋の組み立てはなかなかできません。

伊坂幸太郎を初めて読んだ時は、緻密な組み立てにびっくりさせられたし、登場人物や会話まで計算が行き届いていました。

その伊坂も入っている人気作家の短編を集めた「ストーリーセラー」という文庫のシリーズがあります。

読んだことのない作家を発掘しようと思ったのですが、本音はその中の伊坂が目的です。

トップに掲載されている伊坂の短編を読んで満足した僕は、そのまま家のタンスに本を載せて忘れて半年放置していたのでした。

思い出して読んだ作品、「プロトンの中の孤独」で久しぶりに小説家のすごさに触れます。

読んでいくと自分なりにその先を想像していきます。

テレビのドラマなどその通りになったりするものですが、この物語は全く違うところに持っていったのでした。

しかも自分には想像もできない行動や思考だったこともあり、改めて小説家の視野や知識の広さ、発想の角度にびっくりさせられたのです。

当然この「近藤史恵」の有名な「サクリファイス」もすぐに購入。

4時間で読破。

またしても考えもつかないラストと更にそのあとの結末。

小説家なんて簡単になれるものではありません。






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最終更新日  2010.07.10 09:14:34
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