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1996年~


別居に至る過程の思い

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1996年

恵まれた環境

現在の環境を大切になさい
自分がいかに恵まれているのかを忘れぬように
上を見上げても限りがないように、
下にも限りなく広がっているのだから
現在の環境は十分過ぎるのだから、満足なさい

しかし、自分には決して満足してはなりません
自分に満足してしまったら、人は向上しなくなってしまう
自分の正当性を尊重してしまう
己を嫌わなければ、大切な何かを見落として、
いつしかとても堕落し、悔やむことになるでしょう

誰かが云った

そして私は

自分を殺そうと思った
感情のない自分になろうと思った
そうすることで 平常心をとりもどそうと
冷静に自分を見詰めなおしたいと
自分を殺すなんてできないのに
何にでも動じないなんて無理なのに
意地になってる私
暗闇の中で もがいてる私
こんな私は 嫌い・・・

強さ
強さには肉体的な強さと精神的な強さがある
精神的な強さには、寛大になれる"本当の強さ"と、
自尊心から来る"虚勢の強さ"がある
強く見せているだけ
本当に強い人は、強さを見せびらかさない
攻撃を吸収して跳ね返さず、温厚で居られる
傷ついている内面も見せない
虚勢の強さは、ひけらかす事で自分を維持しようとする
本当は弱く脆いことを、隠そうと足掻く
自分はかわいそうな人間だとアピールしたりもする
そうしてどんどん惨めになってゆく

本当に強い人間になりたい
惨めで愚かな生物にはなりたくない
自尊心なんか要らないから、捨ててしまいたい
なのに、いつまでたってもそれが出来ない自分が嫌い
気付いているから余計に怖い

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1997年

とまどい

強がる事で 自分を苦しめ
強がる事で 自分から目をそらし
強がる事で 現実から逃げて行く

ベールを剥いだ その時は
あの日がなかったら
今頃自分は・・・

あんな事がなかったら
今こんな事に・・・

そう・・・ 
あの日がきっかけで
全てが 変ってしまった
そう・・・
もう どうしようもない
悔しくて 情けなくって つらい

人生をやり直すには
無くしたものが 多すぎて
降り返る事すら こわくて
出来ずにいる


足りないもの

何度も 何度も 
幸せなんだと 言い聞かす

何度も 何度も 
愛されている喜びを 実感しようとする

何度も 何度も 
そう・・・・・何度も

でも 満たされたはずの 心は
すぐ 乾きを覚え・・・
寂しさ 恐さ つらさと共に
私を 奈落へと導いていく

今の私に欠けているもの
それは・・・

愛を信じる 心の 強さではなく
自分を信じる 心の強さ
 


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1998年

おびえる憐れな私

そんな自分に 向き合えば
ボロボロボロボロ 崩れて行く
自分を 無くし つぶれて行く
 
壊れた自分を かき集め
ひとつ ひとつ
言葉の 魔法で はぎ合わす

潰れた自分を 野にさらし
大地の愛で 復元を試みる

そして・・・
強がる事で 自分を支え
強がる事で 前をみる

そうして 生きてきた

素直さとは 無縁・・・
素直さとは 命取り・・
素直さとは 恐怖・・・

今自分は どう生きているのだろう
 

疑心暗鬼

勝手な価値観で判断し、現実と想像を履き違え、
利己心ばかりで動くことと、我を持っていることとを履き違え
どこまでもどこまでも深く深く私の心を沈め
私は心を鎮める為に・・・
辛苦の涙を流して、唇を噛み締めて声を押し殺し泣く
たとえ精神を病んでいたって、本当に大切なものを知りたい


葛藤

心潰されるままに身をまかせてみよう
どんどん自分を追い込んでみよう

そうする事で許されるのなら
そうすることで罪が軽くなるのなら

でも・・・
何も変わりはしない

それだけにどうすることも出来ない
最大のつらさ・・・
 


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1999年01月

厭だ
いま、誰にも会いたくない
会いたくない・・・・
喉が渇いた
飲み物が欲しい
だけどあの人が居る
会いたくない見たくない触れたくない
声が聞こえる恐い聞きたくない苛々する
何で其処に居るの何で私は此処に居るの
恐い
厭だ
会いたくない一人で居たい
関わりたくない
もう厭だ
所詮独りなんだ
一人で生きてるんじゃないのは解ってる
だけど結局独りでしかない
私は何で居るの
死ねないから生きてる
だけど生きようとも思わない
何で私はこうなの
どうしてこうなってしまったの
何を間違ったの
本当の私はどれ?
何が本当で何が嘘?
今私が生きてるのが嘘?
今起こってる事は全部夢で
本当の私は病院のベッドで眠ってたら良いのに
何もかもが夢なら良いのに
どうして
どうして人間ってそうなんだろう
理解出来ない
嗚呼もう感情なんて無ければ良いのに
物事を考えたり出来なければ良いのに
もう厭だ
何もかも厭だ
此処に居る自分が厭だ
消えてなくなりたい
厭だ

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1999年02月

私は気付いてしまった

いや・・
ほんとは遥か昔に気付いていたんだ。
ほんとは気付かないフリをしていただけなんだ
ごめん・・・

前にも後ろにも動けない状態・・・
そんな日々が続いている

周りが言えば、言う程に私は動けないでいる
そっと逃げ出してしましいたい心を
なんとか必死に言い訳して、
今ならまだ動けるんじゃないかと思ってみても
時間は刻々と迫ってくる
時が怖いのに
時が過ぎるのを期待している自分もいる

私は今とても苦しい
苦しくて苦しくて・・・
このままで良いのかと考えながらも
つい 流されてしまう

楽な方に進んじゃいけないと 言い聞かせながら・・

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1999年03月

崩壊・・・

雑音がひどくて耳をふさいだ
頭が痛くて痛くて
崩壊していく世界
なんて儚いんだろう
怖くて、怖くて・・・

そんな痛いこと言わないで
どうしても前に進めないんから
夢を見るのでさえ辛すぎて
両耳をふさいだ

深海の奥そこにいるような静寂な世界は
ひとときの安堵を運んでくれる

ねえ・・・もし
たとえ崩壊していく世界でも
怖くないと誓えるよ

だけどこれ以上
あの人を傷つけないように
壊さないように
あの人の奥深くに根付いてしまった私を
消すことにしたんだ・・・

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1999年04月

自己破壊
懐かしい歌を聴いて昔を思い出し、
戻れぬ日々を美化して、
沢山の過ちで腐りかけた現在の自分を嘆く
美化しなくたって十分、現在よりも尊い日々
それを壊したのは誰でもなく私だった
自ら壊した自分の幸せ
私が壊したあの人の幸せ
こんな私には誰を恨む権利もない
私が恨んでいいのは私だけ
どこまでもどこまでも追い詰めて、
早く自分を消さなくちゃ

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1999年05月

耳の中を
只繰り返すだけの
単調な旋律が
ぐるぐるぐると
輪廻のように
木霊している

暗い部屋の天井で
物言わぬ 死人のような電灯が
冷たい視線で
あたしを凝視している

そんな眼で観ないでよ
あたしだって人並みに罪悪は感じられるし
貴方にとやかく言われる筋合いはないの

木霊する旋律が神聖すぎて 清すぎて
あたしの身体は溶けてしまう
重すぎる静寂は見えぬ圧力となってあたしを押しつぶす
「償え! 償え!」と

償う方法を知っていたのなら
もうとっくにやっている
そんなに責めるのなら
こんな悪い小娘になってしまったあたしより
世間を否定して下さい
可哀想、頑張ったねと
あたしを 
肯定してください

あたしの心の中にはきっと
赤くどろりと粘る湖があるんだ
その、粘る水の表面に

罪悪

という言葉がぽつりと落ちて
波紋を作った
暗い湖に落ちた清い言葉は
さながら木の葉のように儚く揺らめいて
やがて汚れた水底に
静かに沈んでいった

二度と浮かび上がることは無いだろう
その言葉


今の私は私じゃない?
どんな私が私なの?
私が私であろうとすると・・・
私はつぶれる・・・
私が私でなくなると・・・
私はそれでも つぶれる・・・
所詮 私は 弱い
もう、消えてしまいたい

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1999年06月

買い物に行った
人が沢山いる
皆かわいい格好してる
自分は何でこんなに違和感があるんだろう
きっと周りはさほど気にしていない
まぁそんなもんだろ、程度だろう
何をどうすれば自分に対する違和感が消えるのか解らない
他人のことを客観視するのと同じ様に、
鏡に映った自分だって客観視出来る筈なのに

解らないまま買い物をする
いいと思って買うのに、本当にいいのか分からなくなる
どうすればいいのか分からなくなる
そして今日も服を買った

その一方でとても消えたくて
消えたくて消えたくてたまらない
でも今消えたら買った服がもったいない
わざわざお金払ったのに・・・
せめて何度か着てからじゃないと採算合わないじゃない
着ないなら買うなよってことになるでしょう
だって決して安くないもの

今すぐ消えたいたいのに、今すぐできない
自分で墓穴掘っちゃった
この服を着古すまで被害妄想に耐えなくちゃいけない



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1999年07月

錯覚
人を傷つけていいとは思わない
私だって傷つけるつもりはなかった
直接人を傷つけるようなことはしなかった
でも、私がかっこいいと勘違いしてした行いによって、
結果的に君が精神的に傷ついたのだ
善良な人にも不良な人間にもなれず、
善良を目指しつつも一生不良に憧れてる
どっちつかずな人間にはなりたくない、なんて言ってるけど、
結局私は、中途半端な人間にしかなれてないんだよ

あの人の欠点ばかり探してしまう
私一人の意思で終わるわけもない
それなら私が死ねばいい?
私が死ねばあの人にもう会わずに済む
私が手玉に取ることが許されたのは、自分の命だけだ
自分の命なら殺してもいいなんて・・・
だから私は・・・
脆弱で臆病な平和主義者が、一番初めに思いついた平和策?


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1999年08月

私の心に絡みついたこの鎖は決して外れない
これはもう取り返しのつかない過ちの遺物だから
私が消えたいと思うのはこれが原因でもあるけれど、
本当はもっと昔からその兆候はあったのかもしれない
今と同じで、消えたいと思いながらも甘えて、
そう出来ずにいたあの頃に

過去に戻ることは出来ないし、過去の出来事を消すことは出来ない
逃げる術は・・・
抱え込んで生きていくことなど、出来ないことは分かりきっているから
生きていけない命を育む時間も金ももったいない
そろそろ秒読みでしょうか・・・
日々が過ぎていくにつれ、私の不安はどんどん大きくなるんです
今のうちに沢山の思い出を消化させておきましょうか・・・
過去との決別をしたがる、それこそ遺書を遺そうと思ってしまうような、
よくいる脆弱な人間だから・・・

そして、人生を終わらせたとき、あの人が私を開放してくれる

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1999年08月25日

壊してしまいたい・・・
周りのモノ全てを壊してしまいたい・・・
私はもう何も要らない
ただ もし一つだけ与えてくれると言うのなら
私に「死」をください・・・

自分の本当の気持ち殺して何やってたんだろ・・・
心のずっと奥にある一番黒い部分は見せずに・・・

けど それもそろそろ限界かも・・・

私って本当に駄目な奴・・・
また周りに迷惑をかけてしまう・・・

思うように解ってもらえなかったのが悔しくて
ほんとに悔しくて・・・

頭の中には「死」という言葉しか浮かんでこなかった
「結局自分は逃げることしか出来ない奴なんだね・・・」

ものすごく悔しくて・・・
我慢出来ない・・・


あの人の口を 塞ぎたい・・・
これ以上 聞きたくないから
あの人の姿を 消してしまいたい
これ以上 見たくないから
私の目の前のあの人を抹殺したい

夢と現実に翻弄されて 
部屋の片隅で蹲るあの人は
こんなにも私が苦しんでるのに、涙すら流さない

真っ暗な世界
『ここはどこ?』

記憶を失くした私はさまよう
『あなたは、ダァレ?』

最後に囁いた
『 サ ヨ ウ ナ ラ 』

生きることを放棄し、死を選んだだのは私だった

遠のく意識の中で離別の時がきた

けれど消えゆく意識と共に

どこからか声を聴いた

だから ここに私がいる・・・


生き抜く つらさを
味わいなさいとでも 言いたげに
私を生還させた・・・
消せない記憶を 手みやげに・・・

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1999年08月26日

親不幸

目覚めた時
白い殺風景な壁の中に母の姿が

もう 泣かないで わかったから
  もう 泣かないで 悪いのは 私
  迷惑かけて 心配させて ごめんなさい
        強くなるから・・・ 
        がんばるから・・・
  だからもう 泣かないで・・・・

  少しやつれた 背中を 抱きかかえ 共に泣く
  申しわけなさと 情けなさで
        胸が はりさけそう・・・・・

  母の手が 私の手を 握る
  眼を閉じると 子供の私に 戻れる・・・
                
  幾つになっても 親子は親子
  甘えていいと わかってはいるけど  
  最大の 親不孝とも わかりすぎている

  今まで・・・
  甘える事もできなかった
  ごめんなさいこんな私で・・・
 
心が溶けていく

もう強がらなくっていいんだって・・・・

涙 枯れるまで泣いていいんだって・・・

心を開放して・・・
心をはだかのまま、無防備に
眠ってしまってもいいんだって・・・

だって ここはママのお腹の中
大きな愛に包まれ 守られてる
それは 裏切りのないもの

だから・・・
外に 飛び出す事が
できるようになるまで
ここにいていいんだよ

そんな優しい 囁きが
眠りの狭間の中
聞こえてきた
 

私のした事は、
間違った事、無責任な事
身勝手な事かもしれない
罪悪感はあるけど

どうしても
あの場所から抜け出したかった

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