012214 ランダム
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 うみのいろ 

 うみのいろ 

B♭  情景描写(現在~未来)

秋は萩


ススキや萩や
ふわふわと 秋の風に 秋の空になびくような
そんな風景が好き

はなみずき
さくら
ナンキンハゼ

この樹々たちの葉の色の移り変わり
もみじや銀杏のように
同じ色ではないのです

青いままの葉
黄色くなりかけた葉
赤く染まった葉
そして茶色くなった落ち葉

色々のシンフォニー

グレーの鳥が来て
ね、ね。あれはなんていうの。あのとさかみたいなグレーの頭
はなみずきに真っ赤な実がついてます   それをついばんでいる
カーテンを開いて、「あ、あれ。ヒヨドリ」

はなみずきは一度 枯れてしまった様に葉の色が悪くなり
そして 木の実が食べられてしまう頃には
葉も半分落ちて 赤の色が 勝ってきて

冬が来る 少し前になると
夕陽の時間には 胸を突かれるほど美しく変わる

あ、実
くわえたのに  落とした

また落とした

ほら口にくわえてる

また



落ちた。。。。。



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若葉


樹から 吹き出した若い葉たちは

風に抱かれて  ゆすられて

空色の中で  ゆらゆら  ふわふわ・・・

私の吐きだす  CO2を 樹が吸い込んで  

葉の吐き出す  O2を  私が吸い込んで


この気温と風の中で   私は  樹に  同化する  

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月の優しさ



月は自分で光らない  太陽の光を受けて光る
かすかな明かりだから  歩く速さに  同じように
いるのがわかる

いっしょだよ
ここにいるよ  こっそりひっそりついてくる

街灯のない道
死に絶えたように町全部が明かりを消して眠り込んだ町
月のあかりだけが  ぼんやり この世の輪郭を うきたたせる

泣いたらだめというのも  こころでしょ
でも泣きたいのも  ほんとでしょ
泣いたら心がくじけるの  弱くなるの   そうなの

お日様は「ないちゃだめ」って言うかもね
でもお月様はそうは言わない  笑って頭に手を置くよ

ちょっと  低くて音痴な歌も  歌っているかもしれない
息の波にあう  ゆっくりなゆっくりな歌 


♪ 暗いのは夜なんだから  夜なんだからしょうがないよ
一日中昼みたいに明るかったら  眠りの底にたどり着けない


眠りの底には  桃がおちてる  それを食べないことには ♪ 


そしてそこまで  連れて行ってくれるのは  やわらかなつきのあかり

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満月


月が 満ちました

氷のような 霧の 群れに

姿をあらわしたり 輪郭をのぞかせたり  隠されたり


空も 海も 星も 凍るほどの

想像を絶する温度の

上空 何千メートルの 上のまた上

ぽっかりと


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