2014/09/05(金)20:07
「さよならの儀式」と「ロング・グッドバイ 東京篇」
今日は曇で、たまに太陽が出たり入ったりし、暑かったです。ふうー。
「さよならの儀式 年刊日本SF傑作選2013年(創元SF文庫)」大森望・日下三蔵編 東京創元社 2014年6月発売
* 目次
さよならの儀式(宮部みゆき)
コラボレーション(藤井太洋)
ウンディ(草上仁)
エコーの中でもう一度(オキシタケヒコ)
今日の心霊(藤野可織)
食書(小田雅久仁)
科学探偵帆村(筒井康隆)
死人妻(式貴士)
平賀源内無頼控(荒巻義雄)
地下迷宮の帰宅部(石川博品)
箱庭の巨獣(田中雄一)
電話中につき、ベス(酉島伝法)
ムイシュキンの脳髄(宮内悠介)
イグノラムス・イグノラビムス(円城塔)
神星伝(沖方丁)
風牙(門田充宏)
2013年に発表されたSF作品の中から選んだアンソロジーです。
どれもこれも、面白かったです。
「さよならの儀式」は、古い家事ロボットを廃棄するための儀式です。凄く分かります。この気持ち。
「今日の心霊」は、ホラー作品です。心霊写真を撮っている女性ですが、その女性はその写真に写っている心霊部分が見えません。
「食書」は、作品のページを食べる事で、その作品の中に入れます。体験したいです。
「死人妻」は、なんと式貴士さんの絶筆短編作品です。私としては、続きが読みたいです。式さんは無念だと思います。
「地下迷宮の帰宅部」は、ダンジョンのボスになった男子がダンジョン内にいるモンスターの仲の悪さに頭を悩ませていましたが、部活を無理やりやらせて仲良くなる作品ですが、最後には・・・。
「箱庭の巨獣」は、マンガです。
一番泣けたのが最後の「風牙」です。人はちゃんとお別れしないといけないですね。私は実はお別れしていないので、いつまでもその部分で心がとまっていますよ、本当にね。
全体的にはどれも面白くて、SF好きではなくてもお勧め本です。ぜひぜひ。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】さよならの儀式 [ 大森望 ]
「ロング・グッドバイ 東京篇」司城志朗・渡辺あや ハヤカワ文庫 2014年4月発売
NHKでドラマになり、読んでみました。
キャバレー「紅夢」の依頼が終わり探偵 増沢磐二さんが店の前にいると、車から出された泥酔した男性 原田保さんを事務所に連れ帰りました。たまーに飲みに行くようになります。ある日、原田さんが殺人事件の容疑者になり台湾へ逃げます。そして・・・。
いやー、最後、ビックリしました。
テレビの方は、1回しかみていないので、最後が気になっていました。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】ロング・グッドバイ(東京篇) [ 司城志朗 ]