2014/09/07(日)00:13
「とっておき名短篇」
今日は雲だらけでしたが、午後3時頃から雷と雨が降ったり止んだりです。
「とっておき名短篇」北村薫・宮部みゆき編 ちくま文庫 2011年1月10日発売
* 目次
愛の暴走族(穂村弘)
ほたるいかに触る(蜂飼耳)
運命の恋人(川上弘美)
壹越(塚本邦雄)
「一文物語集」より『0~108』(飯田茂実)
酒井妙子のリボン(戸板康二)
絢爛の椅子(深沢七郎)
報酬(深沢七郎)
電筆(松本清張)
サッコとヴァンゼッティ(大岡昇平)
悪魔(岡田睦)
異形(北杜夫)
・最後に北村薫さんと宮部みゆきさんの対談があります。これが、面白いです。
凄いなと思った作品は、「一文物語集」より『0~108』です。短い文章の中に起承転結があり、無駄な言葉がありません。削りに削った、ピカッと光る作品集になっています。
松本清張さんの作品「電筆」ですが、速記術の創始者 田鎖綱紀さんの事を書いた伝記です。へえー、このような作品も書いていたんですね。ビックリしました。
そして一番読みたかった作品は「絢爛の椅子」です。他の本で紹介されていた作品で、結末が気になって気になって。父が泥棒をして警察に捕まります。そこへ差し入れを持って息子が会いに来ますが、なかなか会わせてもらえず、毎回、差し入れを置いておけと言われて帰って来ていました。そのうち息子が事件を犯していきます。徐々に犯人になっていくさまや、古さを感じさせない作品でした。
ちょっと嫌だなと思った作品は「悪魔」です。怖すぎです、小学生。
全体的には、面白かったです。アンソロジーは知らない作家さんの作品が読めるので、お勧めです。
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