るうの雑記帳

OMAR KAYYAAM 

オマール・カイヤーム

オマール・カイヤーム(またはハイヤーム)は、1047年に
ペルシャのホラーサーン州、ニーシャプールに生まれ、1131年没。
優れたペルシャ詩人として知られているが、数学者、天文学者であり、
また医学、哲学にまで及ぶ程の、学問好きだったといわれている。
アラビア文化圏では、今でも学者としては有名だが、詩人としてはあまり知られていなかった。
フィッツジェラルドの英訳によって、世界に知られることになったのだが、
ハイヤームの詩にちりばめられた思想が、
イスラーム教のオーソドックスな思想とは正反対に受け止められた為、
密かに流布されるにとどまった。
彼の死後になって、さらにその名を知られることになるのだが、
いまだイスラーム諸国では知名度は低いように思う。
イスラーム正教の間では、彼がスーフィーであったかどうか、という議論がいまだ行われている。


  我が宗旨はうんと酒飲んで楽しむこと

  我が信条は正信と邪教の争いを離れること

  久遠の花嫁に欲しい形見は何かと聞いたら

  答えていったよ・・・・・君が心の喜びをと。

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  恋するものと酒飲みは地獄に行くという、

  根も葉もない戯言にしかすぎぬ。

  恋するものや酒飲みが地獄に落ちたら、

  天国は人影も無くさびれよう!!

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  この世に永久にとどまる我らじゃない

  愛しい人や美酒を取り上げるとは罪ぞ。

  いつまで旧慣にとらわれているのか、賢者よ?

  自分が去ってからの世に何の旧慣があろうか?

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  酒をのめ、それこそ永遠の生命だ、

  また青春の唯一のしるしだ。

  花と酒、君も浮かれる春の季節に、

  楽しめ一瞬を、それこそ真の人生だ!

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  めぐる宇宙は廃物となった我等の身体

  ジェイホンの流れは人々の涙の跡

  地獄というのは甲斐も無い悩みの火で

  極楽はこころよく過ごしたひととき。

            抜粋 小川亮作訳




tutuji

物への欲など抑え

満ち足りて生きよ

善悪のくびきから

解き放たれよ

酒杯を捧げ持ち

愛する女の帯留めをもて遊ぶがよい

どうせすべては疾く消え去る

楽しみの時は長くは続かぬ

大地が君をその子宮へと呑み込む前に

君の人生を悲しみで染めるなかれ

黒々とした苦悩に煩うことなかれ

それまでは書物を

愛しい女の唇を

かぐわしい青草を

手放すことなかれ





オマル・ハイヤーム「ルバイヤート」
イスラム神秘主義詩人:11世紀







オマール・カイヤーム、といえばルバイヤートがとても有名です。

実は私の名前もルバイです。

これは勝手につけた名前ではなく、我が師、

OSHOからいただいた名前で、とても気に入ってます。

この名前から私はさらにスーフィズムに傾倒することになったわけで・・・。

今までの名前を捨てて、新しい名前を得、

それになぜこの名が選ばれたのか?・・・、

そこから私の新しい探求心がむくむくと顔をもたげたわけ。

でも、それにしても、オマール・カイヤームほど、

誤解されている詩人も少なくないんじゃないんだろうか?

う~ん、ま、詩人というのはとかく誤解されやすい、と私はおもう。

オマールは一般的に虚無的,刹那主義、無神論的、などといわれているが、

私は全くそのとおりだとはけして思わない。

数々のすばらしい翻訳家の方々には申し訳ないが、

それは正しくない、といいたい。

確かに節々に漂わせる無常感というものは少なからずあったかも知れないが、

それだけでこんなにも長い年月をへて、未だにこうして語り継がれるには

なにかもっと深いものがあるのではないかと、思う。

あの時代のイスラーム文化圏において言ってはならないだろうことや、

痛烈な批判、と感じさせるような事もこの詩の中にちりばめられている。

私はだからこそ、彼の中に高い精神性を見出だすし、MISTICといえるのではないかと思っている。

一貫して、虚無的と見るか、「この一瞬を楽しめ!」と謳う彼の言葉から

楽観主義的と見るかは読む人に拠るのではないかと思う。



==== ルバーイイーヤートについて ====

 ルバーイーとは四行詩という意味でヤートとは足FOOTを意味するといわれることもある。

また複数形を単にルバーイーヤートと訳されたりするわけで、

四行とも脚韻を踏んだものと第三行目を外すものと二種類ある。

その韻律形式も種々あって、イランの詩法に通じてなければ理解しがたいであろう。

また[ルバイーヤート]、つまり四行詩を出しているのはなにもオマールだけではなく、

ルーミーも、もちろんそのうちの一人である。

イランのみならず、インド、トルコ、その他イスラーム諸国に多くのルバーイヤートの詩人は存在する。

抜粋 陳 舜臣[ルバイヤート]



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