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HP de るってんしゃん

タンカ1

セカチューのカテゴリに入ってるのは目くらましが目的。
私が、高校3年生の時に詠んだ歌、思い切って載せます!(誰も見ませんように(笑))



体育祭の後で食べたかき氷のオレンジ色が眩しすぎて



「如月の階段」三十首 (第46回短歌研究新人賞 予選通過作品)


三階の渡り廊下を通るたび過去だと強く感じてしまう

雲一つない空見上げ溜め息をつきそうになって飲み込んでいた

真っ白なチョークで線を引くような二月十八日の放課後

冬の日の自転車置き場で立ち止まり去年の夏だと一瞬思った

階段を降りるペースが遅くなる 生き急ぎたくない気がしてて

目を逸らすことは絶対したくない 見ててくれてる人がいるなら

間違ってないと言い切れないけれど私はこれで良かったはずだ

パレットの青と青とを重ねてく 空になったら私の色だ

死ぬことを意識しながら生きてきた 別に理由はないのだけれど

誰一人いない廊下の真ん中をしっかり見据え真っ直ぐ歩く

死ぬまでに全てのことを知りたいと望む私はワガママですか

大丈夫じゃないと言ってしまったらどんなに楽になることだろう

新しい本が読みたくなりました 分からないけど何故か無性に

死にたいと思ったことは今までに一度もなくて不思議がられる

目に沁みる淡いブルーが懐かしく 今日も自分でいようと思う

一瞬で全てが変わる時もあるから一瞬の単位で生きる

「今」という時間は七秒間しかないから「過去」よりずっと重たい

意識して生きようとして生きてると少し違った自分に気付く

人からはどう見えるかが最大の問題だったりする時もある

今日もまた願ったことは階段と朝がずっと続けばいいのに

君の持つ眼鏡は自信に満ちていて世界の枠は赤く眩しい

恋愛が辛いだなんて十八で思う時点で自分は馬鹿で

もし色で譬えるならばブルーグレーのような君は右を向いてる

それよりも私にとってすさまじきものはパッションピンクのあの子

微睡んでそのまま溶けてゆきたいと思う如月 階段の前

大丈夫ですよ、先生。なぜならば、私の未来はとても大きい。

知ってるの。だから試してみただけよ。暖冬予想が外れた二月

うつつより夢に頼って生きるなら過去も記憶も君もいらない

夜中でもないのに時計の秒針の音が大きく響く日もある

如月の青い袋を今もまだ形見のように持っているだけ




ちなみに2002年頃に愛媛新聞に載った木綿子さん(たぶん)の短歌


温暖化の進む地球の上にいて情けないほど君を愛する


をリスペクトしています。この短歌だけはずっと忘れられません。



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