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October 10, 2010
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カテゴリ:tnm
東博の浮世絵展示室(9/22~)3(3):広重の「京都名所」と「富士」の作品

上野の東京国立博物館(TNM)の本館2階10室での現展示は10月17日までの4週間展示(展示作品リスト)です。

今回の投稿は展示作品の中から、広重の「京都名所」3作品と肉筆風景画の作品をピックアップしました。

■ 広重の「京都名所」と、「富士」の作品
歌川広重(1797~1858)には、京都の名所を描いた『京都名所』の作品がある。
『京都名所』は、天保5年ごろの作画と見られ、10枚の作品(揃物)で構成されている。
この揃物は、今回展示の3作品『淀川』、『嶋(島)原出口之柳』、『金閣寺』と、『祗園社雪中』、『糺川原之夕立』(ただすがわらのゆうだち)、『あらし山満花』、『四条河原夕涼』、『通天橋ノ紅楓』、『八瀬之里』、『清水』の10作品である。

【参考:神奈川県歴博:京都名所之内 八瀬之里

◆「広重」:『京都名所之内・金閣寺』/横大判/錦絵
 ・この絵は、京都の金閣寺の愛称で知られる鹿苑寺(ろくおんじ)を描いた作品。
 ・衣笠山(きぬがさやま) をバックに、右手前に金閣(舎利殿)の建物、左に庭園の鏡湖池を描いている。
 ・池には、現存する葦原島(あしはらじま)が描かれている。なお、葦原島とは、日本列島に見立てた島で、島の名前は、「豊葦原瑞穂国」(とよあしはらのみずほのくに)に由来する。また、富士山に見立てた岩もある。
 ・金閣の建物の屋根の上に立っている鳳凰(今の鳳凰)も描かれている。
 ・この絵は、『都(みやこ)名所図会』(墨摺六册本、安永九年刊)の巻六にある金閣寺の挿絵を参考に作画したようである。
 ・金閣寺は、足利義満(よしみつ)が金閣などの建物を造営したのが始まりである。
 ・金閣寺は、昭和25年に徒弟の放火によって炎上、焼失し、現存する金閣寺は昭和30年に復元された。
 ・作家の三島由紀夫(みしまゆきお)の「金閣寺」と、水上勉(みずかみつとむ)の「金閣炎上」の二つの小説がよく比較される。

◆「広重」:『京都名所之内・淀川』/横大判/錦絵
 ・この作品は、『淀川の月』とも呼ばれ、月夜の淀川を下る船(三十石船)と、月を描いた作品
 ・客船である三十石船(さんじっこくぶね)の真上に満月を描き、当てなしぼかしの雲を摺り入れてある。
 ・名作として、評価が高い作品である。
 ・この絵も、『都(みやこ)名所図会』(墨摺六册本、安永九年刊)の巻五にある淀の挿絵を参考に作画したようである。
(元の作品(挿絵)と比べるてみると、広重の画面構成と表現力の豊かさ、そして視点を変える見る面白さを見いだせる。)

◆「広重」:『京都名所之内・嶋原出口之柳』/横大判/錦絵
 ・この絵は、京都の遊郭である島原の夜の風景を描いた作品。
 ・廓の建物の上に広がる夜空の雲と、雲の切れ目から見える三日月がなんとも言えない。
 ・この絵も、『都(みやこ)名所図会』(墨摺六册本、安永九年刊)の巻二にある島原の挿絵を参考に作画したようである。(門、柳、三日月など)
 ・島原の唯一の出入口「島原大門」と、「出口の柳」の様子が感じ取れる作品でもある。

◆「広重」:『富嶽図』/1幅/絹本着色 
 ・この作品は、富士山を描いた肉筆風景画で、富士の山を奥に描き、手前に浮かぶ帆船を描いている。
 ・墨の濃淡を基調に描いた作品。

*「歌川広重」:『京都名所之内・淀川』(部分)
 





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Last updated  March 5, 2014 07:24:46 PM


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