カテゴリ:日常
指揮をする時にはスコア(総譜)を読みます また、オーケストラで興味のある曲は指揮する機会がなくてもスコアを買います 聴いていて「変わった音色だな」と思ってスコアを見ると オーボエとクラリネットが同じ音を重ねて吹いていたりします 弦楽オーケストラの指揮をしていますが、楽譜を読んでいると気が付くことがあります 演奏者の側は「小節線」という縦線が区切りと思ってしまう癖があること 「音楽はそこで切れないで、4個の16分音符と、次の小節の頭の4分音符の音の始まりで、4+1=5、5個のリズムなんです、と練習の時よく説明します。 作曲する側は拍子を揃えて書かなくてはならないから、繋がりの間に「縦棒」がどうしても入ってしまう。 それに、ここは少し短く音を止めて欲しいな、と思っても 音符のしっぽが三重線(32分音符)になったり、ひげの多い休符をいちいちかかなくても 「あいつらが演奏するなら、書かなくてもわかってくれるよな」 と昔の宮廷楽士たちには通用していたのだと思います ただ楽譜を見て、音符が書いてあるから、この長さに弾かなくちゃ というパターンの人が結構多いです。 それを説明しないと合奏の音が良くならない場合、切れ間を入れるためのコンマや、短い休符をスコアに書き足していきます。 作曲中のモーツァルトの気持ちになれば、楽譜からそのまま見えないことも、だんだん見えてくるのが楽しい。 スタカートは音を短く切りはなす、と本には書かれていますが その要素はあるにしても、結果的にそうなっているだけで、それが目的じゃない。 バッハやモーツァルトは「ここが短いフレーズのおしまいだよ、そうそう君、わかってくれてるねえ」と言っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/09/09 09:31:02 PM
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