南岳2010年9月25、26日長男(19歳)と南岳に登ってきた。 中3の次男が生徒会関係の用事で行けなくなったため じゃあ険しいルートをのんびり登ろうか、ということで 新穂高登山口~槍平~南岳ルートに急遽変更。 この南岳新道は過去に下りで2回歩いたことがあるが 登るにはなかなか険しいルートである。 新穂高登山口から途中の槍平小屋まで森の中を4時間、 槍平小屋から南岳まで更に4時間のコースだ。 南岳新道の森の中を歩く息子。(俺そっくりやん) さすがにマニアックルートなだけあって 土曜日なのに他の登山者2人に会っただけ。 そんなこんなで南岳に到着。南岳から見た槍ヶ岳。 北東方面を見ると上越の山まで見渡せる大展望。 台風一過の澄んだ空気のおかげだ。 南側には穂高連峰。穂高には湧き上がる雲が似合う。 太陽が低くなるに従ってオレンジ色に変わる穂高。 雲海の向こうに燃える太陽が消えていく。 足元の草花が夕陽を浴びて赤く染まる。 南岳の西側斜面も染まる。まるで別の星にいるようだ。 台風が過ぎた直後というのは凄い光景になることがあるが 今日ほど山が赤く染まるのを見たのは初めてだ。 中岳(左)と槍ヶ岳(右)も夕陽を浴びて赤く染まる。 宵の明星が見え始めて夕焼けショーもそろそろ終わり。 雲海の上で眠る穂高。幾人もの登山者の命が消えた山である。 今夜の南岳小屋の宿泊客は27人+テント泊数人。 土曜日にしては異例の少なさだろう。 前日まで台風の影響があったので山に入っていた人が少なかったし 1日で南岳まで来るには南岳新道を利用するか こんな感じで縦走をして来ないと無理なのだ。 夜中にセーターを着て小屋の外に出てみた。 月が煌々と輝いていた。プラネタリウム並みの星空だった。 8人部屋に戻ると他の人の鼾が酷くて寝付けず やむを得ず自分の布団を担いで談話室まで移動して寝た。 深夜に真っ暗な廊下を布団を担いで歩いてるのは異様な光景だろうな。 翌朝。日の出1時間前から展望台に行った。氷点下4度。 見渡す限りの雲海だ。鳥も木も動物もこの下で眠っている。 富士山遠望。 他の宿泊者が旅立った頃にのんびり下山の準備。 槍ヶ岳はここで見納めとなる。 正しいヤッホー!の姿勢。息子の帽子がかわいい。 南岳新道2700mピーク。鎖場を巻いて歩く。 これが南岳新道の通称「空中遊歩道」。 足を1歩踏み外せば痛い目に遭う。 森林限界まで下りて来るとまだ太陽の光は届いていない。 植物に霜が降りている幻想的なマクロの世界。 足元の岩も凍っていてつるつる滑る。 森の中にもようやく太陽の光が差し込んで来た。 ⇒ 3年前のほとんど同じ場所から。 苛酷な南岳新道を下りて槍平小屋に到着。 真っ白に燃え尽きたワタクシ。 息子も大満足してくれた楽しいハイキングだった。 ⇒日記に戻る |