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放浪の達人ブログ

洗濯ばさみ

   【洗濯ばさみ】

日本に来た外国人が訪れる場所といえば京都、奈良、秋葉原が有名なのだが、
それらの観光名所に並んで100円ショップダイソーでの買い物も好評のようだ。
しかし待てよ、百均で売ってる物ってほとんど日本製じゃないじゃん。

皆さんも百均で買い物をしたことはあるだろうが「これがたった百円?」と
嬉しくなっちゃうような物も売っていれば、値段相応な物もある。
その中で「安いと思って買ってみたものの、使っていて必ず舌打ちする物」もある。
そう、洗濯ばさみである。洗濯物を何度も干して使っていると劣化してきて
いつの日か洗濯物を取り外す時に「バチッ」と折れた際は誰もが舌打ちする。
「チッ、さすが中国製」とガッカリしながらも納得してしまうのである。
「まあ、百円だったからしょうがないか」とも思うのは確かだし、
「どんどん売るためにわざと壊れるように作ってるのか」とも思ってしまう。

製造している中国の工場さん、そんな評価を受け続けていていいのか?
そういう粗悪品を作って輸出していると「中国製だからこんなもん」と
中国の品質の評判は落ちてどんどん中国国家自体を貶めることになるんだぞ。
「安いからいいでしょ?」「じゃあ買わなければ?」と思っているかも知れんが
もしそう思っているならば中国自体の発展はいつかストップする。

昔の日本も同じ評価を受けていたと聞く。しかし日本がここまで経済発展を遂げたのは
開発者や製造者の努力、改善、つまり意識改革があったからこそなのだ。
「アメリカ製品に追いつけ追い越せ」という言葉は戦後の製造代名詞となっていて、
日本は今やそれを見事に実現したのである。

近い将来、中国や東南アジア諸国が「日本に追いつけ追い越せ」という明確な努力をし、
いつかそれを低コストのまま実現したとなれば、その時に日本の時代は終焉を迎える。
ブラックジョーク的にいえば、今の中国が粗悪品を作ってくれていることによって
日本の製造業が安泰したまま生き延びていられて経済が成り立っているということになる。

もし中国製の自動車が日本製よりも安くて優れていたら世界中の人はどうするか?
当然日本車のシェアは低下して行くだろう。アメリカ車はそんな目に遭った。
デトロイトはゴーストタウンとなり、ゼネラルモーターズは破綻した。
中国車が世界で認められる程に高品質の車になったら豊田市が第2のデトロイトになる。
いや、それどころか日本の経済の息の根は止まるだろう。
そう思えば洗濯ばさみの品質が永遠に粗悪なままであることを願った方がよかろう。(笑)

中国の人達には辛辣な文章であり申し訳ないが、俺の考えは間違ってないと思う。
これを人民日報や新華通信で取り上げて中国国民が「このヤロー、今に見てろ」と
製造業の品質向上に鼓舞して立派な洗濯ばさみを作ってくれることを願う。
たかが洗濯ばさみ、しかしその品質イコール中国製品、と捉えている人もいるのだ。
「お、さすが中国製」と世界で思われるようになったら、それが真の大国なのかもよ。


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