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放浪の達人ブログ

隣りの列は

【隣りの列は】

皆さんはお店のポイントカードやメンバーズカードはお持ちだろうか?
中高年の女性となれば財布の中のカード入れ場は各種カードが溢れかえり、
それに加えて広告チラシにあった薬局の割引券が切り取ってあったり
病院の診察券が何枚もあったりで財布はパンパンに膨れ上がっていると思う。
お店での会計の際にレジの人からポイントカードお持ちですか?と言われ
「あ、ちょっと待って下さい」と探し始めるもののなかなか見つからず、
その間に後ろに並んでる人は「はよせんかいババア」とイライラし、
レジ係の人も平静を装いながらも「最初から出しとけや」と心の中で叫び、
やっとカードを見つけてレジに出して「3%の割引になります」となった後も
「細かいお金あったかしら」と小銭をジャラジャラし始めるものの
「小銭足らなかったわ、じゃ大きいお金で」と一万円札を出し、
お釣りをもらう際もその場でお札と小銭をしっかり分けて財布に入れるので
レジ係も後ろのお客も地団駄踏んで怒り心頭なのである。

誰もがスーパーなどのレジに並ぶ際は短い列を選んで最後尾に並ぶが、
それと同時に並んでいる人達の買い物品数の量もチェックする。
列は短いがカゴの中に買い物の量がいっぱいの人がいたり、
列は長いがカゴの中の品数が少ないとかを瞬時にチェックするのである、
更には買い物慣れしてない爺さんが並んでいる列はそのモタモタも想定する。
あらゆるものが審議対象となり全てを計算して最も速くなるだろう列に並ぶ。
それでもこの列に並んだことを後悔することは何度でもあるのだ。
「隣りの列は速く進む」という諺があるがまさにその通りで、
これはスーパーのレジだけでなく空港の入国審査も同じ法則となっている。

海外の空港では短い列には某大国の観光客がシレッと横入りしてくることが常だ。
それに対応してタイのチェンマイ空港は「C国専用レーン」を作って対応し
並んでいる人達のトラブルを回避する素晴らしいシステムになっている。
正義感が強くマナーを尊重する人の多いスリランカの空港では
「最後尾はあっちだ、横入りするな。みんなちゃんと並んでるんだ」と
スリランカ人がC国人を注意する光景が随所で見られる。
日本の空港ではそのようなトラブルは見たことはない。
ネパールの空港は男女別の列での審査なので大したトラブルもない。

セントレア空港は「これが先進国?」というほど閑散としており
16ヶ所ほどある審査カウンターは常に4ヶ所ほどしか使ってないという
税金の無駄遣いだか人件費削減だか知らんが無機質な静けさだ。
それに対してバンコクはいつも人で溢れ返っていて上記のように
「どの列に並ぶのが一番効率的か?」を試されるのである。
俺の場合はターンテーブルでの手荷物受け取りが必要ない手ぶらな旅なので
早く入国が出来れば早く市バスに乗れて早く安宿に着ける、という
ただそれだけのことなので急がなくてもいいんだがやっぱり国内外問わず
「隣りの列は速く進む」の法則を実感している。


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