放浪の達人ブログ

2019/01/16(水)22:26

病院の待合室

介護施設に入所している母が呼吸が浅くなり 救急車で市民病院に搬送された。 結果的に命に別状はないがまた一段、余命が短くなった。 予定では10日ほど入院してから施設に戻るそうだが 母は先回会った時よりも格段に体力が無くなっていた。 父は葬儀場のパンフレットを貰って来て 家族葬でも最低63万円かかるんだなあ、と言っていた。 大阪から駆け付けた姉を含めた「父、長女、長男」3人で 墓のことやら坊さんのことやら具体的な話をした。 墓は不要、坊さんは葬儀場の当日の当番のお寺、など 日の当たる暖かい待合室で話をしたのだが まるで他人事のように実感は湧いて来ないのだった。 覚悟、葬儀、市役所、遺品整理、そんな単語が並んで 実際今年いっぱいは持たないかもな、と思うのだった。 延命治療はしないということは本人も含め決めてあるし 長生きこそ絶対大事、ということは僕も思わないので 家族みんなが後悔しないようにしたいなあ。 一期一会ということだわな。 待合室のオレンジ色のソファーにブラインド越しの陽が射し 画像加工すれば何かベタな前衛作家の作品みたいだな、 そんな場違いなことを考えながら父と姉が退席後に撮影。

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