最近のスポーツカーにはカナードが装着されていることが多い。
カナードとは整流板のことで、空気の流れを整えたり
ダウンフォースを生み出すことによって車体を押さえつけ
タイヤのグリップを良くしたり車体の安定性を増す効果がある。
でも正直言って市街地で走っている分には全く効果がない。
高速道路だとかサーキットなら効果を体感できるだろうが
まあ装着している人はほとんどが見栄えのためだろうな。
でもそれでもいいじゃん。カッコ良く見えるならいいじゃん。
頭から「邪道」と決めつけなくてもいい。
このBMWのオープンカーZ4はフロントフェンダーに
ブレーキ冷却ダクトを開けてすげえ仕上がりになっている。
洗うの面倒そう...、だなんて現実的なことを言っちゃいけない。
カッコいいならそれでいいのだ。
それに車高も程良く落としていてなかなかいいじゃないか。
でも個人的には昔のBMWのボンネットの開き方の方がいいな。
後ろ(フロントガラスのところ)から前に向かって開いたのだ。
現在は整備のし易さという観点からほとんどの車は前開きだ。
どのみち今の車はボンネットを開けることすら機会がない。
開けてもどうせ何にもいじれないからだ。
全てコンピュータ制御になっちゃってる。
ひと昔ふた昔前の車はキャブのセッティングだとか
プラグの掃除とかでボンネットを開けることも多少はあった。
ボンネットを開けること自体が一種の儀式でもあった。
若者の車離れだなんていうが、メーカーにも原因がある。
思わずボンネットを開けたくなっちゃうような車、
つまり完成形のプラモデルを販売するんじゃなくて
ある程度作る楽しさを残した車を製造販売して欲しい。