国技館とお稲荷様。。。
両国国技館の正面左手に「稲荷門」があります。敷地内に入ってみると、そこには、鳥居が2つ並んでいます。2つの稲荷神社があるのです。向かって左手にあるのが「豊国稲荷神社」です。「豊国神社」というと、京都の東山区にある通称「ほうこくさん」を思い浮かべます。そして、向かって右手には、「出世稲荷神社」があります。こちらも京都の右京区に同名の神社があります。これら2つの稲荷神社は、豊臣秀吉縁の神社です。「開運・出世」のご利益があるといわれ、多くの人がお参りしています。この稲荷神社の前で、出世祈願をする力士の姿が目に浮かびます。お狐さまが眼光鋭く、何かを語りかけて来るようです。2つの稲荷神社は、旧両国国技館の裏庭に祭られていましたが、1963年(昭和38年)12月28日、蔵前国技館裏庭に遷座されたそうです。その後の記録が見つからなかったのですが、1985年の新両国国技館で興行が開始された時には、再び遷座されたのでしょう。こんどは、裏庭ではなく、正門脇の一等地です。神社仏閣を見るとお参りしてしまう癖があり、お参りした後に、この神社が「出世稲荷神社」と気づき、本当に出世しますようにって、後から心の中でつぶやく僕でした。。。