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カテゴリ:ニュース解説ー川上(素材・商社)
講座(「メーカーのための実践的ファッションマーチャンダイジング(2005年版)」パート3)の打ち上げのため、今夜もホロ酔い加減のさくらでありますが・・・。
このビッグニュースを紹介しない訳にはいかないだろう。まだネットで検索してもあまりヒットしないようだが、三井物産さんのサイトには既にニュースリリースが掲載されていた。消費者の反感を買いかねない先日の「ロハス」がらみの商売より、この事業へのサポートの方が余程将来性は大きいですよ。 主役は、むしろ物産さんではなくて、化粧品情報サイト「アットコスメ」を運営するアイスタイルさんの方だろう(まだ同社のサイトにはこのニュースはアップされていないが)。アイスタイル、三井物産、中国で美容院向けの業界誌を隔月で毎号一万部発行しているHSMC、ウェブサイトのプロデュースを手掛けるアイ・エム・ジェイの4社により、今月末に香港に「ビューネットコーポレーション」を新設、インフラ整備の面ではNTTコミュニケションの協力を得て、来春中国で美容関連のポータルサイト「BeauBeau(中国名:綺麗)」を立ち上げるというものだ。 アイスタイルさんが日本で確立した、クチコミサイトのノウハウを中国に持ち込み、更に、HSMCさんも独自の記事を作成、代理店70社とのネットワークを生かして企業間取引の活性化も進めるとか。中国で一気に美容ポータルの大手のポジションを確立し、2008年には会員数50万人、13億円の売り上げを目指すという。 上海に行く度に、そして、中国のオークションサイトを見る度に、私は向こうの女性達の、ひょっとしたら日本以上かもしれないコスメへの並々ならぬ関心の強さを感じていた。エリート層へのITの普及率が高く、掲示板でのやり取りには慣れている人が多いと思われるので、たぶん若いコスメフリークは嬉々として書き込みをしてくれるのではないだろうか。サイトが過熱する様が目に浮かぶようである。 それにしても、同国の化粧品市場が、今年は約1兆円になりそうだ、というのには驚いた。日本が2兆円弱のはずだから、既に半分にまで達している。先月上海に行った際に書いた通り、「セフォラ」も然り、外資の有力ブランドのかなり多くが進出済みなので、既に機は熟している。将に絶好のタイミングだろう。 地方都市はまだまだ、だが、上海に関して言うと、リアルの良い売り場への外資の進出は一段落した感があるが、来年はネットビジネス、ネット販売の分野で日系企業の果敢な進出が幾つか見られるのではなかろうか(規制があるので現地の企業さんと組む必要はあるようだが)。 ネットに関していうと、アメリカ、韓国は別として、ヨーロッパの企業は弱い。これまではナチュラムさんの事例くらいしかなかったように聞いているが、日本でネットの世界で実績のある皆さんには是非頑張って頂きたいですね。単なる商品を売らんかな、というようなものではなく、ネットならではの便利さ、楽しさ、ここでしか買えないものを打ち出していけば、ここには大きな宝の山が存在しますよ。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月14日 01時00分51秒
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