両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)

2006/01/16(月)23:55

JFW第3回はパリ・コレクション前にー9月4~7日、主会場は東京国際フォーラム(H18.1.16繊研新聞)

ニュース解説ーデザイナー(13)

ホテルオークラ~帝国ホテル~夕刻はうちのビル内の第一ホテル両国で新年会と、ホテルをハシゴの1日。 今週は、ヨーロッパのプレタポルテ展が東京で集中して開催される週である。ホテルオークラでは「モーダ。イタリア」展、帝国ホテルでは「モード・イン・フランス」展と「ブリティッシュファッション2006」展が催されていた。 フランスはロアンヌからは、6年前に、地元の組合さんと一緒に、ジェトロのミニLL事業(ローカル・トゥ・ローカルといって、日本の地方と海外の地方の企業同士を結びつけ、ビジネスマッチングを図ろうという事業を行っていた時期があったのだ)の一環で当地を訪問した際に企業訪問させて頂いた中の1社、キャロル・グレイさんの社長さんと専務さんご夫婦が今年も参加なさっておられた。 さくらのこともずっと憶えて下さっていて、「私は英語は聞き取れるけれどうまく話せないのよ・・・」と言いながら私のヘタな英語を一生懸命聞いて下さるのだが、本当に毎年、遠い日本までやってきて商売を作ろう、という意欲には頭が下がる。 将に、継続は力なり、なのだ。ミセスのニットブランドだが、誠実にデリバリーなさっておられることもあって、固定客をきっちりと掴んでおられる。 こういう方々と話すと、逆に、日本から世界に売りに行く、ということも、大変なようでいて、実は繊維ファッション業界ではどこの国の人もやっているごくごく当たり前の努力に過ぎないのだ、ということを感じさせられる。自分も頑張ろう、という勇気が沸いてくる。 さて、今朝の繊研新聞さんに掲載されていた記事だが・・・。 見出しの通りである。昨年秋に明治神宮外苑聖徳記念絵画館前に建設した特設テントでスタートした「東京発日本ファッションウィーク(JFWイン東京)」、第2回目は同じ場所に原宿クエストホールを加えて3月18~24日のスケジュールで開くことが決定しているが、第3回目は、テントを建設することは止め、東京国際フォーラムの複数のホールを使用することに内定したらしい。 これは、正しい決断だと私は思います。その期間中しか使わないテントの建設と撤収コストが大幅に削減できる訳だから。行政の支援がなくなった後も事業を継続していくことを考えるなら、当然早期に決断すべきことであろう。 しかし、だからと言って、スポンサー集めの作業に気を抜いてはならないと思う。関係者の方も頑張っておられることと思うが、前回のスポンサーの大半は繊維ファッション関連の企業さんばかりで、自動車、家電、IT等の大手企業さんの名前は見られなかった。 ファッションデザインが社会に与えるプラスの影響を広く一般の方々に認知して頂くためにも、大手企業さんのバックアップは欠かせない。今は景気も良い訳だし、当たって砕けろ、の意気で、資金集めに注力すべきではないだろうか。 それともう1つ、頑張らなければならないことは・・・。 ついに第3回目から、パリ・コレクションよりも東京コレクションのスケジュールを先に持ってくる、という勝負に出る訳なんですよ。 これは、ローカル・コレクションにすぎない、という評価を、少なくともアジアNo1、一見の価値ある中身にグレードアップしようという、ファッション戦略会議の決断である。 果たしてどれだけの海外バイヤーやジャーナリストが日本に来てくれるのか、蓋を開けてみないことにはわからないのだが・・・。 東コレに参加されるデザイナーさんやブランドをプロデュースしているアパレルさんはもちろんのこと、広い意味での関係者全員が、精一杯世界に向けて発信する、その努力を続ける以外にないと思う。 そのうちの幾つかは、稚拙なものとしか評価されないかもしれない。しかし、そういう裾野が広がれば、ジャパン・ファッションの山の頂点は必ず高くなる、私はそう信じています。 もちろん、海外に売る前に、まずは国内のセレクトショップや百貨店さん、そして日本の商業系メディアに評価され、商売につなげることが先決なのだが。 そのための戦略については、僭越だが後程また日を改めて私見をこのブログで披露したいと思います。Go!Go!J-Fashion!! 人気blogランキングへ

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