両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)

2006/01/25(水)01:30

伊勢丹本店「リスタイル・スポーツ」開発ー機能とモードミックスー(H18.1.23繊研新聞)

ニュース解説ー川下(小売業)(14)

昨日のニュースで恐縮だが、伊勢丹さんの公式サイトにはまだアップされていない情報、ということで・・・。 見出しの通り、時宜に叶った企画である。ファッション性を重視し、スポーツ売り場ではなく、本館の4階、トランスキャリアの売り場内にコーナーを設ける、というのも正解だと思う。 但し、業界人なら誰もが考えることだと思うが、単価の高い重衣料がない、ウェア中心のスポーツ衣料売り場では坪効率が低下してしまう。伊勢丹さんを持ってしても、売り場面積50平方メートルで、初年度売上目標が2億円、のレベルなのだ。西の雄、阪急さんはスポーツ専用の館・イングス館を持っておられるし、同業他店で婦人服用の一等地をこの種の売り場に、という追随する動きはちょっと出てこないかもしれないですよね。 オープン日は2月18日。筋肉痛には悩まされ続けているが、一向に体型に変化が見られず、やや腐り気味のさくらも、ウェアだけはいろいろ変えてみたい、なんて思うようになってきたので、早速チェックしたいと思っております。 予想していたようなブランドラインナップの中で、注目したいものを2つだけ挙げておこう。 1つは、先頃伊藤忠商事さんとコロネット商会さんが独占輸入販売権を獲得した、と発表したばかりの、「ジェームスパース」。今秋からは、Tシャツ以外のアイテムも充実するのではないかと思うので、楽しみに待ちたいところだ。 もう1つは、プーマ×アレキサンダー・マックィーンの、コラボレーションスニーカー。 両者のコラボは、2005年秋からスタートしており、その時に雑誌等に沢山露出していた写真をさっきから日本語と英語で検索をかけてかなり探したのだが、見当たらないようで残念である。 非常に目立つデザインだったので、忘れもしないのだが、赤のスニーカーの上に、赤いチューブ状のラインが何本も張り巡らされているデザインだ。 そう、まるで人間の静脈が浮き出たかのようなデザインだったのだ。私は、ちょっと前に開かれていた「人体の不思議展」のポスターみたいな感じだなぁ、と思って眺めていた。 それを、マックイーンらしい、猟奇的なイメージの表現だと捉えることも可能かもしれないが、むしろ、スポーツというものの本質をくっきりと浮き彫りにした、と見ることもできるのではないか。 運動していると、血の巡りがよくなってくるのが、ありありと感じられることがあるんですよね。それから、今、筋肉がピクピク動いているなぁ、とか。 既にプーマ×アレキサンダー・マックイーンのコラボ第2弾、今春夏商戦向けの商品も発表されているが、men.style.comさんのサイトのスライドショーをご覧頂くとおわかり頂けるように、引き続きそういうアナトミカル(解剖学)的な発想のデザインを打ち出しており、またまた人気は沸騰しそうである。 昨日の繊研さんの記事によると、商品の単価が一番高いのは、ウェアではなくてスニーカーの1万5千~3万円だったから、スニーカーの売れ行きにも注目したいと思う。 というのは、ヨガ、ピラティスは、教室の中ではスニーカーは不要だから。トランスキャリアが通勤でスニーカー、というのはちょっと考えにくいし、休日に犬のお散歩くらいでは履くのかもしれないが。スニーカーはウェアよりも若い客層に売れるのでは、という気もするのだが、エイジの高い層に向けてファッションとしてのスニーカー、のコーディネート提案も仕掛けていく必要があるような気がしますね。 人気blogランキングへ

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