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2006年02月08日
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カテゴリ:海外レポート
さくらのヨーロッパレポート、今日は素材、アパレル、ショップなど狭義の繊維ファッションの話題から少し離れて、旅の途中に私が感動したこと、ちょっとびっくりしたことなどを7つ選んでご紹介したい。

さくらの!(驚き)その1:
スイスって、やっぱりそんなにお洒落な街ではない。

なんて言うと、チューリヒの皆さんに申し訳ないのだが、正直、ストリートのスナップを取りたくなるような感じでは全然なかったのだ。

理由は、たぶん例年ならば非常に冬は寒いから、であろう。街を歩く人、特に女性の3分の1強は毛皮のロングコートを着ており、他も、ウールのロングコート、カジュアルのナイロンコートでも裏フリースで非常にあったか仕様になっていたり、という感じである。

帽子着用率もかなり高く(それも毛皮!)、マフラー、手袋、ブーツもお約束のアイテム、といった感じだ。

ショート丈のダウンジャケットで足元がスニーカー、という若い人達もいないではないが、あまりにも重々しい着こなしの人が多いため、「これこれ貴方達、寒くはないかい。大丈夫かい」といらぬおせっかいを焼きたくなってくるくらいでしたよ(笑)。

こういう寒い地域に来ると、動物愛護団体さんの毛皮使用反対運動は、ちょっとナンセンスなのではないか、という気がしてならないですね。毛皮を着ておられる皆さんは、決して生き物の命を粗末にしている訳ではないと思うのだ。本当に寒いから、必然性があって人間は毛皮を着用するようになったに違いないと私は思います。

さくらの!(驚き)その2:
ベイエル(Beyer)で見た、「亀が動く時計」

有名時計専門店のベイエルに、水の入った大きな焼き物の水盤の中に、まるで生きているかに見えるような小さな亀が時を刻む針の役割をしている、非常に変わった時計があったのだ。

昔TVで見たようなおぼろげな記憶もあったのだが、分を刻む針はなく、時針のみで、その時針がミドリ亀が少し成長して大きくなったくらいの亀の形をしているのだ。

私があんまりしげしげと見つめているので、お店の方が、「それは磁石で動いているんですよ」と説明して下さった。その時計のモデルになった古い時計が、同店地下のベイエル時計博物館には置かれている。

ちなみに、今ネットでベイエルのサイトを見ると、同博物館の紹介がストリーミング映像にまとめられている。英語のナレーションもあって、時計の非常によくおわかり頂けると思う。少し長いが、お時間がある方は「presentation」のところを是非ご覧下さい。

さくらの!(驚き)その3:
チューリヒのお花屋さんは、かなりお洒落

写真は他のものと合わせて週末にまとめてご紹介したいが、非常に店頭ディスプレイやカラーコントロール、品揃えも良いお店ばかりで、そのレベルの高さに正直驚いた。

面白かったのは、店頭にチューリップやヒアシンスなど、球根から育つ花をどのお店も並べていたこと。さくらも球根を育てるのは昔は大好きだったんですが、2階のベランダに鉢ごと置きやすいからなんだろうか。

それと、わが業界の皆さんにはなじみ深い、コットンボールもかなり見かけました。店頭にドーンを出してあったんで、こちらも人気があるのかな、と喜びながら見ておりました。

さくらの!(驚き)その4:
何故かアール・デコ?

「アール・デコ」と店頭の看板に大書してあるインテリアショップを3軒も見かけた。チューリヒの人達って、アール・デコ好きなの?何故に???

さくらの!(驚き)その5:
ピッティ・フィラッティ、ミリタリー調ファッションの男性チラホラ。

イタリアはフィレンツェのヤーン展、ピッティ・フィラッティでは、男性の来場者の中にチラホラとミリタリー調のカジュアルファッションで決めた人がいるのが目を惹いた。若い人だけでなく、中年の男性もいる。

この展示会、過去2回は、大体はスーツ姿か、せいぜいカシミアかフラノのジャケット+カシミアの色目の綺麗なセーター+コーデュロイのパンツかデニム、くらいの着こなしで、ビジネスマンらしい装いで臨む、というのが相場のように思っていたのだが。これは、明らかに、バイヤーの皆さんが今勢いのある若々しいスタイルのメンズを意識して着てきておられるのだろう。

東京ではとっくの昔にストリートで出ているけれど、この間のメンズコレクションで打ち出されていた少したっぷり目のパンツをブーツインしてはく着方も何人かの人がしていた。

さくらの!(驚き)その6:
トスカーナの名物料理「リボッリータ(Ribbollita)」って、美味しい(^e^)

ピッティ・フィラッティのプレス向けリストランテ(レストラン)で初めて食べたんだけど、いやはやこれが、見かけによらず、すっごく美味しかったのである。

この料理、パンとお野菜を一緒に煮込み、ゆでたインゲン豆をその上に載せたもので、このインゲン豆がちょっと煮崩れたような感じに見えてミテクレがあんまり良くないもんだから、これまで食わず嫌いしていたのだ。

味付けもあまり濃くなく、栄養のバランスも良い料理で、冬寒い時期にはオススメです。

ちなみに、Googleで日本語だけでリボッリータをイメージ検索すると、サッカー選手、中田英寿さんの公式サイト「nakata.net」の中に画像があることがわかった。このページの中程にございますので、是非ご覧下さい。

さくらの!(驚き)その7:
クラブツーリズムのシニア客の服装って、あんまりお洒落じゃない。

ちょっと失礼な表現になっているかもしれないが、「お洒落じゃない」という意味は、「ファッション業界の人が考えているような服装ではない」という意味なので、誤解なきように。

いつも海外への行き帰りでよくご一緒するのは、クラブツーリズムなど、リタイアされた世代の方々の団体ツアー客だ。

今だとキネマ世代(1936~45年生まれ)、そして徐々に団塊の世代(1946~51年生まれ)の方々も増えてきていると思うのだが、面白いなと思っていることがいろいろある。

まず、参加者のパターンだが、ご夫婦で、というのがもちろん一番多いが、次に多いのは女性のグループ(2名とか3~4名)、それと、何故か1人で参加しておられる男性。

男性の友達同士、というパターンって、ほとんど見ないような気がするんですよ。長い会社人生の中で、序列にはめられ、利害関係を超えた友達が作れなくなってしまっているのではないかと思うと、なんだか寂しくなってくるのだが・・・。

そういう悪しきカルチャーが、ネット、ケータイの普及以降、早い人なら30代前半、今の28~9歳以下の世代では全面的に変わってくる可能性があると思って、私は期待しているのだが。

話がちょっとそれてしまったが、そういう団体ツアーの皆さんは、帰りの道中、お互い仲良くなってきて、これまでに旅行したことのある場所について情報交換し始めたりなんかするようだ。「プラハが一番良かったわよ」「ロンドンも面白かったわ」なんて言い合っているのを聞くと、どうやらもう海外旅行も何箇所も経験済みで、「次は今年の秋にしようか」という発言も飛び出しているから、これからまだまだ数年間海外旅行に行き続ける体力も気力も金力もお持ちの旅の大ベテランさんばかりなのだ。

そういう皆さんが、じゃあ、どういう服装をしておられるかというと、うーん、この方々、それだけお金をお持ちなら、もっともっとお洒落なもの、もう少し値段の高いものをお買い求め頂きたい、と言いたくなってくるくらいの、非常に地味でコンサバなスタイルなのだ。

団体ツアーで海外に行っておられるような皆様は、実は、大半が富裕層ではなく、普通の方々なのだ。本当の富裕層は、家族3世代だけで出掛けたり、あるいは経営者同士の友達グループで普段からゴルフをしに海外に行ったりしているから、こういうツアーには入ってはこないので。

これまでの日本の社会は、普通の人でも一生懸命働いてそれなりにきちっと貯金をしておれば、年金と合わせて老後に年に1~2度の海外旅行に行けるくらいの蓄えはできるような幸せな社会だったのである。

だから、家に帰って普段は無駄使いなどはせず、お財布の紐はきっちりと締めてここぞというところでバンと使う。賢い消費者なのである。

残念ながら、彼ら・彼女らの関心は、ホント、服にはないんだろうな、と、会話の内容を聞いているとヒシヒシと感じられる。「モノよりコト」と、昨日も繊研新聞にIFIビジネススクールの尾原蓉子学長も書いておられたが、こういう消費者、特にシニアの皆さんの傾向は、わが業界にとっては脅威ですね。

それと、人間というのは、どうしても保守化する。若い頃のファッション感度以上に、60代くらいになってからアバンギャルドになる、ということは、まず99%はあり得ないのだろう。それと、「モテ」への欲求が薄まるにつれ、どうしても男女共着るものは二の次、三の次になってくるというのもあるので、やはりヤング向け、というのがいつの時代も一番活性化している、というのがセオリーなんだろう。

しかし、最後の問題、何とかせねば、と思っているので、機会があればまた別の角度からの分析も試みたいと思います。

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最終更新日  2006年02月09日 01時13分18秒
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