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両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)

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2006年04月05日
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カテゴリ:ショップリサーチ
夕刻、表参道ヒルズの並びに先月30日にオープンしたばかりの「ラルフローレン表参道店」へ。

雨の日の午後7時前、ヒルズ内のテナントさんのショップスタッフの皆さんも「今日は来店が少ない」と語るような悪天候だったが、ラルフの新しいお店には業界人らしき人も含めてそれなりにお客様が入っていた。

このお店、建設中の風情を横目で眺めたことのある方は多いと思うが、実際に完成した姿を見ると、やはり、表参道ヒルズにインショップとして入るのではなく、単独で路面店を構えて良かったのではないか、ということを強く感じる。

白い外壁の上品な建物は、それこそホワイトハウスではないが、アメリカ発のブランドとしてグローバルな成功を収めているラルフローレンのアイコンそのものである。近隣にはヨーロッパ発のラグジュアリーブランドの大型店が軒を連ねているが、国内外の著名な建築家を起用して技巧を凝らしたそれらの建物とは一線を画するシンプルなデザインだ。

この、曇りのない明るさ、清潔感…それこそが、自身がアメリカン・ドリームの体現者となったラルフ・ローレン氏の世界観であろう。この建物を表参道を歩く人達に見せ付けるだけでも、このフラッグシップショップを建てた意味があろうというものだ。

店内は、1階がメンズ、2階がレディスになっている。店舗面積が2,230平方メートルと非常に広いが、日本でインパクト21が百貨店内で展開しているショップでは扱っていない商品、高額品やヴィンテージの1点物なども多いので、決して面積が広すぎるな、という印象は受けない。

特に、メンズはなかなか面白かった。今シーズンのトレンドの1つ、プレッピースタイルをラルフらしくアメリカン調に味付けした、カラー、シャツやパッチワークのパンツ、ネクタイ等をスパイスにしたコーディネートは、見ているだけで非常に楽しい。

このブランドの強み、というのを今日改めて感じたのだが、ポロシャツ、柄物のワイシャツ、長袖のセーター、ネクタイといったキラーアイテムについては、非常に色数を多く揃えていることである。

ここのゾーンは、日本でのリプロを投入しているから、オノボリさんの観光客でも買える価格帯だ。

そして、実はトラッドのよさとして、「そんなにお洒落な人でなくともとっつきやすい」ということがある。ポロシャツもワイシャツも、デザインそのものは定番、色を楽しみたい人は派手な色をチョイスすればよいし、「私は目立たない普通の色が好き」という人は、白とか紺とかこげ茶とかベージュとかを選びさえすれば良いのだから。

老若男女(但し、女性については、最近はちょっと難しくなってきていると私は見ているが、それは後程)、誰が来ても売り逃す可能性は少ない。

このお店を、高級品だけのラインナップにしていないのは、大正解なんですよ。ラルフ氏もアルマーニのメガショップ戦略に学んだのかな。特に初年度は、普通にやっていてもお隣さんから流れてくるお客様もいるのでそこそこの数字を叩くでしょうね。

話を元に戻そう。メンズの第2の強みは、「RRL」のコーナーである。ここに、今日も人だかりが出来ていたが、インディアン・ジュエリーや、45,000円台、58,000円台のユーズド調のジーンズ、これまた洗いをかけて着古した感じをわざと出したTシャツやシャツ、ニット、トレーナー、あるいはレザージャケットなど、通の男性好みの商品である。

「RRL」に関しては、私はアルマーニのディフュージョンブランドなんかよりはずっとずっと面白いなと思っている。やはりこれは、ラルフ・ローレン氏自身のクリエーションの力もさることながら、アメリカ発、本場のアメカジだからだという気がする。

メンズ3番目の強み。皆様、是非1階の1番奥の部屋まで勇気を出して入っていってみて下さい。ジャケットだけで48万円とか、50万円以上とか、超高級ゾーンの品揃えである。

クラシコ・イタリアのシルエットとスーツやパンツを比較するのも一興だし、スタイリングにもびっくりさせられるものがいろいろあって、黒のテーラードのスーツのトップのようなジャケットに、側章としてビーズ刺繍を施したジーンズを合わせていたり(これはメチャメチャお洒落でした。こういうスタイルでパーティーにでも行ったら、ものすごく周囲の人達に褒められるでしょうね)、ジャケットとパンツと同じウールの生地で出来たネクタイがあって、その3点をセットでマネキンに着せていたりとか。

ディスプレイ用の小物にも結構面白いものがあって、ベンツのクラシックカーを模して作ったシルバーの置物は販売して下さるそうです。お値段は15万円なので、車好きな方は是非どうぞ。

1階には、複数名の外国人の男性スタッフがおられた。日本語が堪能な方もおられるようだったが、オープニング期間中の特別な措置なのだろうか?今日もアジアからの観光客も含めて外国人のお客様が何組も入店しておられたが、常駐の語学が堪能なスタッフがいるならば、なおのこと売り上げは上がっていくでしょうね。

一方、レディスだが、1階とは違って、屏風を置いたり鉢花をあちこちに配置したりと、商品同様、店内ディスプレイもアールヌーボーをちょっと意識したようなイメージになっていた。

こちらも、48万円のドレスなど、一部高額の商品も扱っているのだが…。

メンズと違って、取り込める客層の幅はやはり狭くならざるを得ないのかな、というのが、私の印象ですね。

ラルフローレンのレディスは、紺のテーラードジャケットや茶系のサファリジャケットなど、トラッド調のジャケットを核にしたコーディネートがウリのブランドである。

これに、パンツやデニムを合わせるのか、スカートを合わせるのか、スカートに関しては、特にロング丈の商品バリエーションは非常に豊富で、私のよように大柄で背の高い人にとっては選択肢の多いブランドだと言えるのだが…。

その逆の、小柄な人にとっては、「ダバダバした服が多いな」という印象を与えてしまいがちである。

表参道店には、レディスは5号、7号、9号、11号と一部13号が入っているということだが、今日見た限りでは5号や7号らしき小柄な人が真剣に商品を物色している様子にはお目にかかれなかった。

もう1つの特徴は、このブランド、インナーのものづくりが「カタイ」ということである。

私は昔からラルフの半袖Tシャツを愛用しているのだが、価格の割に非常にしっかりした良い商品で、丈夫である。だから会社に着て行くのには最適の商品だ。ニットも然り。

テレテレ、ヨレヨレ、スケスケ、とは無縁の世界なのだ。

だから、若い頃から百貨店さんの正社員であるラルフのショップスタッフとなじみになって今だに商品を買い続けている40代後半から50代前半の人達にとって、ラルフのインナーは絶対透けて下着が見えたりすることはないから安心して着られるアイテムなんだろうが…。

セクシーとか、トレンディという観点から見ると、ちょっとイマイチ、ということになってしまうんだよね。

実際、今の時期、表参道店にはカットソーやキャミソールの品揃えがほとんどない。逆に多いのは、横編みのセーター類である。18万円台のカシミアのタンクトップなど、非常に上質でこのブランドならではの佳品もあったが、そういう路線を追求しているがために、どうしてもアダルト向けの印象になってしまうのだろう。

ラルフ・ローレン氏の66歳という年齢から言っても、コレクションラインでもやはり若さを要求するのにはかなり無理があると思うが…。

今や、日本においては、コンテンポラリー、というより、完全にコンサバなブランドのポジショニングに位置するブランドになっていたとしても、コンサバな富裕層からブリッジゾーン、あるいは地方から出てきたオノボリさんまでを広く取り込み、彼らが故郷に帰って地元の百貨店に行った時、「表参道でこのポロシャツ買ったのよ」という自慢話を地元のラルフローレンのショップで販売員に得々と語るネタを提供できれば、十二分じゃないですか。

今日、ホームコレクションで、10万円台のカシミアのひざ掛けを売っていたが、こういう商品まで扱っている、というのは、このブランドならではである。トレンドではなく、アパレルだけでもなく、スタイルを売るブランド。このブランド、今後売り上げを大きく伸ばすことは困難だとしても、ブランドとしての命脈を保っていくであろうことは間違いないように私は思う。

しかし、やはり気になるのは、今回のこの表参道店は、日本のパートナー、インパクト21によるものではなく、米国ポロラルフローレン社が直接手掛けたプロジェクトだということ。やはりそろそろ、ジャパン社を設立してダイレクトにやりたいなぁ、という心理が見え隠れしているように思うのだが…。日本って、そんなにオイシイ市場なんでしょうかねえ。







最終更新日  2006年04月13日 00時00分48秒
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