052746 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

羽根と私とフワフワと。

幼少時代






いつだって





君を見ていた










幼少時代





俺が小さい頃、友達が居なかった。
それでも、たまに幼なじみのティファに誘われて一緒に遊んだことはたまにあった。

本当は何時だって、傍にいたかった。
それでも、かっこよくいたかった。
本当はすごいガキだったんだけど、やっぱり好きな女の子にはいいところが見せたくて。


そんなある日。
よく、ティファと遊んでるやつらが遊んでいた。
俺はカーテンに隠れるように眺めていると、ティファの姿が見えなかった。
本当は、ティファがどうしているのか聞いてみたかったけど、普段全然話さないから声をかけにくい。

そんな時、母さんが俺を呼んだ。
母さんの方に駆け寄ると、ティファの家に行くって言ってた。
俺も行く、というと優しく微笑んで一緒に連れてってくれる事になった。


ティファの家はすぐそこなんだけど、俺にとっては遠い距離だった。

どうしても、近づけない。
いつだって、傍に居たかったから。
これが、恋愛感情なのかどうかは幼い頃はわからなかった。


――――でも、今なら言える。


「クラウド・・・きて・・・くれたんだ」

ベッドで横たわっている、ティファ。
下の階では母さんとティファの母さんが話しこんでいる。

ティファは無理矢理身体を起こして俺を見た。

「無理するなよ。熱、高いんだろ」
本当はもっと、慌てるくらいに心配だ。

でも、カッコ悪いところは見せたくない。

「・・・でも・・・・・・」
「俺のことは気にするな」
ティファは泣きそうな顔をして布団にくるまる。
熱のせいで泣きそうなのか、俺が泣かしてしまったのか・・・内心びくびくしてた。


「クラウド・・・」
「なんだ?」

「・・・・・・クラウドは、なんでそんなに冷たいの・・・?」


痛いところをつかれた。

冷たい態度をとってしまってることはわかってる。
本当はそうしたいって思ってるわけじゃないけど・・・でも、カッコ悪いところを見せたくないって思っていると、どうしても冷たくなってしまう。
なんて返そうか迷っていると、ティファはさらに追い討ちをかけた。


「あたしのこと・・・嫌い・・・なんでしょ」


その一言はしばらく頭の中でエコー付で流れた。
ぐわんぐわんと頭が混乱する。
熱のせいでそんなことを言っているのか、それとも本心なのかよくわからないが、俺を混乱させるのには充分だった。

「あ、あのなぁ・・・・・・」

頭をガシガシかきながら答えを探した。
・・・カッコ悪い。


「もういいっ、クラウドなんか・・・知らないもん・・・」


拗ねてこっちを向いてくれそうにないティファ。


「・・・わかった。じゃあな」

俺はそう言うと、ティファの部屋を出た。
ティファが小さく「えっ」と言ったのを聞いたが、あえて振り返らなかった。
此処で酷い奴だって言われてもしょうがないから、頭を整理する事にしたのだ。


階段を降りると長々と話している母さんたち。

「母さん、ちょっと俺・・・一回家に戻ってくるよ」
「どうしたんだい?」
「・・・ちょっと、忘れ物があるんだ」
苦笑しながら、頭をかいた。

「ティファにプレゼントかい?」
「そんなんじゃないっ」
少し頬を赤くして、ティファの家を飛び出した。


ティファはカーテンを握り締め、クラウドの後姿じっと見ていた。
視界はどんどん薄れ、頬を伝う。


「・・・クラウドの・・・・・・ばか・・・」


「っと・・・この辺なんだけどなぁ・・・」
クラウドはニブルヘイムを出て、草原を歩いていた。
「もうすぐ、タンポポが咲く頃なんだけど・・・ティファ、可愛いから似合うよな」
独り言をブツブツ言いながら、タンポポを摘み取る。

実際、タンポポなんて小さい花じゃなくてもっと綺麗な花とかがよかったんだけどな。
でも、ティファなら喜んでくれるよな。


―――――――ティファ・・・


タンポポをあげて、謝ろう。
もう、カッコ悪いや今日は。
今日はカッコ悪くてもいいよな。


駆け足でティファの家に戻ると、母さんたちに気づかれないように二階に上がった。
ドアからこっそりティファの様子を見てみると、頬は涙の後が残っていた。
ティファ自身は、長い髪をなびかせぐっすり寝ていた。
春になったとはいえ、窓を開けっ放しで布団を被らないでいると熱が上がってしまう。
俺はベッドにそっと乗ると窓をゆっくり閉めた。
風にって揺れていたカーテンは、ゆっくり動きを止める。

ギシっとベッドの軋む音がする度、ビクビクする俺。

布団を優しくティファにかけてやると、やっと息を吸えた気がした。

「クラウド・・・・・・ごめ・・・」
涙がまた、頬を伝う。
俺はティファの寝言を聞いて、心が痛んだ。

俺は自分のカッコばっかり気にしているから。
傷つけてしまっているんだって、実感した。


「俺こそ、ごめんな。早く・・・風邪治して、元気のいいティファに戻ってくれよ」
俺はタンポポの花の冠をティファの枕越しに置いた後、母さんと一緒に家に帰った。


次の日になると、ティファは元気になっていた。
また俺は、カーテン越しからみんなを見ている。


コンコン。


ティファだ。

「はあい」
母さんが鍋から手を離して、ドアを開けようとする。
「母さん、俺出るからいいよ」
ススッと母さんの前に出る。
ドアを開けると、ティファが居た。


「おはよう、クラウド!」
「・・・おはよう、ティファ」

ティファは笑顔で「おはよう」って言ってくれた。
誰にでも言う事なのに、頭をかく。
ティファは俺の手をぎゅっと握ると、笑顔で言った。


「行こう!」



(~管理人のコメント~)
ついにやってしまった(ぁ
小説初めてだけど、頑張ってみてはいる;
しかも、お題始めちゃいました(笑
H17/8/31


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.