カテゴリ:次男のこと
昨日は中一の次男たちが抜けた後の新チームでの大会の選考会を兼ねた試合だった。 これが本当に最後のリトルの練習参加。土日とも新チームのお手伝い的な参加で、次男も含め、一緒に頑張ってきた仲間は今後のことも色々な思いを持って参加したようだった。 チームは優勝。多くの選手が選抜チームに選ばれた。 その後壮行会。 焼肉をしながら大人も一緒に飲み、食べ、祝勝会。これが最後なので、Mたんも一緒に参加したいと久し振りに参加した。
監督はお盆に子ども達をつれてシニア見学をしてくれた。次男は長男の事があり、行かないと思っていたら一緒に練習に参加してきて、とても楽しかったようだ。でも翌日は頭が痛いと熱を出し、もう一つのチーム見学には参加しなかった。 高校野球まで続けて欲しい。どのコーチも口をそろえて言う。それにはやはりせっかく馴染んだ硬式でと。 あれほどぼろくそだった学年だけど、春から夏にかけて本当に成長したと、とても褒めていただいた。全国には手が届かなかったけれど、夢を見させてもらったし、市内大会でも準優勝と、すばらしい思い出が残った。 私にとっても親子とも、本当にかけがえの無い仲間だった。とにかく皆いい人なのだ。謙虚で、まじめで、しっかりしていて、大人で、ユーモアにあふれていて。 いつも笑っていられた。安心してくだらないおしゃべりに花を咲かせ、嫌な思いをする事無く、あたたかかった。 子供のお尻をたたいて何とか自分の思い通りに なんて人はいないのだ。自分の子の活躍ばかりにとらわれたりすることも無く、いつも他の子を思いやってくれた。次男はポカがあるけど、決して責めたりせず え?そうだっけ? と、それよりあれすごかったじゃんと、いいところを見つけては喜んでくれた。勝ち負けにこだわらないのだ。勝てば喜び、でも負けてもそれだけ。長男の時とは全く空気が違った。
監督は、緊張さえしなければ、力のある子です。体が小さい子もたくさんシニアにいました。彼ならシニアで充分やっていけます。行かせてやってください。そう私とダンナにいった。 次男は中学の野球部に入ると監督に返事をしたらしい。決意表明でもはっきり自分で言った。でもそれは親の思いをくんでのことと監督には映ったのかもしれない。次男も最後の大会にHRが出たりして、少し揺れているようだった。 一緒に野球部でと言っていた仲間のうち2人はシニアに行く事を決めたのだ。次男には無理と親が決め付けることは無い。どちらでも応援するよと次男に伝えた。 2次会にオヤジ達を送り届ける車の中で、長男もお世話になった年配のコーチが私に語りだした。 『見守るという事が一番大事だ。その子その子の性格を見て、一人ずつにあった指導をする。指導者も失敗や間違いをする。失敗だらけの指導者の方が、子ども達一人ひとりの目線にまで降りてこられるんだ。指導者は失敗の多いほうがいいんだ。 お母ちゃんはもういろんなことが見えたでしょう。わかったでしょう。ただ大きく構えて、その子が自分の力を出せるように、余計な事は言う必要全くなし!Rもきっと自分でまた起き上がるから』 そういってがはがは笑った。 監督は長男のときに監督になって、私からは理解しがたいこともいくつかあったし、不満もあった。それでもこのコーチがいたから、やってこれたのかもしれない。 確かに、監督だって完璧じゃない。全くのボランティアで生活の多くをこうして子ども達と一緒に過ごし、日々成長しているのは間違いない。好きな野球を子ども達にもっと好きになって欲しいという情熱は、強く感じる。 多くの異なる価値観の中で 多くの時間を過ごせた子ども達と私は、やはりそれだけでもすばらしい経験だったのだなあ。
室内練習場に戻ると、次男たちが水をまいてブラシやトンボをかけて、丁寧に最後の整備をしていた。誰に言われたのでも無く、当たり前のその姿に 胸がじーんとした。 グラウンドに入る前に帽子を取ってグラウンドに挨拶をする。目上の人には先ず帽子を取って 目を合わせてから大きな声で頭を下げて挨拶する。父兄にも仲間にも挨拶して締めくくる。 そういう大人だってなかなかできないことを、当たり前にする。 これは儀式のような押付けられたスポ根的なものだと思っていたのだけど、そこに心があることを、最近しみじみ感じるのだ。
今朝、録画しておいたテレビ放映された市内大会決勝戦を見ながら、部活の入部届けにハンを押してくれと次男が持ってきた。 『おれ、リトルで燃え尽きた。これからはのんびり楽しみながら野球やるわ』
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