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カテゴリ:雑感
◆吹雪
オロフレ山で発生する吹雪は、風が雪片と共に強烈に吹き付けてくることが多く、積雪を伴う密度の濃い風雪とは少し違います。 視界が50mくらいになると、空気も霞んでいるため、目の前の波打った雪面が目視できず、ルートファインディングに困ります。 波の上になる吹き溜まりでは深いラッセルを強いられ、下りになる谷へはストンと踏み外したりと苦労します。 頂上稜線では「前に足が進まないなあ~」と思ったら雪壁だったりします。 また、右手の雪庇が恐いためか、徐々に登路が左に寄ってしまい、頂上では目印にしている鉄パイプが見当たらず探すはめになります。 ただ、高低差200mの岩壁上部にある羅漢岩稜線と違って、東面の雪庇を踏んでも急傾斜の岩場の無い雪面なので、雪崩誘発がなければ大丈夫です。 誰でもそうだと思いますが、私は「吹雪で視界無し」の場面が一番恐怖を感じます。 荒天の場合、常に撤退する地点と時間を考えながら前進しています。 車に戻る時間を15時としていますが、初冬時期は天候により薄暗くなるのが早いので、通常2時30分頃までに戻ることが多いです。 一度だけ1062ピークからの下りで、視界が無い吹雪の中、方向感覚を失い迷ったことがあります。 間違いに気づいたとき、登り返すのが基本ですが、横着して長いトラバースで戻ってしまいました。 下山時、大きな山では1本の沢、1本の尾根の間違いが遭難に結びつきますが、オロフレ山も侮れないと感じた日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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そちらの吹雪は私の想像を超えていると思いますが、
私も九重でー10度の中、立っていられないほどの吹雪で苦労した思い出があります。 (2008年02月07日 22時45分21秒)
山旅人Nobさんへ
北海道の山は緯度の関係から2000M級が本州の3000M級に匹敵します。 オロフレ山は1231Mですが、風に叩かれるといつも鼻の頭が日に焼けた程度の凍傷になり、数日すると皮がむけてきます。 九重連山は1700M以上が7座もあるんですね。 山域に奥深く入って、吹雪で視界不良になると彷徨ってしまいそう。 (2008年02月08日 12時15分35秒) |