来馬岳北東面沢Aルンゼ
この一週間で遠くに見える山々には、黒っぽい部分が見え出した。今日は時期的に最終チャンスと思う来馬岳北東面沢に向かう。サンライバスキー場もさすがに一気に雪解けが進んだ。北東面沢はコース右手から林道に入る。早朝(5時25分入山)の林の中を歩くことはめったに無いが、なかなか清々しいものだ。気温は3℃で寒さも感じなく、今のところつぼ足でも埋まらない。30分ぐらいで林道から離れ、渓流沿いがルートとなる。昨年は右に行ったり左の尾根に登ったり、ルートファインディングに時間を取られたが、今年は右岸を忠実に進む。早朝とはいえ雪に締まりは無く、時々膝くらいまで埋まってしまう。この辺りからワカンを履いた。昨年付けて置いた赤テープを目印に、沢から離れる。ここまで1時間30分。Bルンゼ取り付き。赤テープからここまでは、なだらかなうねりのある雪面を進み、Bルンゼ取り付きに下りる。隣のC沢には昨年ほどのデブリは見られない。ここまで2時間30分。昨年登ったスッキリしたBルンゼを直登したいが、途中から一番長いAルンゼに方向を変える。画像は09年4月29日撮影を使用今年はBもAもルンゼの中央が滑り台のように凹んでいる。何か大きな岩が転がり落ちた跡のような感じである。これはオロフレ山方面から双眼鏡で覗いたとき、一筋の線になって見えていた。中間地点から下を見る。画像で見ると傾斜がわかりにくいが、ここで尻餅を付いて滑ると恐い。終了点の稜線へ。稜線からAルンゼを見下ろす。レート全体で表面氷結した所はなく、5cmから20cmのザラメ雪。ザラメの下に固い層があり、二回くらい蹴り込まないと足元が不安定な斜面だった。そして、やはり潅木が多くスッキリしないルートだった。ゆっくりゆっくりで、一時間の登り。2月6日~7日の強風で飛んだと思われる頂上看板は、新しくなっていつ復活するのかな?下山時刻10時30分。カルルスゲートからの羅漢岩遠望。オロフレ山本体は最後まで姿を現してくれなかった。さすがにこの一週間で山の雪解けが一気に進んだ。来週からのオロフレ山は融雪状況によってどこから入るか?です。