|
カテゴリ:レコード音楽・映画
2001年宇宙の旅(2201:A SPACE ODYSSEY) 1968年のアメリカ映画です・・・主題曲は<ツァラトゥストラはかく語りき(Also sprach Zarathustra)>!! 原題は、Also sprach Zarathustra 哲学書。四部作。ニーチェ著。1883~85年作。「神は死んだ」の言葉で表されるニヒリズムの確認に始まり、キリスト教に基づく西洋文化の価値の転換を図り、超人ツァラトゥストラの言動を比喩や逸話によって描いたものです。 製作:スタンリー・キューブリック 監督:スタンリー・キューブリック 出演者:キア・デュリア(ボウマン)、ゲイリー・ロックウッド(プール)、ウィリアム・ シルベスター(フロイド博士) 音楽:リヒャルト・シュトラウス、ヨハン・シュトラウス、の楽曲を使用 「ツァラトゥストラはかく語りき(Also sprach Zarathustra)」は、ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家リヒャルト・シュトラウスによる1896年作曲の交響詩!! この曲は、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの同名の著作「ツァラトゥストラはかく語りき」にインスピレーションを受けて作曲されたといいます!! リヒャルト・シュトラウスは、交響詩とオペラの作曲で知られ、また指揮者としても名高い・・・幼い頃から父親によって徹底した音楽教育を受け、非常に早い時期から作曲を始めていました~~~当初の作風は、シューマンやメンデルスゾーン風といった、かなり保守的なものでしたが、優れたヴァイオリン奏者アレクサンダー・リッターと出会ってから、次々と革新的音楽を生み出していきました!! リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」は、スタンリー・キューブリックの映像によって見事に返り咲きました(「スパルタカス」や「博士の異常な愛情」などのスタンリー・キューブリック監督が発表したSF映画)!! コンピューター万能の近代文明に対する風刺とか、石の柱みたいなものによって象徴される超自然現象とか不思議な魅力を持ったSF映画で、1968年に公開された後、デオダードはこれを1972年にコンテンポラリーな編曲演奏で大ヒット・・・プレスリーのリサイタルのオープニングテーマでもありました~~~宇宙空間を思わせる神秘感と明日に向かって飛翔する未来感覚がこの曲にはみなぎっています!! ストーリーは、人間 vs. コンピュータの戦いを、陶酔の映像と音楽で描き出し、アカデミー賞(R)を受賞した『2001年宇宙の旅』・・・キューブリック(アーサー・C・クラークと脚本を共同執筆)は、有史前の類人猿から植民地化が進む宇宙へ~~~数千年もの時間を超越(映画史上最高のジャンプ・カット・シーンのひとつ)する離れ業をやってのけました!! 人類がまだ見ぬ宇宙の領域に足を踏み入れた宇宙飛行士ボーマン(キア・デュリア)は、不滅の存在へと昇華していくのだろうか・・・「HAL、進入口を開けろ!」という悲痛な願いと共に、無限の可能性に満ちた未知への旅を始めよう!! これまでは宇宙人の地球襲撃といったような、お子様向きドラマが多かったSF宇宙劇が、大人の鑑賞に絶え得る高度の内容を持たせたということで、この作品の持つ意義は大きいと言われました・・・画面は猿の群れが大きな石の柱みたいなものの周りをウロツキ回る場面から始まります~~~やがて、猿たちが「石で武器を作って戦いを始める光景など」、」かなりドギツク描き出されています(神の存在かそれとも超自然の具象化なのでしょうか!! 猿の場面が終わると、コンピューターによって操作される「宇宙航空機オリオン号がケープ・ケネディから飛び立つ光景」が映し出されます・・・「月」に到着した“オリオン号”は、そこに「石の柱みたいなもの」を発見します~~~オリオン号は木星に向かいますが、途中でコンピューターが故障(機内の人間たちは危機に直面します)!! 故障したコンピューターは、操作する人間を逆に支配するようになっていきます(恐ろしいほどの迫力が漲る場面)・・・悪戦苦闘の末、やっと支配権を取り戻した人間たちが木星に辿り着くと~~~そこにも「石の柱みたいなもの」がデンと立っています!! タイトルは、「ツァラトゥストラはこう語った」、「ツァラトゥストラはかく語れり」、「ツァラトゥストラはこう言った」等とも訳されることがあります・・・シュトラウスの死後、映画「2001年宇宙の旅」オープニングテーマ曲として使われ注目を集め、なお同作サントラではハチャトゥリアン「ガイーヌのアダージョ」も印象的に用いられています!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.18 13:34:23
[レコード音楽・映画] カテゴリの最新記事
|