ドマニ龍 です！！

[レコード音楽・映画] カテゴリの記事

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  音楽・・・レス・ポール＆メリー・フォード！！

  世界は日の出を待っている(World Is Waiting For The Sunrise)　　　レス・ポール＆メリー・フォード(Les Paul ＆ Mary Ford)　１９１９年に、カナダの俳優兼詩人のユージン・ロックハートが作詞、友人のカナダ生まれのピアニスト兼指揮者のアーネスト・Ｊ・ サイツが作曲した曲！！１９５１年にレス・ポール＆メリー・フォードのレコードが大ヒットし、１９５２年にミリオン・セラーを記録しました（マルチ・レコーディング、ギタリストとしても有名なレス・ポールと歌手のメリー・フォードの＾おしどりコンビ＾によるミリオン・セラー・ヒット曲）！！　 　次の２曲もミリオン・セラー・ヒットです！！　ミスター・サンドマン(Mister Sandman)　　　パット・バラード作詞・作曲による、１９５５年のレス・ポール＆メリー・フォードのミリオン・セラー・ヒットです・・・「モッキン・バード・ヒル、ハウ・ハイ・ザ・ムーン」のミリオン・セラー・ヒットもいいです～～～多重録音を利用した音作りは＾さすがプロ＾といえます！！　ヴァイア・コン・ディオス(Vaya Con Dios)　　　作詞：バディ・ペッパーとラリー・ラッセル、作曲：イネス・ジェームス　　　１９５２年にアニタ・オディが最初にレコーディングしましたが＾あまりパットしませんでしたが、１９５３年にレス・ポール＆メリー・フォードのコンビのレコードが大ヒットし＾ミリオン・セラーを記録しました（ヴァイア・コン・ディオスの意味＾「神とともに行き給え」で＾別れの挨拶＾を意味しています！！

  2011.01.02

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  映画・音楽・・・ジュリー・クリスティ！！

  　不思議な魅力が、ある一瞬、鋭利な刃物で情知の観念をそぎ落としでもしたかのような冷たい気品を閃かせていると思えば、体当たり的な肉欲の情感をあからさまに匂わせる、「ドクトル・ジバゴ」において彼女は、仕立て屋の娘として平凡な恋を知っていながら、母の情人と密通せずにはいられない淫蕩な血を持った女として、まず登場・・・そして、ジバゴには友情から芽生えた純愛に近い感情を持って抱かれていくものの、それは単なる純愛と称するものではなく、残酷なまでにジバゴを捉えて離さない強烈な本能の匂いの裏づけを持っていました～～～あの＾寒いシベリアの冬＾に、粗末なアパートでジバゴと再会した彼女の瞳が青く光ったとき、私たち観客までもが尋常ではない恍惚感に溺れました「彼女の言葉です＜規則ばったこと、型にはまったことは嫌いよ、人の気持ちで左右されたくないの＞と」！！ 　１９４１年４月１４日に、インドのアッサム生まれのイギリス人で、８歳の時にイギリスに帰り、１８歳のとき演劇学校に通っているうちに「端役」をつかみ、ジョン・シュレシンジャー監督に認められ、「ダーリング」に出演（１９６５年アカデミー主演女優賞〉を得て注目の的となりました・・・この年に、デイビット・リーン監督の「ドクトル・ジバゴ」に出演し世界的名声を得ました～～～ロンドンの美術教師ドン・ビサンとの、自由な同棲生活に近い生活を送っていましたし、一時“ウォーレン・ビューティ”との仲も噂になったこともあり、いくつかのロマンスを噂されながら常に未婚、それは＾自由でいたいがため＾だとか！！　ララのテーマ(LARA’S THEME FROM “DOCTOR ZHIVAGO”)　　　１９６６年公開のアメリカ映画「ドクトル・ジバゴ」主題曲　監督：デイビット・リーン　音楽：モーリス・ジャール　出演者：ジュリー・クリスティ（ララ）、オマー・シャリフ（ジバゴ）、ジェラルディン・チャップリン（トーニャ）、ロッド・スタイガー（コマロフスキー）、アレック・ギネス（エフグラフ）、など！！　大編成のオーケストラとロシアの楽器バラライカの大合奏で演奏されるのは、ジュリー・クリスティ扮する奔放な女をイメージして書かれたといわれる「ララのテーマ」です・・・エキゾティックな香りを匂わせながら流れていくメロディ作り、まさにモーリス・ジャールの面目躍如といわれ、これはジャールの愛妻ローラ・デボンに捧げられたものだともいわれます～～～ノーベル文学賞を政治的圧力により辞退せざるを得なかった＾ソ連の詩人“パステルナーク”の小説＾の壮麗な７０ミリ映画化です！！　　　　 　主人公のユーリ・ジバゴは医者にして詩人で、ロシア革命という激変の時代を生きるには、あまりに繊細で傷つき易い魂を持った誠実なヒューマニスト・・・その彼の生涯に大きく関わる「二人の女性」がいます（妻のトーニャと愛人のララです）～～～ララとトーニャとジバゴの＾はかない愛の美しさ＾が哀切の調べを奏でています！！　名門の出だが、幼くして孤児になったジバゴは、モスクワの裕福な化学者の家に引き取られ、兄と妹のようにして育てられた＾この家の娘トーニャ＾と祝福されて結婚、優しく理知的な彼女は申し分のない妻でした・・・一方のララは、まだ女学生だった１７歳のころ、母のパトロンである俗物の弁護士コマロフスキーに誘惑され、そのために母を自殺に追いやりますが、彼を憎みながらも離れられず遂に＾けりをつけようと男をピストルで傷つける火のような女！！　ララは、後に狂信的な革命家となるパーシャと結婚しますが、第一次世界大戦中に出征して行方不明の夫を探して、従軍看護婦になったとき、野戦病院で軍医のジバゴとめぐり逢います・・・ララがジバゴとめぐり逢った時は、募る恋心を秘めたまま別れる二人ですが、数年後にシベリアの田舎で再会した時、愛は堰を切って燃え上がります～～～ジバゴは妻トーニャへの裏切りに苦しみながらもララとの恋の歓喜と陶酔に、詩人の心を取り戻しますが、妻の二度目の身重を知った時、犯した肉の罪の大きさにおののきララのもとを去ります！！　けれど、その帰り道「赤色パルチザン」に捕われた彼は、またもや軍医として強制的に長い長いゲリラ戦に加わらなければなりません・・・そして、ついに流血の闘いに耐えかねて脱走したジバゴ・・・吹雪の荒野を彷徨いながら、愛する妻の名を子の名を呼ぶが、叫びながらも彼の足はララのもとへと向いてしまい、この雪原の放浪と続く白雪の別荘でのララとの愛の燃焼こそ「震えるようなドラマのクライマックス～～～この誰もが切ない三角関係だが、それぞれの「愛」によって終局を迎えます！！　妻トーニャは、夫とララのために身を引いて、子供を連れてパリへ亡命、ジバゴは彼の子を宿したララの身の安全と幸福を願います・・・ララは彼を逮捕させないという交換条件で、再びコマロフスキーの手に帰り、極東の地へ去っていきます～～～以来、彼らが会うことは二度とありません（８年後、スターリン治下の暗いモスクワの町で、悄然たる詩人ジバゴは、電車の中から見かけたララに似た姿を追いかけ、心臓の発作で路上に倒れて帰らぬ人となりました・・・ジバゴにとって、ララは「永遠の女性」でした）！！

  2010.12.31

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  映画・音楽・・・マリリン・モンロー！！

  　バイ・バイ・ベイビー(Bye Bye Baby)　映画「紳士は金髪がお好き(GENTLEMEN PREFER BLONDS)」主題曲）　　　 　監督：ハワード・ホークス　音楽監督：ライオネル・ニューマン　作詞･作曲：レオ・ロビン、ジュール・スタイン出演者：マリリン・モンロー（ローレライ）、ジェーン・ラッセル（ドロシー）、チャールズ・コバーン（ピークマン卿）、エリオット・リード（アーニー）、トミー・ヌーナン（ガス）、など！！　“マリリン・モンロー”が、とても‘キュート’な魅力をふりまいた楽しいミュージカルでした・・・原作は１９２５年に発表された“アニタ・ルー”の小説で、マリリン・モンローが、キュートな魅力を振りまいた楽しいミュージカルで、ヒロインの“ローレライ・リー”の名前は、金持ちを漁るゴールド・ディガーの象徴になり、１９２８年に洒落たコメディとして映画化、１９４９年に舞台でミュージカル化されて大当たり～～～それを＾シネマスコープ＾の豪華色彩版でスクリーンに移したのがこの作品！！　マリリン・モンロー、ジェーン・ラッセル、という二人のお色気スターが、それぞれ男性に絡みながら歌ったセクシーなナンバーは、作詞がレオ・ロビン、作曲はジュール・スタイン、他にも「ダイヤが一番」などの楽しい歌もあります・・・ジュール・スタインは、この後に、「ジプシー」、「ファニー・ガール」といった‘ヒット・ミュージカル’を発表しています！！　ローレライとドロシーは、ニューヨークのナイト・クラブで踊っている仲良しチャッカリ組で、ローレライは大金持ちのイカレ息子のガスとパリで結婚する予定でしたが、彼の父の反対で行かれなくなり＾余った切符をドロシーにまわし、二人で豪華船に乗り込みます・・・ガスの父親は、ローレライの素行調査のため私立探偵のアーニーを派遣しますが、彼はドロシーと仲良くなります～～～ローレライは、船中でも大いにお色気をふりまき＾老富豪ピーマン卿と親しくなり、作戦にのっかかった彼は妻のダイヤの髪飾りを彼女へ贈物にしてしまいますが、パリに着くや＾夫人が、髪飾り々＾の紛失に気づいて、ローレライに容疑をかけます、そこへガスや父親までニューヨークからかけつけて＾てんやわんやの大騒動～～～結局、ローレライとガス、ドロシーとアーニーが結ばれて＾めでたしめでたし＾となります（マリリン・モンローとジェーン・ラッセルの歌と踊りは＾明るいセクシー・ムードが一杯＾のミュージカル映画でした）！！　　　 　マリリン・モンロー＾脇役の時代＾は、１９５０年の「アスファルト・ジャングル」、「イヴの全て」、など・・・当時２４歳だった頃は“ささやかな脇役”でした（１９５２年の「クラッシュ・バイ・ナイト」の時も）・・・ところが１９５３年「ナイアガラ」で“モンロー”の名を知らしめ、「紳士は金髪がお好き」で＾鮮やかにスターの座＾に、続いて「帰らざる河」です～～～この映画「帰らざる河」の主題曲は、吹き替えではなく正真正銘のモンローの肉声！！　“モンロー・ウォーク”と呼ばれた＾腰をゆらめかした歩き方＾で一躍注目を・・・１９５５年「七年目の浮気」、１９５６年「バス停留所」で＾鮮やかな女優＾に、そして遂に“本物の女優”に昇華しました（３０歳の時ですネ）！！　１９５７年「王子と踊り子」相手役は“ローレンス・オリビエ”、１９５９年には「お熱いのがお好き」、１９６０年には「恋をしましょう」、そして、最後の遺作となった＾１９６１年の「荒馬と女」・・・「荒馬と女」では、ゲーブルとモンティを相手の大作！　“ディマジオ”と結婚し離婚し、“アーサー・ミラー”と結婚し、離婚し、最後に“ケネディ大統領”に＾すがろうとしたモンロー＾・・・その３６年間の生涯は、‘劣等感の地獄’にさえ思えて哀れだったともいわれました～～～‘哀れ’で‘優しく’そして‘悲しい’、しかも“美人スター”の“マリリン・モンロー”！！

  2010.12.30

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  映画・音楽・・・イヴ・モンタン！！

  　１９２１年生まれのイタリア系で、ファシストに追われて１９２３年にフランスのマルセイユ近郊に移住・・・小学校を出るや否やで、パンのために様々な職業を転々＾波止場人足、配達夫、理容師などを経験～～～しかし＾どうしても「歌手」になりたくてパリへ！！　イヴ・モンタンは暖かい雰囲気があり、シャンソン歌手として成功するまでの辛酸が“モンタン”の人間性を大きくしたといわれ、映画俳優としても貫禄があります・・・１９４４年＾ムーラン・ルージュのステージ＾で、当時第一級の歌手だった“エディット・ピアフ”の前で歌った曲が“モンタン”の運命を変えたといわれます（“ピアフ”と“モンタン”の恋が芽生え）～～～“ピアフ”は、彼のために力を尽くし、その力が「セ・シ・ボン」の大ヒットに結びつきました（“ピアフ”は“モンタン”が映画界で成功するよう好きな葡萄酒を断ったといわれます）！！　１９４６年に初めて重要な役を与えられた映画「夜の門」・・・この映画の中で歌ったのが「枯葉」～～～この成功に至るまで、“モンタン”はレパートリィを変えるとか、マルセイユ訛りを取るために大変な努力をと苦労をしたそうです！！　映画俳優としての声値が定まったのは、１９５１年の映画「恐怖の報酬」で、平均１年に１本の作品に出演・・・「グランプリ」、「パリのめぐり逢い」などが代表されます！！　　パリのめぐり逢い(VIVRE POUR VIVRE)　　１９６７年公開のフランス映画「パリのめぐり逢い」主題曲　監督：クロード・ルルーシュ　音楽：フランシス･レイ　出演者：イヴ・モンタン（ロベール・コロモア）、アニー・ジラルド（カトリーヌ）、キャンディス・バーゲン（キャンディス）、など！！　映画「男と女」でも新鮮な成功を収めたクロード・ルルーシュ監督と作曲家フランシス･レイ、この華麗な恋愛メロドラマでもクールで華やかなムードを盛上げています（ルルーシュ監督の才気と感覚が最も大きな花を咲かせた作品）・・・「男と女」が華麗な映像のコンポ’と例えれば「パリのめぐり逢い」は壮麗な映像のシンフォニーに例えられるといわれました～～～モチーフは同じで、男と女の出会いと別れと、その無限の循環でイメージの曲想を織り成していきます！！　　　　　 　一流ニュースリポーターのロベールは多忙な取材旅行の寸暇をぬって束の間の情事を楽しみ、慌しい情事の合間にロベールは＾美しく若い女性＾とすれ違います・・・何気ない巧みな描写が伏線になって、やがてロベールとその若い女性との恋が生まれます～～～ボクシングの試合の取材に出かけたロベールは、再び若い女性キャンディスに出会います（彼女はソルボンヌ大学に留学中のアメリカ女子学生で、そのかたわらサン・ローランの＾ファッション・モデル＾をアルバイトにしています）！！　ロベールはアフリカの取材旅行にキャンディスを誘い、ケニアの大草原での＾野獣狩り、外人部隊の取材、二人は大自然の中で生の情熱をぶつけ合います・・・舞台はアムステルダムへと移り、妻カトリーヌとアムステルダムへ休暇に出かけたロベールは、その後を追って現れた“キャンディスを見て愕然と（恋のとりこになってしまった“キャンディス”の盲目的なひたむきさに）、たじたじのロベール（若さの情熱と年の分別のくい違いが辛らつ〉にとらえられています）～～～ロベールは妻に嘘をついてキャンディスとアムステルダムの一夜を共に（妻の直感はロベールの嘘を見通してしまいます）、アニー・ジラルドの演技が、この派手やかな映画に渋い人生の陰影を漂わせています！！　ロベールとキャンディスの同棲と、その破局（キャンディスはニューヨークに去り、ロベールはヴェトナム戦争の取材に旅立ちます）・・・パリ、アフリカ、アムステルダム、ニューヨーク、ヴェトナムと世界を一周して、映画はフランス・アルプスのスキー場へ～～～ヴェトナム戦線で捕虜になったロベールがフランスに返された時、まず訪ねた相手は、スキー場で休暇を楽しんでいる＾かつての妻カトリーヌ＾でした（若い仲間たちと楽しそうに過ごしているカトリーヌを見て、ロベールはどうしようもない孤独感を味わいます）！！　もう、カトリーヌは完全に自分から離れた世界に去ってしまった・・・そう感じたロベールは静かに山小屋を去ろうとしますが～～～山小屋の傍の車の中でカトリーヌの笑顔が温かく彼を待っているのを見出します！！

  2010.12.29

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  映画・音楽・・・ミッチ・ミラー！！（３）

  　　　 　史上最大の作戦マーチ(THE LONNGEST DAY) 　ミッチ・ミラー楽団（合唱団）　 　１９６２年公開のアメリカ映画「史上最大の作戦」主題曲　監督：アンドリュー・マートン、ケン・アナキン、エルセ・ウィリアムズ、ベルンハルト・ビッキ、ゲルト、オスワルド　音楽：モーリス・ジャール　主演：ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、ロバート・ミッチャム、ジェフリー・ハンター、ロバート、ワグナー、リチャード・バートン、ケネス・モア、ショーン・コネリー、ジャン・ルイ・バロー、クリスチャン・マルカン、クルト・ユンゲルス、など！！　　　　 　出演者の一人＾ポール・アンカ＾が、ふと思いついたメロディーを口にしたら、プロデューサーのダリル・Ｆ・ザナックが気に入って、テーマ曲に採用したといわれます・・・音楽担当のモーリス・ジャールによると＾ポールの創作ではなく、同じ曲が第一次世界大戦中の軍歌にあったそうで＾ふと思い出したのが実情らしい＾何はともあれ「スクリーン・マーチ」を代表する大ヒット曲～～～ポール・アンカが撮影中に＾何気なく口ずさんだメロディー＾を、合唱にアレンジした主題曲！！　この映画の原題は「一番長い日」・・・第二次世界大戦で連合軍側にとって＾一番長い日＾それは、１９４４年６月６日の「ノルマンディー上陸作戦（Ｄディ）」で、第二次世界大戦のハイライト～～～映画は、できるだけ事実にそって、しかも連合軍側だけではなくドイツ軍やフランスのレジスタンス戦までをパノラミックにとらえています！！　製作のダリル・Ｆ・ザナックは、ハリウッドの黄金時代を築いた大ベテランで、監督も＾アメリカ、イギリス、ドイツ、から選んで延べ５名・・・出演者も、知名度の高いスターばかりを選び、史上最大の戦争映画に仕立て上げ、スケールの大きさと感動性を併せもった映画！！　　　 　一連のシリーズの「ミッチと歌おう（シング・アロング）」を始めたきっかけは、「テキサスの黄色いバラ」、が大ヒットした１９５５年あたりからです・・・ミッチ・ミラー合唱団のヒット曲は、「クワイ河マーチ」、「史上最大の作戦マーチ」、「大脱走マーチ、」と続き＾いずれも映画の主題曲で勇ましいマーチ調で、マーチと口笛入りの男性的なコーラスはミッチのトレード・マークとまでいわれていて、このスタイルが彼らの魅力を最もよく発揮していると思います～～～いつも誰もが楽しんで歌える歌、やはりこのモットーが沢山の人に愛されるのです！！　エルビス・プレスリーのことでのエピソード・・・プレスリーがまだ無名時代にコロンビアレコードにも契約しないかという話が来たそうですが、その時「興味がないね」とあっさり断ったのだそうですが、時の文芸部長ミッチ・ミラーがです～～～ミッチ・ミラーがエルビス・プレスリーに興味を抱かなかった最大の理由はというと＾家族全員で楽しめる健全な円満さが、プレスリーの音楽にはないと判断したのだそうです！！　自分の好みもあるのでしょうが、大コロンビアのカラーには「プレスリーの音楽は合わない」と確信したからだったのだとか・・・「いつも誰でもが楽しめる歌」をモットーにして、音楽作りに専念していたのですね～～～エルビス・プレスリーは、後になって、もの凄い人気を博してドル箱スターになりました（ミッチはむざむざと自分の掌からこぼしてしまったけど、なんと＾深刻さはなかったと苦笑いはしたでしょうが）！！

  2010.12.28

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  映画・音楽・・・ミッチ・ミラー！！（２）

  　大脱走マーチ(The Great Escape March)　　　　１９６３年公開のアメリカ映画「大脱走(THE GREAT ESCAPE)主題曲」　原作：ポール・ブリックヒル　監督：ジョン・スタージェス　音楽：エルマー・バーンステイン　出演者：スティーヴ・マックィーン（ヒルツ）、ジェームズ・ガーナー（ヘンドレイ）、ジャームズ・ドンルド（ラムジー）、リチャード・アッテンボロー（バートレット）、ジャムズ・コバーン（セジウィック）、ヤールズ・ブロンスン（ダニー）、ドナルド・プリーゼンス（コリン）、など！！　１９２２年ニューヨークのブルックリンで生まれで＾幼い頃から一流の個人教師について音楽を学んだというエルマー・バーンステインが音楽を担当・・・映画での初仕事は＾５２年「突然の恐怖」、「黄金の腕」、で映画にジャズを持ち込み脚光を浴び、「荒野の七人」、をはじめ歯切れのよくパンチのきいた佳曲が多い～～～バーンステイン調！！　　　　 　捕らえられたら逃げ出そうと誰でも考えますが・・・ナチの収容所からの脱走は、そう簡単にはいきません～～～厳しい監視の目をくぐり、ないものづくしの資材を、工夫で生かして掘り続けるトンネル！！　前半は、この＾トンネル堀り＾をテーマにスリルと笑いを織り交ぜた見事な娯楽ショーが展開されます・・・狭い空間からからの脱出が開始される後半は、見事な開放への喜び、それと、追われる不安、成功への期待を１秒１秒に刻んで・・・マックィーンのオートバイが走る、見渡す限りの草原を横切り、国境の鉄条網へジャンプする＾かっこよさ～～～原作はポール・ブリックヒルの体験記で、ジャームズ・クラヴェットとＷ・Ｒ・バーネットがオリジナルを書き、ジョン・スタージェス監督の快心の一作！！　第二次世界大戦中のこと、絶対に脱走できない厳重な警備を誇るドイツのある収容所に、脱走の名人ばかりが送り込まれてきました・・・イギリス将校ラムジーは、到着するや否や所長のフォン・ルーゲル（ハンネス・メッセマー）に「必ず脱走してみせる」と宣言～～～こうして、相手のウラをかこうとする愉快な脱走ゲームが開始されます！！　こちらは脱走のプロ揃い・・・ネブラスカ出身のヒルツは野球ボールをわざと鉄条網の下へころがし、取りに行く振りをして敵の監視の状況を調査、ポーランド出身のダニーはトンネル堀の名人、アメリカ空軍のヘンドレイは物品をちょろまかすのが得意、オーストリア将校セジウィックは敵のトラックを利用して脱走できるかどうかを実験、コリンは身分証明書から通行証までニセモノ作りのプロ、（その他、デビット・マッカラムなども加えた一騎当千のサムライたち）～～～脱走の最優秀選手といわれるイギリスの空軍将校バートレットの指揮の下、着々と計画を進めていき、その計画も一人二人逃げるのではなく、捕虜２５０人を＾ごっそり脱走＾させようとするのだから凄い！！　３本のトンネルが掘り始められ、万一＾どの１本かがドイツ側に発見されても大丈夫＾という慎重な作戦ですが、更に一方では＾食料をかすめて貯蔵したり、背広を作ったり、身分証明書などを偽造したり、あらあらと思うような大規模な準備です・・・ドイツ側もさるもので＾捕虜達の秘密をかぎまわります～～～サスペンスと笑いの知恵比べが展開します！！　見せ場は、完成したトンネルを抜けて脱出する場面・・・トンネルの長さが足りなくて＾出口が収容所の柵と向こうの森の中間になってしまったので出ると発見される恐れがあり、おまけに＾ダニーが閉所恐怖症の発作＾を起こし予定の行動が取れなくなるという障害のために＾スリルとサスペンスが倍増＾です～～～結局、脱走できたのは数十名ですが、その連中も＾あちらで捕まり、こちらで射殺され、たりして＾安全な土地に着いたのは数名だけ（この脱走者たちの運命を描いた部分は、厳しい悲劇的なムードでした）！！　　　 　例外はヒルツで、敵のオートバイをかっぱらい＾猛烈な勢いで原っぱを逃げ回り、鉄条網を飛び越える場面などは痛快・・・遂に捕まり収容所の営倉に、手にはめた＾球のグローブにボール＾をぶつけながら悠々と歩いて行く姿が！！　満ち溢れた大らかな明るさと歌いやすさ・・・ミッチの特色はセンブレ・フォルテ（常に力強く）とスウィング感にあり、力強く歌いあげて、そこに躍動感が、ピアニシモ、フォルレ、クレッシェンド、が＾どうのこうのという理屈はやめて、まず歌を好きになってといわんばかりに、ミッチ独特のシンプルなアレンジのうまさがあり、楽しい歌を歌うと、自然に身体が動き出してくるように～～～それと、伴奏がいいです＾ハーモニカ、バンジョー、ウクレレ、アコーディオン、ベース、ギター、といった楽器は、どれも身近なものばかりで、リズム楽器が中心だから、あの歯切れの良いサウンドが流れてきただけで、コーラスも容易にスウィングし、伴奏とコーラスが一体となり、親しみ易い雰囲気を作っています！！　皆で声を合わせて合唱するコーラスは＾親しい音楽の一つ＾で、楽しい（大合唱団などは芸術的に細やかな表情をつけながら、音程やハーモニーを乱さず、歌う方も聞く方も耳を澄ますような感じ）・・・随分前のＴＶ番組で「ミッチー・ミラー・ショー」というテレビ番組で、＾さあ、一緒に歌いましょう＾とブラウン管の向こうから呼びかけるミッチの顔も笑顔なら、彼を取りまいて並ぶメンバーも、花を添えるダンサーたちも、心から楽そう～～～そして、歌い出すと、パット明るい暖かさが＾聞いている人や見ている人も、その歌の仲間になってしまいます（１９６５年に来日では、会場全体を包んでしまった＾そうだから、歌はこうでなくてはネ）！！　ミッチのユーモラスナ髭、笑うと山羊のような優しい細い目で、身体一杯にタクトを振っている「ミットと歌おう」という番組も、リズムに合わせた団員の幾何学的な動き、画面に溢れるダイナミックな男性ハーモニー（聴いている方も、思わずコーラスのメンバーになって口ずさみたくなるような雰囲気）・・・この楽しさは何処から（？）と思いますが、ミッチは誰にでも親しめる健康さを求めていることからも、彼のとりあげる歌も、メンバーも＾かなり中年太り（失礼）のおじさんや、頭の薄くなった人（これも失礼）も少なくありません～～～そして、誰もが本当にいい人達、円満な人柄の善良なアメリカ人だと、来日した時の話題がありました！！

  2010.12.28

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  映画・音楽・・・ミッチ・ミラー！！（１）

  　クワイ河マーチ(The River Kwai And Colonel Bogey)　　　　１９５７年公開のイギリス映画「戦場にかける橋（THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI）」主題曲　原作：ピエール・ブール　監督：デビッド・リーン　音楽：マルカム・アーノルド　出演者：アレック・ギネス（ニコルスン中佐）、早川雪舟（斉藤大佐）、ウィリアム・ｈ－ルデン（シアーズ）、など！！　日本では＾映画自体と共に主題曲「クワイ河マーチ」として知られる一曲が大評判になりました・・・イギリスの捕虜達が行進する場面で一斉に口笛を吹くこのマーチは「行進曲の中でも傑作」の部類、これは１９世紀末のイギリス軍隊から生まれたものをマルカム・アーノルドがアレンジ、生き生きとした軽快なメロディで調子が良く＾覚え易いから流行したのも当然！！　デビッド・リーン監督のこの映画はアカデミー作品賞と監督賞のほか＾アレック・ギネスが主演男優賞、ピエール・ブールが脚本賞、マルカム・アーノルドが作曲賞、と数多くの受賞に輝いた戦争映画の秀作・・・太平洋戦争たけなわの１９４３年、ビルマ国境に近いタイのジャングルの奥地にある日本軍の捕虜収容所に＾一群のイギリス将校＾が送られてきます・・・その隊長ニコルスン中佐は、捕虜になってもイギリス武人の誇りを失いません～～～隊列を整えて口笛でマーチを吹きならし堂々と行進します！！　　　 　収容所所長の斉藤大佐は、日本の古武士の面影を伝えるような毅然とした人物、わずかな部下と捕虜を使って＾近くのクワイ河に鉄道用の橋をかける工事＾を進めています・・・ニコルスン中佐は臆することなく捕虜としての権利を要求、斉藤大佐と対立しますが二人は共通した武人精神を感じあい、不思議な友情に結ばれます～～～この二人の日英将校の気持ちの交錯が、いろいろな細かい出来事を通じて描かれていくところが「ヒューマニスティックな感動」が生まれてきますが、同じアメリカ海軍証左シアーズはヤンキー気質丸出しで、ニコルスン中佐が部下に脱走を禁じたのを尻目に逃亡してしまいます～～～ニコルスン中佐は営倉に入れられている捕虜達の釈放を要求、斉藤大差が我を折って要求をいれたので、部下と一緒に橋の建設に協力することになりますが、これは、沈みがちな部下の士気を鼓舞する狙いもありますが、いざ協力するとなると誠心誠意！！　日本側の設計の誤りまで指摘して改良案を出し、おかげで工事は順調に進みます（このあたりの駆け引きは面白く、ギネスはオスカー受賞にふさわしい好演を）・・・逃亡したシアーズ海軍少佐は、専ら冒険場面を担当して、ニコルスン中佐と斉藤大佐が醸し出すムードから＾はみだした感じ＾になりますが、土民に助けられて奇蹟的に生き延び、コロンボのイギリス海軍病院に収容されます（シアーズは、ただの水平だったが少佐と自称していたハッタリ男でした）～～～イギリス軍のウォーデン少佐から＾橋を爆破に行く案内＾をしてくれれば本物の少佐にしてやるが、断れば官名詐称で軍法会議だと脅かされ、クワイ河へ引き返すことになります！！　ここで、ジャングルを進む苦難の旅が冒険ドラマ的に描かれますが、ようやく現地に辿り着いた時、丁度＾橋の完成祝賀会＾が開かれています！！　クライマックスシーンは、夜が明けて河の水が減り列車が通る直前、ニコルスン中佐はシアーズと同行のジョイス中尉が仕掛けた爆薬の電線を発見、斉藤大佐と二人で処理しようとしますが、点火スイッチを抱えたジョイス中尉が飛び出してきて采等大佐を刺し、シアーズはニコルスン中尉を襲おうとしますがジョイス中尉もろとも日本兵の弾丸に倒されます・・・その瞬間、援護に控えていたウォーデン少佐の放った追撃砲の一弾が炸裂、ニコルスン中佐は点火スイッチの上に倒れ込み、橋は進行してきた列車と共に爆破されてしまいます～～～主要人物の全ての死をもって終わることによって、この映画の「戦争批判の精神」がクッキリと浮かび上がって、同時に＾叙事詩としての美しさ＾が完成されています！！　日本軍の扱い方には多少の問題はあったといわれますが、これほど人間的な感動を呼び起こした映画は素晴らしいです ！！※タイ西カンチャナブリの全長４１５キロの秦緬鉄道（旧日本軍が＾英軍などの捕虜やアジア人労働者を動員し、１９４２年７月から１９４３年１０月の突貫工事で建設されたもの）・・・鉄橋は太平洋戦争中に連合軍に爆破され、戦後にかけ直され＾カンチャナブリには、戦争の記憶を偲び観光客が多数訪れているといわれ、また＾橋の世界遺産登録＾を目指しているそうです～～～橋の近くには＾観音像や礼拝堂、休憩所、が（厳しい自然を切り開いて橋が架けられたとのイメージが崩れたといわれます）、戦争犠牲者を弔いため、というのもわかりますが、戦争の悲惨さを率直に歴史的な環境で維持されるべきだと思います！！）１９１１年生まれのミッチ・ミラーは、幼い頃から、彼の家は決して裕福ではなかったけど、音楽的才能に恵まれ、それは天才的だったといわれます・・・音楽学校に通うようになって、オーボエに興味を持ち、卒業して後、十数年をクラシック・オーケストラのオーボエ奏者として過ごして一流といわれるようになりましたが、１９４７年にマーキュリー・レコードの音楽監督に転向し、クラシックばかりかポピュラーのディレクターとして活躍～～～それが契機となって１９５０年にＣＢＳに移り、ローズマリー・クルーニ、ドリス・デイ、フォア・ラッツ、などを育てる一方、１９５５年にコーラスを結成してフォード提供の番組「ミッチと歌おう」に主演し、これが、ミッチ・ミラー合唱団のスタートです！！

  2010.12.28

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  映画・・・レスリー・キャロン！！

  　ハイ・リリー，ハイ・ロー　(ＨＩ－ＬＩＬＩ、ＨＩ-ＬＯ）　　　１９５３年公開のアメリカ映画「リリー」主題曲　　監督：チャールズ・ウォルターズ　　音楽：ブロニスロー・ケイバー　　出演者：レスリー・キャロン（リリー）、メル・ファーラー（ポール）、など！！　手回しオルゴールの音楽のような素朴で庶民的な見世物小屋の雰囲気を綺麗に出している「主題曲のハイ・リリー，ハイ・ロー」！！　　　 　　メル・ファーラーは＾元来気の優しい人＾だと言われますが、この映画でも＾心優しいポール役を演じています！！　オードリー・ヘプバーンとの結婚生活を１０年で離婚〉してしまいました・・・二人の結婚生活’で損をしたのは＾どちらかと言えば彼の方ではなかったか？と＾偉すぎる奥さんを持った旦那の悲劇＾だとか～～～光りすぎる妻の傍らでは彼の才が見えなかったようだともいわれました（オードリー・ヘプバーンという存在を抜きにして考えると＾彼は相当の才能の持ち主＾だったそうです！！　レスリ－・キャロン扮する孤児リリー・・・頼っていった知人が死んでいて途方に暮れていたときに＾見世物小屋の若くてハンサムな魔術師に救われ、小屋の給仕に雇ってもらいますが＾彼女が魔術師に夢中になり仕事も手につかぬために＾小屋を首になってしまします！！　悲観して自殺しようかと思った時、人形芝居の人形たちが声をかけて彼女を慰めてくれます・・・このとき歌われる優しくて可愛い歌が「ハイ・リリー・ハイ・ロー」です！！　彼女を元気づけてくれたのは＾実は人形を陰で使っている“ポール”という足の不自由な男でした・・・“リリー”は“ポール”を手伝って＾見世物小屋に留まる事ができますが、魔術師がその愛人と手に手を取って小屋を去ってしまった時～～～彼女もまた出て行こうとします！！　去って行く彼女を追う“ポール”の姿〉・・・「幻想的なバレー場面」になって～～～キャロンとファーラーがデュエットを踊る場面～～～素晴らしい！！　パリの“ローラン・プチ”の率いる‘シャンゼリゼ・バレー団’のプリマだった“レスリー・キャロン”は、１９５１年の「巴里のアメリカ人」で映画入り、１９５３年には「リリー」で本格的な女優に・・・この「リリー」で、アカデミー作曲賞を受けた＾主題曲の「ハイ・リリー・ハイロー」は、メロディが美しく＾リリーの物語＾が、いかにも“レスリー・キャロン”向き・・・孤児の“リリー”が‘カーニバル’の魔術師に拾われ、一座の中で＾ウェイトレスの仕事＾にありついたのに、それを‘しくじって自殺’しようとしますが、それを「人形使い」に助けられ愛されます～～～監督チャールズ・ウォルターズ、配役が素晴らしい＾魔術師を演じたのは“ジャン・ピエール・オーモン”、人形使いを“メル・ファーラー“が演じました＾“レスリー・キャロン”ピッタリの映画です！！

  2010.12.28

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  映画・・・マーロン・ブランド！！

  　　ゴットファーザー　愛のテーマ(THE GODFATHER)　　　１９７２年公開のアメリカ映画「ゴットファーザー」主題曲　原作：マリオ・プーゾ　製作：アルバート・Ｓ・ラディ、ロバート・エヴァンス　監督：フランシス・フォード・コッポラ　音楽：ニーノ・ロータ　出演者：マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームス・カーン、ジョン・カザール、ダイアン・キートン、ロバート・ヂュバル、リチャード・カステラーノ、など！！　イタリアの移民たちが新大陸で、新しい将来を求めていた（苦難の道を歩きながら故郷への＾やみがたい郷愁＾にとらわれたことでしょう）・・・イタリアの映画音楽の巨匠ニーノ・ロータに音楽を担当させた製作陣の労苦（この情念を音で表すことで見事に報われたといわれる主題曲）～～～ローマで録音したものを、もう一度アメリカで＾カルロ・サピーナ＾のもとに吹き込み直したといわれ大変な手間をかけたそうです（作曲者のニーノ・ロータ自身が吹込みしたレコードがいいですネ）！！　　　　　 　マーロン・ブランドは、原作者から「この役は是非ブランドさんに！」と懇願され承諾したといわれています・・・ブランドは４０代前半でしたが、頬にティッシュペーパーを詰めてみて、鏡を見ながら凄みをきかせたセリフを喋ってみたら＾年をとって見えると安心＾したそうです～～～その後の役作りは、セリフを丸暗記しなかったといわれます（豪華な配役と構想において完成度の高い作品）！！　マフィアの世界に入ったマイケル・コルレオーネ・・・父から譲られた権力、呵責（かしゃく）なき敵の殲滅（せんめつ）＾そのすべてをコッポラは観るものに息をのませる確信で語っていますが＾実はこれは序章にすぎず、２年後に＾キューバ革命の間に権力と影響力を増大させていくマイケルと、貧しい移民居住区から身を起こした父の物語を重ねた映画『ゴッドファーザーPart2』が作られました（自分の運命を見据えて、飢えたように突き進む切れ者で野心家のマイケルを、アル・パチーノが演じています、パート３も作られています）！！　この映画には、絶対的な権力を持つ＾マフィア・ファミリーの家長＾である「父親＝ゴットファーザー」を中心に一枚岩のような＾がっちりと固まったマフィアの家族的団結＾が、ドラマティックに描き出されていて、ここには親と子の断絶もないし＾父権の喪失＾もありません！！　監督は、フランシス・フォード・コッポラ（この一作でハリウッドのトップ監督に）、音楽は、ニーノ・ロータ、出演者は＾マーロン・ブランド（ドン・コルレオーネ）、アル・パシーノ（マイクル）、ジェームス・カーン（ソニー）、リチャード・カステラーノ（クレメンツァ）、ロバート・ヂュバル（トム）、リチャード・コンテ（バルツィーニ）、ダイアン・キートン（ケイ）、など！！　マリオ・プーゾ原作のベストセラー小説の映画化で、制作費が６２０万ドルといわれた超大作映画（１９７２年度アカデミー作品賞を獲得）・・・ＮＹに縄張りを持つマフィア５大ファミリーの＾血の抗争＾を扱っているので、相当凄惨な暗殺描写などもありますが、あくまでもドラマの主軸は「マフィアの家族主義的な人間愛」にあります～～～この映画の主題曲は、イタリアの名音楽家ニーノ・ロータ作曲による＾甘くせつないテーマ曲＾にのせてオーソドックスな語り口で展開しました！！　　この映画の大ヒットでは、マフィア・ブームをもたらしまし、「バラキ」、「コーザ・ノストラ」、などの＾マフィア映画＾が次々に製作されました！！　強固な家族的絆に結ばれたコルレオーネ一家は、別派のマフィア・ファミリーとの縄張り争いから、父親を傷つけられ、長男を殺されたりしますが、父親の統率のもとに一糸乱れぬ団結振りを発揮、父親の死後は＾三男のマイクルがあとを継いで二代目ゴットファーザーになり、敵側のボス数人を暗殺して＾更にファミリーの団結と愛情を固めます・・・主人公のゴットファーザーにはマーロン・ブランドが扮して＾映画史上に残ると言われる名演技～～～麗らかな陽光を浴びて、幼い孫と水遊びに興じていたとき、突然＾心臓発作＾を起こして、ひまわりの花の中に倒れていくシーン＾の、スローモーション撮影も見事でしたが（演技が素晴らしい光彩を、ブランドは＾この映画でアカデミー主演賞を受賞）！！　「ブランド・ゴットファーザー」の死後は、小柄だがキビキビした動作、往年のギャング・スター＾ジョージ・ラフト＾を思い出させるような端正な容貌に鋭い目、それに手堅い演技力で堂々たる「青年ゴットファーザーの＾アル・パシーノ」・・・その後、ジーン・ハックマンと共演の「スケアクロウ（１９７２年）」や単独主演の「セルピコ（１９７３年）」で人気スターに・・・１９７４年には、「ゴットファーザーＰＡＲＴ２」、再び＾マイクルネオーネ＾に扮し、迫力ある演技を示しました！！

  2010.12.27

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  映画・・・ジェームズ・ボンド！！

  　 　“ジェームズ・ボンド”のテーマ曲と共に、円形の中に長身の歩く男が側面から映し出され、不意に男が膝をつき惚れ惚れとするようなポーズで、こちらへ＾ズドン！！！　“円形がグラリとすると同時に画面上部から＾赤いカーテンが降り、暗黒となります・・・あの円形は瞳だったのです～～～この思い切ってスマートなタイトル、第２作作品のトップに必ず付けられるようになりました！！　第１作の「００７は殺しの番号」では“ジェームズ・ボンド”が＾男を見ている解釈＾だったとか・・・全作品に付けられるようになってからは、４作目あたりから＾歩いている男が“ボンド”自身に変えられています！！　第２作の「００７/危機一髪」は、大人のムードを持った作品といわれ人気が高かった・・・後の作品で＾もてはやされるようになった新兵器は、この作品では“アタッシュ・ケース”と“カメラ型録音機”くらいなもので、原作の面白さと“ボンド”の魅力に重点が置かれた作品でした！！　“ジェームズ・ボンド”・・・スパイですが＾個性を抹殺し、無味無臭、相手に同化してしまうような型のスパイではありません～～～堂々と敵地に乗り込み、「ジェームズ・ボンド」と名乗りを上げます！！　ハガネのようなバネの効いた体躯、反射的に危機に対する鋭敏な神経・・・最後の１秒まで危機脱出に努力するネバリと頭脳の回転～～～単なる肉体労働型スパイとは違って＾機械に強い！！　また、女に対してはウルサイ・・・特に、車の運転の巧い女性は極上だと確信、「ゴールドフィンガー」、サンダーボール作戦」、女王陛下の００７」、などでは、女の車に追い越されたトタン＾猛然とファイトを燃やしていました！！　上司の“Ｍ”って・・・これを苦々しく思ってはいるが、この方面の才能で“００７号”が＾しばしば助けられ＾それ以上に“事件解決”にこぎつけることがあるから大目にみています～～～この事務所の雰囲気も面白いです！！　“Ｍ”と秘書の“マネペニー”が醸し出すムードは、全作品を通じて変わりません・・・イギリス流皮肉とユーモアに溢れ、粋な雰囲気です！！　“マネペニー嬢”って・・・“００７号”に好意を持っていて、いい雰囲気になりそうな時に、別室の“Ｍ”が「インターフォーン」で水をさす～～～全部お見通しなのです！！　この雰囲気は・・・緊張と緊張の合間にサラリト挿入されています～～～００７シリーズは面白い！！

  2010.12.26

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  映画・・・ジャン・ギャバン(Jean Gabin)（３）！！

  　寒～い朝＾一面真っ白（ホワイト・クリスマス）になっている庭で＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾新年の贈答用品の「色とりどりの手拭い」が染工場の物干し台で＾ヒラヒラと師走の空＾を舞っている風景を思い出しましたが、天候が良くないと」＾天日干し＾はデキナイヨ、と思っていた雪の降っている朝でした！！　“ギャバン”、“ドロン”、“ベルモンド”に比べて、“リノ・ヴァンチュラ”は人気の角度が少し違っていましたが、遂に大物になりました！！“リノ・ヴァンチュラ”は、１９５０年のヨーロッパ・チャンピオンになったほどのボクサーでしたが事故で引退・・・「現金に手を出すな」で“ギャバン”と共演して映画にデビュー、その後「筋金を入れろ」、「罪と罰」、「赤い灯をつけるな」、「殺人鬼を罠にかけろ」など、“ギャバン”との共演が多く、人気を着実に高めたのは１９５７年の「情報は俺がもらった」で、“ゴリラ”とよばれる怪力無双の情報部員を演じました～～～ゴリラ氏を演じる前には、“ルイ・マル”監督の話題の作品「死刑台のエレベーター」で刑事役を演じ、「野獣は放たれた」ではレストランの亭主のヴァンチュラが‘情報部員’に強要されて、ニセサツ陰謀団を退治するというアクション偏！！　　　 “ベルモンド”と共演の「墓場なき野郎ども」あたりから＾大スターらしくなってきました・・・「ギャング」、「冒険者たち」、そして「ベラクルスの男」では＾パリから中東に招かれた殺し屋を貫禄たっぷりに好演しました！！暗黒映画が流行し始めた頃には、「街の仁義」、「火薬に火」、などに“ヴァンチュラ”と共演、また「凶悪犯」、「ギャング」、などに出演はしていた“レイモン・ペルグラン”も＾暗黒スター＾で活躍はしましたが、他の役柄が増え専門的ではなくなりました・・・“ロベール・オッセイ”も同じで「大運河」、「札束がすべて」などの＾殺人犯やギャング＾に病的で特異なマスクの効果をあげ、その後もさかんに出演、脚本から監督まで手がけてはいましたが～～～なんとなく、御両人は‘陰性’で“派手な魅力に欠けていた”ような（？）！！“ギャバン”が親分、“ドロン”が殺し屋、“ヴァンチュラ”が貫禄ある警部役で、３人が共演した「シシリアン」・・・もし、“ベルモンド”が加わってくれていたら、申し分がなかったような！！“ギャバ”ンを筆頭に“ドロン”、“ベルモンド”、“ヴァンチュラ”・・フランスの暗黒・アクション４大スターだと思います！！

  2010.12.25

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  映画・・・ジャン・ギャバン(Jean Gabin)（２）！！

  　“アラン・ドロン”は二枚目で人気をスタート、その人気を爆発させたのが「太陽がいっぱい」（この映画は一種の犯罪映画）で、ドロン青年は、金持ちの友人を殺して、＾身代わりになり甘い生活を楽しむのだから、既にギャング的な要素はあったのでは・・・それが‘本業’みたいになってきたのは、やはり「地下室のメロディ」の成功からで、そのあと＾犯罪サスペンス映画のスター＾としての活躍が目覚ましい・・・「危険がいっぱい」、「泥棒を消せ」、「サムライ」、悪魔のようなあなた」、「さらば友よ」、「太陽が知っている」、「ジェフ」、など、「サムライ」ではクールな殺し屋として大いにカッコよく、このムードを「ジェフ」に延長しています！！　ドロンの映画「冒険者たち」がありましたが、青春の冒険精神とロマンティシズムに満ちたムードが（リノ・ヴェンチュラとの友情も）・・・友情は＾フランスの暗黒映画の独自な要素＾といわれています（アメリカ映画のギャングたちは、仲間うちでも非情）、フランスの映画では＾敵に対しては極めて残酷＾ですが、一方では＾人情がすこぶる厚く＾子分を弟のように可愛がります～～～この特色は既に「現金に手を出すな」にあらわれていて、ジャン・ギャバン親分は、敵の‘リノ・ヴェンチュラ’親分の情婦“の“ジャンヌ・モロー”に熱をあげて、うっかり金塊の秘密を漏らしてしまった仲間“ルネ・ダリー”を＾あくまで‘庇ってやるのです！！ 　ドロンと人気を二分したのが、性格的に正反対だとされる“ジャン・ポール・ベルモンド”は＾デビュー当時、もっぱら青春スター・・・ヌーヴェル・ヴァーグの作品として話題を呼んだのが、“ジーン・セバーグ”と共演した「勝手にしやがれ」、恍けていてハプニング的である「二重の鍵」や“リノ・ヴァンチュラ”と共演の「墓場なき野郎ども」で注目されました！！　１９５９年“ジャン・リュック・ゴダール”監督の「勝手にしやがれ」・・・自動車はかっ払う、人は殺す、美人はたちまち攻略する、といった＾出たとこ勝負の青年＾を演じ、若い世代の胸をスカッとさせて以来～～～ユーモラスな個性を発揮し続けていました！！　アクションの分量では、ドロンよりベルモンドのほうが多く、「リオの男」ではマラソン選手みたいに走りに走り、「黄金の男」や「カトマンズの男」そして「タヒチの男」も、愉快なアクションたっぷりで、暗黒映画ではなく＾明快映画＾でした！！　　　 　再び“リノ・ヴァンチュラ”と共演した「太陽の下の１０万ドル」では、図々しい性格が楽しめる冒険アクション、「ある晴れた朝突然に」も“ベルモンド”の性格の面白さがなかったら＾平凡な誘拐犯罪映画になっていたかも・・・「気狂いピエロ」では、ギャングに追っかけられて危ないというのに、ピクニックみたいに“呑気な気分”で、自爆するラストまで＾人を食ったおかしさ＾が一杯、「大頭脳」のような完全なコメディ・アクションにもぴったりで、“ドロン”にはない軽妙な味、「オー！」では怖いもの知らずの一匹狼ですが、お洒落でネクタイ狂というところが“ベルモンド”ならではの楽しさ～～～“ドヌーブ”が＾たっぷり＾苛めぬいてみせた「暗くなるまでこの恋を」での“ベルモンド”の＾チョッピリ泣き顔になった＾ところがいいという人も！！●続きます

  2010.12.24

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  映画・・・ジャン・ギャバン(Jean Gabin)（１）！！

  　今日は晴れですが風が強いです！！　庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ （電子煙草です）＾しながら、昨日の悪天候（冬の嵐）、特に雷にはビックリしたな～と思い出していたけさです！！ 画面に登場するだけで圧倒してくるような男の魅力と落ち着きと貫禄・・・映画がトーキーになった１９３１年に映画界入り・・・出演した名作は限りなく、１９３６年「望郷」、１９３７年「大いなる幻影」、１９４８年「鉄格子の彼方」など、そして「現金に手を出すな」、「ヘットライト」、「首輪のない犬」、も～～～“ギャバン”は言っていました「年齢に応じた役を淡々と、しかし打ち込んでやってきました＾戦前にやった役よりも、戦後の役の方がよいと思っている」とも！！　フランス映画では、戦後になってから、暗黒小説の流行を反映して＾暗黒映画を中心とするサスペンスとアクション映画がブームといえるほど盛んになりましたが、直接には１９５４年に“ジャック・ベッケル”の「現金に手を出すな」の大当たりが契機だと言われます・・・パリの裏町が根城の親分マックスは、５０００万旧フランの金塊を強奪したまではよかったが、かねて対立中の親分“アンジェロ”にかぎつけられ、血なま臭い場面が展開されます！！　「現金に手を出すな」の原作は“アレベール・シナモン”の、暗黒小説ですが、彼と並ぶ人気作家“オーギュスト・ル・プルトン”の「男の争い」は、翌年の１９５５年に“ジュールス・ダッシン”の監督で映画化され、ジャン・セルヴェー一味が＾天井に穴を開けて「宝石店」へ忍び込む綿密な息づまる描写＾が大評判に・・・暗黒映画ブームは、この二つの作品で徹底的に～～～暗黒映画を中心とする＾フランスのサスペンス・アクション映画＾のスターで、大横綱各は“ジャン･ギャバン”です！！　ジャン・ギャバンは、１９３０年代からの人気スターで、初めは＾いなせな下町的ムードと激情的な演技が魅力的だった＾といわれ、年と共に渋みを加え、そして＾戦後、ギャングの親分の役どころで、戦前以上の人気を呷ることに、凄い貫禄で、落ち着き払って、一見穏やか、ですが＾いざとなると底知れぬ凄みを・・・でも、ギャングの親分の役だけが適役ではありません（若い頃の激情的な性格が、初老になっても抜け切らない）～～～例えば、泥沼に落ち込んでしまうというような人間の役をやっても天下一品（映画「ヘッドライト」の長距離トラック運転手の役などが代表されます）！！　「ギャングが似合う役者は探偵も似合う」といわれ、地味な＾じっくり＾とした味を醸し出していた「殺人鬼に罠をかけろ」の“メグレ警部”役、“ジョルジュ・シムノン”の推理小説で有名な探偵役は“ギャバン”の当たり役・・・「その顔を貸せ」、「筋金を入れろ」、「罪と罰」、「赤い灯をつけるな」、「皆殺しのバラード」、「太陽のならずもの」、「パリ大捜査網」など、多くの‘暗黒的な作品’に登場し続けた“ギャバン”～～～１９６２年には「地下室のメロディ」が、またまた大ヒット（老齢のギャングが若い相棒“アラン・ドロン”に手伝わせてカジノの大金庫を襲う〉！！　フランスの暗黒サスペンス・アクションの四大スター・・・“ギャバン”、“ドロン”、“ジャン・ポール・ベルモンド”、“リノ・ヴァンチュラ”、だといわれました！！●続きます

  2010.12.23

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  映画・・・アラン・ドロン！！（２）

  　映画・・・アラン・ドロン！！（２）　今日は１００％の降水確率という予報・・・雨が降っている庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾今日は「会社の忘年会」だな～と思いながら、今年も残り少なくなったと感じていた今朝でした！！。　フランス二枚目アラン・ドロンは、アメリカでは、まだ＾若手新人にすぎなかった・・・マーロン・ブランド、チャールトン・ヘストン、スティーブ・マックィーン、チャールス・ブロンソン、ら＾非美男子系がスターの「アメリカ」で“ドロン”は（？）・・・自分の個性（美貌）が天与の財産ではないことを、むしろ負債であることを思い知り、怜悧な計算もできるドロンは、思い切りも良かった・・・永住を決意したはずの「アメリカ」に見切りをつけ、再び故国「フランス」へ帰り再起を賭け（執念を燃やし挑戦）、眼をみはる変身ぶり・・・「冒険者たち」、「サムライ」、「さらば友よ」、「太陽が知っている」、「シシリアン」、「ボルサリーノ」、「仁義」、「レッド・サン」へと～～～‘　いいカッコ’、‘甘え’、‘感傷’を廃し、虚無に沈んだクールな翳りは“すご味”さえ帯びていき＾もはや女性のためだけの二枚目ではありません（男の心を掴む、まさに＾男性スター＾へと成長（“ジャン・ピエール・メルビル監督の「サムライ」、「仁義」で、犯罪者ドロンは、絶対に女に自分を傾けはしない、まるで＾映画全体が女性を拒否している〉ようにも見えます）！！　“女性観客”は、そこに＾男の女性不信を嗅ぎ取り、徹底して＾女が入り込む隙のない厳しく張り詰めた男の世界、けれども、そげた頬の青白さ、冷え冷えしたニヒリティックな眼差し、沈黙の暗鬱ムード、引き締まった身のこなし、キザなまでにシャープなお洒落の、ふと＾後ろ肩のあるあたりに漂う寂寥感＾に、“ぞくっとする男の色気”を感じ、そこが＾せつない、たまらない、だから拒否されてなお＾女性ファンはドロンに惚れ直し、のめり込んでいきます～～～“ドロン”は自らの＾奥の素顔を無言のままにさらけ出しました・・・ある種の‘卑しさ’、‘ズルさ’、‘打算’、‘冷酷’の影、その‘かげ’の部分も居直ることで＾凄絶なディグニティ（威厳）＾にさえ昇華しました！！ね！！　“ドロン”と同じ頃デビューし、売り出した“ジャン・ポール・ベルモンド”（ドロンの好敵手で、ドロンとは全く対照的）・・・フランスにおいて、可也り長いこと“ドロン”の上を行く人気で、ドロンは＾なかなかベルモンドの人気を追い抜くことはできませんでした！！　　　 　“ベルモンド‘の、八歩破れの野蛮に似た（？）＾あっけらかんのお惚けの愛嬌・・・フランス人たちは、彼の知性と育ちのよさを見抜き、逆にアメリカ流のなりあがり者の“ドロン”には、浅薄な嫌味を感じていたのではないか（？）ともいわれました～～～“ドロン”は“ベルモンド”を意識して（？）、例えば「もういちど愛して」では、飛んだり跳ねたりコミック・アクションに挑戦しましたが、ドロンの美しさでは＾愛嬌がなくて、シラケてしまうし、「帰らざる夜明け」でも、ドロンはハンサムすぎて＾話が嘘になるともいわれました、もしも＾あの役が“ベルモンド”だったら、もっと侘しく切なかったかも！！　“ベルモンド”は“ジャン・ギャバ”のあとを継ぐフランス映画の御大としたら、大甘のハンサム坊やから出発した“ドロン”が＾悪の翳りに凄艶な魅力の匂う犯罪者タイプを創造＾したことは、フランス映画史からは欠かせないと思われます・・・一方で、“殺し屋”を演じ、一方では“判事”や“刑事”を演じても「違和感がないまでに成長した“ドロン”」～～～克服した美貌に精悍な渋みを加え、悪の匂いを男の孤独に浄化して＾ますます活躍！！

  2010.12.22

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  映画・・・アラン・ドロン！！（１）

  　今日は晴れのち曇りから雨の予報です・・・庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾しながら、映画スターのことを思っている今朝です！！　　　 　一人の男の子がいた・・・貧しく、家柄もなく、家庭の愛もなく、学歴もなく、恵まれたのは＾類い稀な美貌と野心だけだった～～～この少年、やがてトップ・スターとして＾成功と富と栄光＾を、彼が望んだ全てを手に入れます！！　アラン・ドロンの４作目の映画で１９５９年公開の「お嬢さんお手やわらかに」も例から、当時の若い女性たちの反応というと「女の子のように＾色白の頬にホンノリとピンクがさしていて、濃い軟らかい栗色の髪が額にかかり、赤い甘い唇から綺麗な歯並びがコボレ、何よりも＾眼、あの黒々と長い睫の陰に、ブルー・グレイの瞳がロマンティックに潤んで、まさしく＾女殺しの眼千両だ＾と表現されていました・・・この映画は、ドロンを取りまく“三美人”のドタバタお洒落なラブ・コメディーで、ドロンの‘プレイボーイ’ぶりは演技じゃなく自然体かも（ドロンは“三人の美女”を振り回しますが、ドロンもまた揉みくちゃにされています）～～～当時は２０代前半の、瑞々しく爽やか、そして、軽やかに明るく、白のバルギー・セーターを素肌にかぶり、ジーパンにブーツを履いて「単車」をすっ飛ばし、胸元には金鎖のペンダントが覗いて揺れて、無限の若さを撒き散らす（その名も“ジュリアン”という＾愛すべき紅顔のドン・ファンぶり）を！！　 　１９５９年というと、その秋に３６歳の若さで心臓麻痺で亡くなった＾フランス映画の代表的な美男演技派スターの“ジェラール・フィリップ”・・・インテリジェンスとエレガンスを備えた“秀麗の貴公子”でした・・・この当時は、“ジェラール・フィリップ”こそ＾フランス映画最後の二枚目スター＾ではないかと誰しもが思っていたらしいです・・・その思いに＾フィリップの面影に、「お嬢さんお手やわらかに」と、更には「恋ひとすじ」の“アラン・ドロン”の姿がダブりす～～～“ドロン”は“フィリップ”の、いわば＾生まれ変わりみたい＾に思われたのです！！　　　 　ジェラール・フィリィプは、戦前の“ピエール・フレネエ”の伝統を引く＾典型的な貴公子＾ですが、“ドロン”は、貴公子ではありません（デビュー作「女が事件にからむ時」と2作目「黙って愛して」の端役時代がそうであるように）・・・ドロンには＾翳（かげ）り＾があり、品よく知的な「憂愁の翳り」ではなく＾貧しく生まれ、苦労して育ち、野望と打算、＾なのか、「卑しい翳り」ともいわれ、瑞々しく爽やかに、軽やかに明るく、と讃えたいです（隠された影の部分に拘る）！！　「太陽がいっぱい」で名匠“ルネ・クレマン”は、ものの見事に＾容赦なくドロンの翳りを引き出しました・・・“クレマン”が“ドロン”に与え＾ドロンが演じた‘トム・リプレイ’は、野心達成のためには手段を選ばない卑しい悪の匂いに悲しみがコボレる若者像でした！！　「正直言って若い頃の僕は、いい監督が俳優を作りあげるとは信じていなかった＾僕は傲慢にも自分の個性と才能とを混同していた、つまり僕には才能があると思い込んでいたのだが＾それは、実は個性に過ぎなかったんだ、優れた監督、例えば“クレマン”や“ルキノ・ビスコンティ”に使われて、僕は自分が何者でもないことを思い知らされた」と、ドロン自身が言っていた言葉がありました・・・この告白した当時のドロンは、「・・・思い知らされた」といっていますが、ドロンが本当に思い知ったのは、自分の人気を過信して更なる野望にアガイテ「アメリカ」に渡った時～～～「僕はアメリカを征服してみせる、アメリカを征服することは世界を征服することだ」と渡米（結果は惨敗でした）！！　●続きます

  2010.12.21

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  映画・・・リオのカーニバル！！

  　 カトリックの祭典である聖週間（セマーナ・サンタ）・・・奴隷を労働力として買った「植民支配」の白人たちは、この＾セマーナ・サンタ＾の限られた日だけを、被支配者たちへの慰安を与える日とし、自分たちの罪滅ぼしに、普段は許されなかった集会（主に宗教的儀式で、太鼓と踊りと歌がつきもの）をこの期間だけは＾おおっぴらに許しました～～～長い間、抑圧され続けた＾土着民や奴隷だった黒人たちが、年に１回のこのカーニバルをどんな気持ちで待ちわびていたことでしょう！！　その日だけは、支配者と同じ服装もできるし、女王になることも貴族になることも総督になることもでき、大手を振って彼らの神を讃える儀式の延長を＾街中で繰り広げる＾ことができます・・・儀式は家の中で秘かに行われる場合でも＾神の前で行列（コンガ）を作って踊る（街中で行われる場合）のだから、街中で行われる場合は、その“コンガ”が大きな波となるのは当然～～～そして、抑圧された全ての感情は“踊り”と“歌”と共に燃え上がり、そのエネルギーを燃え切らすまで続けなければ治まりません！！「黒いオルフェ」の映画にでてきた＾あの物凄いカーニバルの踊りの波＾そして、コパカバーナの美しい海岸線の舗道に、死んだようにぶっ倒れる人の姿、その背景にある＾植民地の哀しい歴史＾を知らないと、あの有名な「リオのカーニバル」も＾なぜに、ああまでの激しさがあるのか解り得ません！！　観光客が必ず通るコースとして、「コパカバーナ」の綺麗な海岸線を通って＾２３００フィートの‘山上’に、手を広げて立つキリスト像＾に至るまでのドライブ・ウェイがあるそうですが、この山に＾雛段のように並ぶ貧民窟＾がありますが、この“貧民窟”が、あの有名な「リオのカーニバルの原動力」といわれます・・・１６世紀の初め＾ポルトガルの支配下になり、労働力としてアフリカの原野から連れてこられた奴隷は、財産は勿論、裸のまま売られてきましたが＾白人たちが彼らから奪い去ることができなかったもの、それは彼らの“宗教”であり＾その宗教に付随した“音楽”でした～～～‘苦悩’や‘生活’が苦しく哀しくあればあるだけ、“宗教と音楽”は、彼らの社会に根強く広がり保たれたのです！！　異教としてのカトリックからの‘迫害’の歴史もあったでしょうが、長い歳月の間＾自分たちの神々とカトリックの神々をうまくジャッジさせることにより、白人の目をかすめ、自らの神々を護り続けていることに成功しているといわれます・・・音楽を司り、剛毅で多分に浮気でもある＾人間らしい彼らの神チャンゴは“サンタ・バルバラ”となり、オグンは“サン・ペドロ”～～～チャンゴの母のオバタラはメルセデスの聖処女、‘ババルー’は“サン・ラサロと混同”し、長い歳月の間に＾カトリックの聖人たちの日＾は、即彼らの神々の祭日となって、何の矛盾もなく受け継がれているといわれます！！　「カーニバル」は、それは＾植民地政策が何百年かの圧政の中で生み出し＾哀しくも美しい抑圧されたエネルギーのはけ口なのです・・・同じ風景は「リオ」だけではありません、中南米の各地で眺められ＾あのエネルギーの中から「キューバ」では～～～ボレロ、ルンバ、コンガ、マンボ、チャチャチャ、パチャンガ、などのリズムが次々と生まれました！！　ブラジルでは「サンバ（SAMBA）」、アルゼンチン北部やペルー、ボリビアなどでは、＾カルナバリート、ビダラ、トナーダ、ブラジルのサンバとは異なった調子のサンバ(ZAMBA)、などの“リズム”が生まれました！！

  2010.12.20

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  映画・・・青春カップル達！！

  　今日は快晴です・・・気持ちの良い天候、庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾もう少し、映画について考えてみましょう（？）と思っていた今朝でした。　　　 　「エデンの東」の“ジェームズ・ディーン”と相手役の“ジュリー・ハリス”のカップル・・・青春の物悲しさを一杯称えて、束の間の光を放っただけで＾この世を去った伝説のスター“ジェームズ・ディーン”と舞台出身の地味な女優“ジュリー・ハリス”～～～悪戯っ子のようにチャーミングな“ジェームズ・ディーン”と繊細でやさしい“ジュリー・ハリス”の組み合わせは、ハリスの扮する‘エイブラ’が、実は“ディーン”扮する‘キャル’の双子の兄‘アダム’のフィアンセという設定だけに、どこか＾後ろめたしく＾意地らしく＾しっとり＾心にしみる情感をたたえているのが印象的！！　　　 　また「エデンの東」に続く「理由なき反抗」での恋人役は・・・当時‘子役’から‘娘役’への脱皮をねらっていた“ナタリー・ウッド”でした～～～このカップルは“ディーン”の存在だけにスポットライトが当たりすぎて、カップルとしては＾それほど強烈な印象を残していないように思いますが、爽やかな魅力でした！！　映画に現れた青春のカップルは、青春そのものがそうであるように＾はかない存在〉だと思います・・・スクリーンに“若さ”や“希望”や“夢”をまき散らして、やがて消えていった彼らは＾同じ世代の若者たちから“愛され”、“共感され”、“心から”受け入れられました！！　　　 　「避暑地の出来事」の“トロイ・ドナヒュー”と“サンドラ・ディー”、「のっぽ物語」の“アンソニー・パーキンス”と“ジェーン・ホンダ”、「芽ばえ」の“ラフ・マッティオーリ”と“ジャクリーヌ・ササール”、「シェルブールの雨傘」の“ニーノ・カステルヌオーボ”と“カトリーヌ・ドヌーブ”、「ラスト・ショー」の“ジェフ・ブリッジス”と“シルビル・シェパード”、「フレンズ」「続フレンズ」の“ショーン・バリー”と“アニセー・アルビナ”、「サマータイム・キラー」の“クリス・ミッチャム”と“オリビア・ハッセイ”などなど、‘若いカップル’というものは＾いくらあげてもきりがありません・・・公開された時は、それぞれ＾大変に話題を呼び＾ヤング・アイドルとして人気の高く、きらめき去った青春カップル！！　　　 　“ナタリー・ウッド”と“リチャード・ベイマー”・・・「ウエスト・サイド物語」のカップルです、ニューヨークの下町で対立する不良グループの争いに巻き込まれて死んでいった“トニー（ベイマー）”と彼を愛した少女“マリア（ウッド）”の悲しい恋物語（シェークスピアの「ロミオとジュリエット」の現代版）で、＾ほっそり＾とした華奢なからだを白いドレスに包んだ“ナタリー”、スラリとした足の線が綺麗な“リチャード”の二人のコンビぶりは衝撃のミュージカルだった作品の重みに支えられて＾キラキラと輝いていたのが魅力～～～“ジョウージ・チャキリス”や“リタ・モレノ”のような強烈な個性をもつ共演者たちとは＾全く異質な静かな雰囲気＾をたたえていました！！　　　 　太平洋戦争もたけなわのころ、アメリカの‘小さな島’で＾無邪気な夏休みを過ごす中学３年の少年“ハーミー”の甘美な体験を描いた「おもいでの夏」・・・新婚の夫を戦地に送り出して、悲しみに沈む若妻ドロシーの役が“ジェニファー・オニール”、少年ハーミーの役が“ゲイリー・グライムズ”で、この映画の主人公～～～“ミシェル・ルグラン”の作曲の甘く感傷的な美しい主題歌と共に、忘れることの出来ないロバート・マリガン監督の傑作！！　年上の女性に対する少年の思慕や恋（このような作品は沢山あります）・・・この作品は、最も強烈な印象を残しています～～～どこかに幼さを残している“ゲイリー・グライムズ”と、やさしい温かい“ジェニファー・オニール”の組み合わせが実に＾新鮮で快かった美しい映画～～～ある夜、“ドロシー”の家を訪れた“ハーミー”は、テーブルに置かれた彼女の夫の＾戦死公報を見てしまいます、ほの暗い部屋で＾泣きぬれる“ドロシー”、“ハーミー”の胸に思わず熱いものが込み上げてきたとき、涙をぬぐったドロシーが＾彼に手を差しのべます！！　　　 　“エレーン！エレーン！”と、まるで＾駄々っ子＾のように“絶呼”して、ウェディング・ドレスに身を包んだ“エレーン”を教会から連れ出し、行き先も知らないバスに飛び乗った“ベン”・・・映画「卒業」で＾ヤングのアイドル的存在だったのが“ダスティン・ホフマン（ベン）”と“キャサリン・ロス（エレーン）”の「カップル」～～～この映画が公開され、観たときは、若い（これがおそらく若さというものだ）なんて、“ベン”の若々しい行動に魅せられました！！　東部の大学を優秀な成績で卒業しながら、これから先＾いったいどうやって生きたらいいか＾わからなくて戸惑う若者“ベン”を演じたのが“ダスティン・ホフマン”、彼の意地悪に涙をホロホロとこぼした清純な美少女“エレーン”役が“キャサリン・ロス”の名コンビぶり・・・いつまでも＾瞼の奥に鮮やかに焼きついています！！　　　 　ラストシーンが＾悲しみにみちたヒロインの死（“エリック・シーガル”の大ベストセラー小説の映画化）である「ある愛の詩」・・・“オリバー”の役が“ライアン・オニール”、“ジェニファー”の役には“アリー・マッグロー”で、純愛を演じて同じ世代の若者たちから熱狂的に支持され、「若い世代の心」を激しく揺さぶりました～～～富豪の息子“オリバー”としがない菓子職人の娘“ジェニー”は、“オリバー”の父の反対を押し切って結婚し、学資を断たれた“オリバー”が勉強を続けるために、“ジェニー”は‘リ留学の夢を捨てて働かなければなりませんでした、ひたすら勉学に励む“オリバー”と若さに任せて働き続ける“ジェニー”（貧しくても幸せな二人）でした！！　やがて、“オリバー”は優秀な成績で卒業、若手弁護士として妻を働かせないでもすむ収入が得られるようになりましたが、そのとき＾突然大きな不幸が二人に見舞います・・・「ジェニーの死」です、白血病で倒れた“ジェニー”は、最愛の人“オリバー”を残して、＾愛とは後悔しないことなのよ＾と言い置いて！！　　　 　映画「個人教授」・・・これも‘年上の女性’と‘少年’の恋を描いた映画です、粋で物分りのいい＾パリの高校生とカー・レーサーの「愛人」の恋物語で、素朴でも温かくもないけど＾デリケートな愛の心理の展開が見事、微妙な女心を読み取る少年と、そんな彼に心惹かれながら、でも＾長年愛し続けてきた男も忘れられない“女の心情”～～～“ナタリー・ドロン”と“ルノー・ベルレー”という＾フランス映画界の“カップル”によって演じられ、観客をすっかり魅了してしまいます！！

  2010.12.19

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  映画・・・映画の中の子役達（４）！！

  　今日は朝のうち曇りですが晴れの予報です・・・庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾しながら、年末の大掃除の準備のための掃除でもしておこうかな＾と思っていた今朝です！！　１９５７年公開のスペイン映画「汚れなき悪戯(MARCELINO,PAN Y VINO)」・・・フレンチ・コネクションの悪役フェルナンド・レイが若い頃ですが＾ナレーションを努めていました！！　　　 　監督はラディスラオ・バホダ、音楽はブロ・ソロサバロ、出演者は＾パブリート・カルボ（マルセリーノ）、ラファエル・リベリエス（僧院長）、アントニオ・ピコ（僧侶で門番さん）、ファン・カルボ（僧侶で＾おかゆ＾さん）、ホセ・マルコ・ダボ（村長）、など・・・幼児（インファント）の世界そのもののようにナイーブな作品で、非常に宗教的な感覚の世界だともいえますが、決して＾クリスチャニズムの中で生まれ生活している人だけに理解できるという偏見な作品ではありませんでした～～～幼児の愛らしさ、純真さ、が、超宗教派的感動をもって非常に胸を打つ作品（また悪戯をしながらも孤独な子供＾他人への思いやりという心の宝＾そうした卓越な幼児の描写がこの作品！！　３人の老僧の手作りで建てられ＾１０年後には１２人の僧が住むまでに発展した僧院＾で、男手に育てられた捨て子の“マルセリーノ”が５歳になるまでが、ユーモラスに素朴な笑いの中に描かれています・・・子役の“パブリード・カルボ”は、カンヌ映画祭で特別表彰を受けました～～～愛くるしい演技を感じさせない存在がこの映画の成功を支えていたといわれます！！　邪悪な大人の世界・・・新任村長が祭りの日の村で、マルセリーノの悪戯を＾タテにとって＾僧院の立ち退きを迫るという権力悪＾として描かれています・・・“マルセリーノは、そんなこととは知らず“悪戯”を続け＾禁断の屋根裏で＾裸のキリスト像＾と対面（キリストが寒くて空腹で苦しむ大人に見えました）～～～友達もなく、一人ぼっちのマルセリーノは、キリストに＾パンや水、そして毛布を運びます、キリストの胸の中で＾母の名を呼びながら死んでいきます！！　１９６７年公開のイタリア映画「天使の詩」・・・監督はルイジ・コメンチーニ、音楽はラファエル・ギグリエ、出演者は＾ステファノ・コラグランデ（アンドレア）、シモーネ・ジャンノッティ（ミーロ）、アンソニー・クェイル（父ダンカン）、グラジエラ・グラナータ（ドラ）、など！！　　　 　フィレンツェ駐在のイギリス大使“ダンカン”は＾愛する妻を失い、その時８歳の“アンドレア”と４歳の“ミーロ”という男の兄弟が彼と共に残されました（ミーロは病弱で愛らしい子）・・・アンドレアは母の死を幼さゆえに素直に受け入れましたが、ダンカンにとっては＾冷酷な子供として映ったのです～～～ひとつにはミーロの身体を心配するあまりの片寄った父性愛だったのです（アンドレアも＾父の愛が自分にないのを感じていました）！！　父子の溝は深くなっていき、ダンカンは＾家庭内の悪いことを全部アンドレアの仕業＾だと決めつけるのでした（ステファノ・コラグランデ（アンドレア）と、弟役のシモーネ・ジャンノッティ（ミーロ）のたくまぬ演技がよかった）・・・アンドレアは弟ミーロの面倒をよくみてやり、二人で亡き母のテープの声を聞くところなど胸にこたえる場面～～～アンドレアは、父に捨てられた寂しさを紛らわそうと＾池の上の木枝で遊ぶうちに水に落ち、助けられますが死んでいきます（その死の間際に駆けつけたダンカンは、アンドレアの心がやっとわかるのでした）！！　母が病死したことを幼い病弱な弟には話さないように約束させられた“アンドレア少年”は、亡き母を恋うる点でも父を慕う点でも弟に劣らないのに、イギリス領事としてフィレンツェに住む父は勤務に忙しく、弟ばかりを偏愛し、アンドレアの＾やるせなさ＾など承知しなかった！！　亡き母の声を録音した「テープ」を繰り返し聞いているうちに＾誤って消してしまうシーン・・・ラジオ屋へ馳せつけ「声を返して！」と泣いて頼みますが、もはや＾どうしようもない＾と知った時のアンドレアの悲痛＾狂気せんばかりのその悲しみ方に思わずジ～ンと～～～そして死、アンドレアは危険を承知で木に登って落ちて死んでしまいます（その瀕死の顔に亡き母の画像をダブらせた＾ルイジ監督の名演出）！！●永遠のヤング・アイドルも　　　 　「ロミオとジュリエット」は、映画史上に永遠に残る若い恋人たち＾となりました（レナード・ホワイティングとオリビア・ハッセイ）！！　イタリアの舞台演出家として知られる“フランコ・ゼフィレッリ”は、この名作を映画化するにあたり、‘ロミオ’と‘ジュリエット’の年齢を１０代に設定、オーディションの結果“レナード・ホワイティング”と“オリビア・ハッセイ”を選びました！！　春まだ浅いベローナの町で、たがいに憎みあう名家の一人息子、一人娘に生まれたばかりに若い恋を引き裂かれ＾死に追いやられたロミオとジュリエット・・・レナードとオリビアの役は大成功でした～～～バルコニーを駆け上がり＾駆け下りるイキのいいロミオや、幼い恋に＾見も心も焼き尽くすジュリエットの出現＾に、若い観客は感動し共鳴し素晴らしさに酔って、すっかり夢中になりました（そして、二人は“ヤングのアイドル”に）！！　「小さな恋のメロディ」・・・映画に現れた最も若い恋人たちダニエルとメロディちゃんの小さな恋）～～～名子役の“マーク・レスター少年”が“ダニエル”の役で“トレイシー・ハイド”が“メロディ”の役です（懐かしく微笑ましい“可愛いカップル”）！！　　　 「僕たちは愛し合っているから結婚します」と・・・慌てふためく大人たちを尻目に、遊び仲間に祝福されて「結婚式」を挙げ、どこまでも限りなく広がる青空の下、「トロッコ」に乗って＾未来へと旅立っていった彼ら二人（今頃、彼らはどうしているでしょう（？）！！

  2010.12.18

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  映画・・・映画の中の子役達（３）！！

  　今日は晴れときどき曇りの予報・・・「ＳＥＮＤＡＩ光のページェント」現在分電盤の点検のため休止のようです、早朝の庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾今日の仕事の帰りに「定禅寺通り」を散歩しながら＾ページェント＾を観ようと思っていましたが、今日は真直ぐ家に帰ろう＾と思っている今朝です！！　　　　映画「禁じられた遊び」・・・１９５１年製作‘５３年公開’の「フランス映画」で、“ルネ・クレマン”の初期の作品で、音楽は“ナルシソ・イエペス”、出演者は“ブリジット・フォッセー（ポーレット）”、“ジョルジュ・ブージュリー（ミッシェル）”、“リュシアン・ユベール（ミッシェルの父）”、“スザンヌ・クールタル（ミッシェルの母）”、“ジャック・マラン（ミッシェルの兄）“など！！　“クレマン”が、「なにゆえ〈人と人、国と国、民族と民族は憎しみ合い＾無益な戦いを繰り返すのだろう？〉それは、理由やいきさつはどうあろうと〈人間ひとりひとりの悲しい愚かさのゆえではないだろうか？〉」、と“少女ポーレットの澄み切った瞳”に語りかけているような映画・・・「居酒屋」や「太陽がいっぱい」を作った“クレマン”は、その人間の愚かしさに自嘲を含めた怒りをぶつけています！！　この映画に出演した「子役二人」、この映画の後には＾二人とも映画俳優＾になりました！！　ポーレット役を演じたブリジット・フォッセー（１９４６年生まれ）・・・１９５７年には、ジーン・ケリーが製作・監督・主演の映画「ハッピーロード」に｣主演、その後には１９６７年の「さすらいの青春」では美しく成長して若妻の悲しみを名演、１９６８年「さらば友よ」では虫も殺さぬ顔で“アラン・ドロン”を悩ます悪女役を演じ、１９７１年「妖精の詩」、１９７４年「バルスーズ」では車中で赤ん坊にお乳を飲ませる田舎の若妻役を演じていました！！ミッシャル役を演じたジョルジュ・ブージュリーは、その後「悪魔のような女」、空と海の間に、「素敵な悪女」、などに出演・・・１９５７年の「死刑台のノエレベーター」で“ジャンヌ・モロー”扮する悪妻と“モーリス・ロネ”扮するその情夫が乗るはずだった＾スポーツカー＾のかっこよさに惹かれ、花売り娘を誘って「カー・ドライブ」と洒落込む＾チンピラヤクザ＾の役～～～しかし、「ひと夏の情事」や１９６２年の「悪魔の栄え」の＾チョイ役＾以後、消息がなくなりました！！　子供を主人公にした映画は、何度見ても泣かされますし、音楽もいいです・・・特に“ナリシソ・イエペス”の名ギターを聞くと、そのたびに＾あの死んだ‘子犬’を抱いたまま孤児になった女の子“ポートレット”が、ひからびた道をひとりサマヨウ姿、彼女を家に連れて帰り＾人目を忍んでも何とか彼女をいたわり喜ばそうとするミッシェルの姿＾が浮かんできて、目頭が熱くなります！！　子犬の扱い、空襲の描写、など「古典」と呼んでいいような＾整然たる演出とシナリオによって、綿密なシチュエーションの中に、ポートレットの運命を追っている映画・・・田舎道をパリからの避難民が行列を作っている（人、子供、荷車、荷物）、そこへ＾ドイツの空軍が悪夢のように襲いかかり、機銃の弾着が＾ポートレットの両親＾にも、ポートレットは＾ペットの子犬を助けようと～～～土煙の点線を描くような、その弾着の列から離れて“弾丸”から危うく逃れました！！　一瞬のうちに孤児となったポートレットは、子犬の死体を抱いて‘難民’の列から離れ彷徨ううちに、田舎の少年“ミシェル”に出会い、ミシェルはポートレットを家へ連れて行きます・・・この田舎の家は＾一つの人間社会の縮図＾で、ミシェルの両親と兄弟、農家の純朴と頑迷の交錯する生活の中で、パリのミジネットの娘である“ポートレット”は、＜戸惑い、脅え、ながら暮らし始めます＞～～～ミシェルは＾そんな彼女＾を精一杯庇ってやります！！　空襲で‘暴れ馬’と化した‘荷馬’が農園に暴れこみ、働き手の長男が重症を・・・殆んど絶望の中で＾ただ死を待つ「ベッドの上の長男」（“ポートレット”は＾その災害とともに飛び込んできた“死神”のような厄介者）のようでした～～～〈ミシェルの家は隣家とは犬猿の中〉ですが、ミシェルの姉は＾隣家の息子を愛しており、家人の眼を盗んでデイト！！ポートレットとミシェルは‘子犬の墓’に「十字架」を立てたことから端を発し、小鳥や虫や小動物の＾死骸＾を探してきては、廃屋となった水車小屋の中に「墓場」を作り始めました（恐ろしい不吉な「禁じられた遊び」）・・・この遊びはエスカレートし、ミシェルが＾墓地の十字架を｣引き抜いて使った＾ことから、隣家の主人と＾主人同士の醜い喧嘩が表面化＾これが、また“ポートレット”を「警察」に引き取らせる結果にまで発展！！　泣き叫ぶ“ミシェル”をあとに、」警官に連れて行かれる“ポートレット”・・・この幼い少女にとっては、“ミシェル”との別れは＾また“両親”や‘ペットの子犬’との思い出を断ち切られることでもありました～～～ポートレットが最後に置かれる＾恐ろしい孤独の雑踏のシーン＾難民のごった返す駅で、囚人のように首から戦災孤児の認識番号札を吊るされた“ポートレット”、「ミシェル」と同名違人を叫ぶ他人の声にも＜眼を皿のようにして“ミシェル”を追い求めるラストシーン＞！！

  2010.12.17

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  映画・・・映画の中の子役達（２）！！

  　今日は曇りです・・・この冬一番の寒さになっている庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ 、またまた＾映画につて考えていた今朝でした！！ 　子役たちが出演した映画は多くあります、「汚れなき悪戯」、「悲しみは星影と共に」、「禁じられた遊び」などは！！　「汚れなき悪戯」・・・マルセリーノ坊やの‘死’で終わるこの映画、子供の映画というよりも＾寺院の伝説のその美しい神話の香りがします～～～‘ほのぼの’とした温かさを残したのは＾神の映画＾だからなのかも（子供はここでは神の姿）、主題曲のメロディが実に美しい！！　教会を建てるために荒地に、３人の坊さん（イエス誕生の三権者を忍ばせている）がやって来て、やがて１２人（イエスの使途１２人を思わせ）になっていた或る日、教会の門前に＾男の赤ん坊の捨て子（けなげな１２人の僧へのいたわりにイエスが使わされた幼児の下界への訪れという含み）・・・この子を“マルセリーノ”と名づけ、みんなで喜んで育てます～～～マルセリーノはやがて、教会の屋根裏の十字架のキリスト像’前で眠るように死んでいた！！「悲しみは星影と共に」・・・主題曲が美しく忘れられない作品ですが、映画のストーリーは悲しすぎます・・・姉と弟が＾収容所行きの貨物列車の中＾で、「姉さんボクどこへ行くの？」と、姉は「あんたの目を治す＾いいお医者さんのところへ」という＾ラストシーンが残酷＾だった！！　「禁じられた遊び」・・・両親を失ってしまった“ポートレット”、十字架遊び、お葬式遊び～～～ポートレットが大人になった時、この幼年期の追憶は哀しく残酷だと思いますう（子供の映画の中でこれほど厳しくも哀しい映画はないのではと思うくらいです）！！「悲しみは星影と共に」でも「禁じられた遊び」でも、戦争というものが＾罪もない幼児＾をかくも残酷に生きながら殺してしまう・・・心の傷（その運命）はどう救われるのでしょうか？　１９５８年の映画「鉄道員」・・・初老の鉄道機関士一家の日常生活を切ない愛をこめてキメ細かにつづった秀作で、「越境者」、「街は自衛する」といったネオ・リアリズム派の作品に続いて＾ピエトロ・ジェルミが始めて監督・主演＾し、ポピュラーな人気を勝ち得た記念すべき作品！！　監督はピエトロ・ジェルミ、音楽はカルロ・ルスティケリ、主演者はピエトロ・ジェルミ（アンドレア）、エドアルド・ネボラ（サンドロ少年）、ルイザ・デッラ・ノーチェ（サラ）、シルバ・コシナ（ジュリア）など・・・エドアルド・ネルラ坊やの天使のような微笑とカルロ・ルスティケリの哀愁溢れるメロディは、日本人の心情にピッタリの雰囲気を持ち合わせたのか、日本で大ヒットした映画！！　仕事が終わって行きつけの酒場で仲間たちと飲むことを唯一の楽しみにしている労働者たち、ほんの些細な心の行き違いから断絶してゆく父と子供たち、その間でただハラハラと気をもむこときりしかできない母親・・・そんなスケッチのひとつひとつが私たちの身近にころがっている生活の一断面として、胸に迫ってきます～～～当時８歳だったネボラ少年は、この映画で一躍人気者に、その後同じ」ジェルミ監督・主演作の「わらの男」で息子の役を、その他３本位の映画に出ていたが引退し＾サラリーマン＾になったといわれていました！！　映画「鉄道員」のあらすじ・・・５０歳になる鉄道機関士アンドレアには心優しい妻サラ、長女ジュリア、長男マルチェロ、次男サンサンドロという家族がありました、アンドレアは末っ子のサンドロを目に入れても痛くないほど可愛がり、サンドロもまた父を英雄のように思っていたが＾ジュリアやマルチェロにとって父は頑固な男でしかなく、父と子の間にはいつも争いが絶えませんでした～～～ジュリアは食料品店の青年と恋をして、父から追い出されるようにして結婚、流産をきっかけに夫との間が気まずくなり、別居して洗濯女として自活、マルチェロもまた家を出て＾不良仲間と付き合っていました！！　ある日、アンドレアの運転する機関車に男が投身自殺を図り、その瞬間信号を見損なった彼は衝突事故を起こしかけて格下げされます（この頃からアンドレアの深酒が始まり、さらに悪いことが重なりました＾鉄道のゼネスト＾です）・・・ゼネストの際、たったひとりだけ機関車を運転したアンドレアは、仲間たちからスト破りと呼ばれ、益々孤独になっていき、そんな彼にとって＾妻の優しさとサンドロの愛らしさだけが救い＾でした～～～やがて、クリスマスが（今では仲間たちの誤解も解けて、アンドレアの家は久しぶりに大勢のお客で賑わっていました）、ジュリアもマルチェロも戻ってきて、顔中に喜びを溢れさせ＾お得意のギターを弾きながら歌うアンドレア、その夜遅く＾客の帰った家で、アンドレアは快い疲れに身を浸すようにして、眠るように静かに息を引きとります！！　●続きます

  2010.12.16

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  映画・・・映画の中の子役達（１）！！

  　今日は曇りです・・・最高気温は４℃という予報＾寒い庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ 、１２月は「お歳暮」のことも考えないと＾などと思っている今朝です！！　映画を観た後も私たちの心に＾最も親しく、いとしい共感＾を呼び、時々刻々にも変る人生、二度と私たちの前におなじ同じ姿を現さないかも・・・純真なだけに周囲の情勢でどうにでも流れ易い子役スター、輝かしくも痛ましい＾その純真な姿＾だけを私たちの心に抱いてやりたい～～～たちまちアイドルになった＾１９５５年「鉄道員」の“ネボラ坊や”、次の作品「わらの男」に再登場しました！！　１９６２年のフランス映画「ジベールの日曜日」で、天才子役と謳われた“パトリシア・ゴッジ”、１９６５年のアメリカ映画「かもめの城」で、無残な初恋物語の中にも＾恋知りそめた乙女の香り＾を匂わせていました！！　　　　　　“ヘイリー・ミルズ”は、１９５９年のイギリス映画「追い詰められて」でデビューした途端、ベルリン映画祭の「特別子役賞を受賞」し、次の年には「ウォルト・ディズニー・プロ」に呼ばれて渡米＾１９６０年「ポリアンナ」で、アカデミー特別賞を受賞して以来、１９６１年「罠にかかったパパとママ」、１９６５年「シャム猫ＦＢＩ／ニャンタッタブル」、など数本に主演し、「ディズニー」のドル箱スターに・・・しかし、「天才子役」と謳われましたが、イギリスへ帰り娘役への転機を賭けた＾１９６７年「ふたりだけの窓」も成功し、その後も数本に出演しましたが、３２歳も年上の監督“ロイ・ホールディング（ふたりだけの窓の監督）”と結婚してからの作品はありません（子役の栄光が大人までつながる場合は、ヨーロッパではアメリカと違い少ないです）～～～大スターでいられるのも、おかかえスタジオのＭＧＭや周囲の人々が掌中の珠として大切に導き育てたからだと言われていました！！　「子役スター」というと、“エリザベス・テイラー”や“ナタリー・ウッド”も、レッキとした子役スター出身です！！“エリザベス・テイラー”は、動物好きだと言われていました・・・デビューが１０歳の時＾ＭＧＭ映画「家路＝１９４３年」に名犬ラッシーと共演、その後＾ＭＧＭスタジオ内の「金の卵養成学校」で、“ジュディ・ガーランド”や“ミッキー・ルーニー”たち金の卵たちと普通教育の他に演技指導も受けて、娘役として「スイングの少女＝１９４８年」で再出発するまでＭＧＭスタジオの送り迎えにも護衛付きで、世間の風にもあてず＾ひたすらスターへの道＾を進ませたのだそうです！！　“ナタリー・ウッド”は‘ヨチヨチ歩きの４歳の頃の話といいますが、ロケに来た“アービング・ピシェル”監督が、「お嬢チャンあんたの＜犬＞を‘チョット’貸して」っていったのに対して、「いいえ＜アタチ＞も一緒じゃなくっちゃ」と、自分をコミで売り込んだ‘そのガッツ’をかわれ、同監督がハリウッドへ呼び、「ユニヴァーサル」に契約されたのであそうです・・・ここの「スタジオ学校」で育てる一方、“ブルー・リボン賞”も取った‘天才子役少女スター’の“ナタリー・ウッド”は２０本ほども続々出演、みっちりと基礎を固めました～～～娘役への転機では、“ジャームス・ディーン”の恋人役の「理由亡き反抗＝１９５５年」に出演、アカデミー女優助演候補にあがる幸先の良いスタート、これも「スタジオ・システム」のおかげともいわれます（「スタジオ・システム」というのは、スタジオが給料を払って＾おかかえスター＾を常備し育成したというシステムですが、ＴＶ攻勢による映画の不況時代に入り「スタジオ・システム」は消滅しました）！！ 　１９６１年「ウェスト・サイド物語」の“ラス・タンブリン”は、１９５０年「花嫁の父」、１９５１年「可愛い配当」、などの＾少年ラス＾をＭＧＭが育て、１９５４年「掠奪された七人の花嫁」で、踊るスターに仕上げ・・・そして、１９６１年「ウェスト・サイド物語」に！！“アランドン・ワイルド”は、１９５３年「シェーン」の坊や・・・父が舞台演出家、母は女優という環境の指導のお陰で～～～１９６３年「ハッド」、１９６４年「危険な道」、でカムバック～～～しかし、１９７０年＾３０歳の若さで死亡＾しました！！　“パティ・デューク”は、１９６２年「奇跡の人」に出演した当時は１４歳でアカデミー女優助演賞受賞を・・・彼女も俳優の父に幼児の時から仕込まれたお陰といわれます。“テイタム・オニール”は、１９７３年＾当時９歳で「ペーパー・ムーン」で、アカデミー史上最年少で女優助演賞を獲得・・・その後、出演申し込みが殺到したといわれますが＜１６歳まではおことわり＞とデッカイ態度にでていたのは、スターの父で“ライアン・オニール”が‘掌中の珠’の“テイタム”を大切にする賢明な方策だといわれました！！　“マーク・レスター”は、１９６８年「オリバー」、１９７０年「小さな恋のメロディ」の爆発的人気・・・ハイティーンになって再出発しました（芸能界出身の両親のマネージメント）！！　“トレイシー・ハイド”は、「小さな恋のメロディ」のあの可愛らしかった“トレイシー”ですが、太りすぎで再起はさなかったそうです！！　“オリビア・ハッセー”は＾１９５８年、当時１４歳で「ロミオとジュリエット」に出演、あまりにも輝かしき栄光だったためか、その後は＾伸び悩み＾でした！！

  2010.12.15

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  映画・・・ヨーロッパ映画のヒロイン達！！

  　今日は曇り時々雨予報です・・・庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾しながら、クリスマス・パーテイや忘年会のシーズン、飲みすぎには注意をしようと思っていた今朝でした。　　ヨーロッパ映画ヒロイン達は、女らしい心情を溢れるように持ちながら、それを控え目に内に讃えて＾じっと生きて行く＾ように見え、その姿が限りない愛おしさを感じさせます！！　カトリーヌ・ドヌーブが出演していた、ミュージカルの「シェルブールの雨傘」では、愛しあっている男女がいますが＾戦争が二人の愛を裂きます（男に‘召集令状’が来てアルジェリアに行かなければなくなります）・・・彼女は彼の変わらぬ愛を信じながらも彼から何の便りもないのが心配であり、また心細い（女心はきっと＾そのようなものにちがいありません）～～～そして、第二の心優しい男性が出現、彼女の心は決して戦争に行った男を忘れたわけではありませんが、現実に心細さ助けてくれる男性にも惹かれていくのをどうすることもできません！！　　　 　この映画の“ラスト・シーン”では、クリスマスの夜のガソリン・スタンドで＾彼女の最初の恋人に面会しますが、今は過ぎ去った二人の愛が＾言葉にならない思いで高まり＾溢れでそうになりますが、二人は＾その思いを互いに湛えられて＾何事もないように別れます！！　愛し合う男女の激しい思いが巨大なダムに溢れんばかりに湛えられた水のように、胸の中一杯に湛えられていました・・・この映画「シェルブールの雨傘」は、ミュージカル映画ですが、「アメリカのミュージカル映画」は＾劇部分は普通の劇映画と同じ様に演出され＾ドラマの途中から歌に入っていくのが‘オーソドックスな形式’になっていますが、フランスの作曲家“ミシェル・ルグラン”と、監督の“ジャック・ドミー”、は＾全編を通して音楽的に構成・演出することにより、独自のミュージカルを作り上げたといわれます！！　クロード・ルルーシュ監督と音楽担当のフランシス・レイのコンビで＾「男と女」、「白い恋人たち」、「パリのめぐり逢い」、「あの愛をふたたび」、など・・・「男と女」では“ジャン・ルイ・トランティニャン”と“アヌーク・エーメ”が、男女の心のうつろいがムード豊かに綴られていました！！　「パリのめぐり逢い」、「あの愛をふたたび」、では、“アニー・ジラルド”が＾女心の悲しさと哀れさ＾を鮮やかに演じました・・・哀れな女性ですが、それでも＾男を愛するのが女なのだという女心＾がじっくりと滲み出てきます！！　　　 　「刑事」、「鞄を持った女」、で“クラウディア・カルディナーレ”が演じたイタリア女性も＾悲しい女のイメージで、精一杯尽くし＾真心を捧げるのに＾返ってくるのは幸福ではなく、悲しい結末でした！！　　　 　“ジュリエッタ・マシーナ”が天使のような女“ジェルソミーナ”を演じた「道」・・・乱暴な大道見世物士に手荒く扱われながらも彼への検診をひたすら続けるが＾哀れに朽ち果ててしまいます～～～しかし、“ジェルソミーナ”を失った“大男”は、初めて彼女が如何に大切な存在だったかを悟り慟哭、“哀れな女”は“その男”の涙によって「崇高な女性像に昇華」します！！　“キャロル・リード”の「第三の男」の“ラスト・シーン”は、冬枯れの並木道で＾じっと佇む“アリダ・バリ”とすれ違った“ジョセフ・コットン”の心の中に、そのパリの姿はいつまでも生き続けるようなシーン！！　“キャサリン・ヘプバーン”は、アメリカのオールド・ミスを演じた「旅情」で、ヨーロッパのムードにアメリカの女が触れることによって、独特の味わいを醸し出し出す恋愛映画の名作・・・束の間の愛の思い出がいつまでも生き続けます！！

  2010.12.14

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  映画・・・イギリス映画音楽！！

  　今日は曇りのち雨の予報で寒い日になるようです・・・庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾しながら、そろそろ＾手袋＾をが必要かなと思っていた今朝でした。　デビット・リーンの映画「逢いびき」は、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第２番」（クラシックの大曲）が＾個々の旋律に解体されてしまいながらも、固有の気品と情感で映画に語りかけ＾映像と対等の感情でもつれあい＾つつ、新しいドラマ的真実を生み出していきます！！　イギリス映画「第三の男」の主題曲は凄かった・・・“土俗楽器の単一の音色”は、なによりも私たちに「民族の血」の存在を告げさせます！！　キャロル・リードの映画「第三の男」における＾あの「チター」の響きは、映画のタイトル・バックに表現的な縞模様が弦を映し出し、湧き立つような＾ハリーライム・シーム＾が鳴り出します・・・単一楽器の、そのユニークで強烈な音色が、いかにそれ自身の力で＾ある風土＾を、＾ある民族＾を、そして＾人間の体温＾を、＾体臭＾を歌ってしまうのか～～～もし「第三の男」がなかったら、“○○かも”とも言われました！！　ナルシソ・エイペスの「禁じられた遊び」は，あのような形では生まれなかったのかも！！　「日曜はダメよ」、「その男ゾルバ」、を初めとする素晴らしい“ギリシア映画の音楽”は、おのれの歌を歌いきれなかったかも！！　インド映画の傑作「大地のうた」は、“ラヴィ・シャンカール”から＾あの幽玄の響き＾はだせなかったかもともいわれました！！　１９４８年「赤い靴」や１９５２年「ホフマン物語」などの音楽映画は、マイケル・パウウェルとエメリック・プレスパーガー・チームによる＾音楽映画製作活動＾をしていましたし！！　１９５７年の「戦場にかける橋」における「クワイ河マーチ」は大ヒット・・・ドラマから、霊感を吹き込まれることで、映画マーチ時代の尖兵となる奇跡を生んだといわれました！！　　イギリスの映画音楽は、監督のアイディアの時代といわれ、作曲家の主体性の時代に入りました（ビートルズとジョン・バリーです）・・・「ヤァ！ヤァ！ヤァ！ビートルズがやってくる」から「イエロー・サブリマン」にいたる“ビートルズの詩性”、そして「００７」シリーズから「野生のエルザ」までの“ジョン・バリーの旋律性”～～～この二つの特性は＾讃えられるべき音楽才能が＾いかに自由な豊かさで映画の上にも展開しうるか＾の世界的例証となっています！！　　　　 　映画音楽を最も効果的に使って成功を収めた「イギリス映画」は、地味と思いますが＾コマーシャルなアメリカ映画にはない面白さがあるのではんあいでしょうか・・・スリラー映画の「第三の男（１９４９年）」、バレエ映画の「赤い靴（１９４８年）」、などは革新的だといわれましたし、１９６０年代には“ビートルズ”！！　「トム・ジョーンズの華麗な冒険（１９６３年）」では、ジョン・アディスンの音楽は＾フィールディングのユーモアと毒気に富んだ文体を見事に音楽化した趣きが、「ユリシーズ（１９６７年）」では、スタンリー・マイヤーズの才気ばしったスコアはユニークな出来、「ハムレット（１９４８年）」のシェークスピアもの、などなど！！　フランスの“ジョルジュ・ドルリュー”が音楽に当たった「しのび逢い（１９６７年）」は、メロドラマ、「戦場にかける橋（１９５７年）」、「アラビアのロレンス（１９６２年）」、といった大スペクタル・・・何といっても＾イギリス映画お得意のスリラーのジャンルがあります～～～クラシック派の“リチャード・ロドニー・ベネット“を起用して成功した「オリエント急行殺人事件（１９７４年）」などは、なかなかの傑作ですね！！

  2010.12.13

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  映画・・・イタリア映画音楽！！

  　今日は曇りときどき晴れの予報・・・庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾今年も＾あと２週間余り＾となりました・・・年内に為すべきことを＾順序良く行わないと＾間に合わないのでは（？）などと思っていた今朝でした！！ 　イタリア映画音楽というと＾「鉄道員」、「道」、「ブーベの恋人」、「刑事」などのテーマ曲、そして「河の女」の挿入歌で“ソフィア・ローレン”が歌った〈マンボ・バカン〉などが思い出されます！！　　１９６０年以降の映画音楽で＾「甘い生活（１９６０年）」、「激しい季節」の“テンプテーション（１９６０年）”、「鞄を持った女（１９６１年）」、そして、“ミーナ”の登場！！　　　 　「歌え！太陽（１９６１年）」で、ミーナは素晴らしい＾バイタリティを持った歌手で、彼女の歌唱が大人気を呼び、この映画で歌った「幸せがいっぱい」、「水玉のしま馬」、「マグダレーナおばさん」など、「カンツォーネ・ブーム」の先駆けとなりました！！　　　　 　１９６３年には、“カトリーヌ・スパーク”主演で「太陽の下の１８才」・・・“ニッコ・フィデンコ”が歌ったテーマ曲、“ジャンニ・モランディ”の大ヒット「サンライト・ツイスト」（エレキ・ギターにのって夏の海辺で大流行〉～～～一方では＾クラシック・ギターによる「禁じられた恋の島」が人気を集めました！！　「太陽はひとりぼっち（１９６３年）」、「世界残酷物語（１９６２年）」から“モア”、「女王蜂（１９６３年）」の主題歌も賑わせました・・・その後に「黄金の七人」もあり、「残酷シリーズ」も続きました！！　「ロミオトジュリエット」はイタリア映画といっても、配給が「アメリカ系の会社」で＾パラマウントの配給＾でした！！　イタリア映画の音楽は、私たち自身に染み付いたものになっていたような（当時）・・・マイナーな曲が多く、ギターで弾けるような＾いつまでも親しみがある＾音楽ではないでしょうか！！

  2010.12.12

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  映画・・・フランス映画音楽！！

  　今日は曇りときどき晴れの予報です・・・庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾暫く日記（雑記的メモ）を書いていなかったので、そろそろ｢日常生活（日記）｣を書かないと＾と思っていた今朝でした！！　トーキー初期のフランス映画界では、１９３１年「自由を我らに」のジョルジェ・オーリック、１９３３年「巴里祭」のモーリス・ジョベール、ダリウス・ミヨー、アルテュール・オネゲル、などがあげられます！！　オーリックの作品でレコード化されているのは、１９５８年「悲しみよこんにちは」（ＲＣＡ）と１９６１年「さよならをもう一度」（ＵＡ）、位で共にアメリカ映画・・・この流れをくむのはジョルジェ・ドルリューで、「地下室のメロディ」のミシェル・マーニュやミシェル・ルグラン、フランシス・レイ、などの音楽家はこの伝統とは異なったタイプといわれます！！１９５４年「現金に手を出すな」は、戦後のフランス映画音楽では画期的でした・・・主題歌「グリスビーブルース」と呼ばれたように、ジャズ（ブルース）を最も効果的に使っていました～～～サントラは担当しなかったが、アメリカのジャズ・ハーモニカ奏者“ラリー・アドラー”のレコード（ＥＭＩ）は当時大ヒット！！フランス･ジャズの母体というと・・・ジャンゴ・ラインハルト、ステファン・グラッペリ、らを擁した＾ホット・クラブ＾～～～このメンバーの一人“ユーベル・ロスタン”はフィリップ・サルドの編曲・指揮者として「離愁」（ポリドール）〉などで活躍しました！！　ヘンリー・マンシーニは「ティファニーで朝食を」で＾アメリカ映画音楽＾に新しい時代を切り開き、それから後に＾フランス映画音楽家フランシス・レイが映画「男と女」に‘スキャット’の魅力たっぷりのボサノヴァ調でつけた音楽がスクリーンから流れた時、フランスというよりも世界の音楽に＾もう一つ次の時代がやって来た＾といわれました・・・それまでも、フランス映画が、世界の映画音楽に果たしてきた役割は大きく、＜映画がサイレントからトーキーになって、ハリウッドが音の派手な面ばかりを強調して＾ミュージカル映画作りに熱中していた時、フランスでは＾ジョルジュ・オーリック、アルテュール・オネゲル、といった純音楽の一流作曲者たちが、劇音楽作りに独創的な仕事を始めました！！　ドラマや場面の雰囲気を高める“伴奏音楽”ではなく、画面と常に調和を保ちながら＾映画という総合芸術の一環としての音楽芸術の新しい分野＾を築き、これがフランス映画音楽の基本ともなり＾世界の映画音楽の有り方＾をリード・・・戦後からも、ジョセフ・コマス、ポールミスラキ、などに世代が交代しても＾この伝統は守られて、フランス映画の特色ともなっている＾といわれました～～～同時に、ナルシソ・イエペスの＾ギターだけで音楽を構成した「禁じられた遊び」、シャンソン歌手ギイ・ベアールがギターを弾きながら自作自演した「河は呼んでる」、のように映画音楽の常識ではでは考えられなかった試みも行なわれました！！ヌーヴェル･ヴァーグ（新しい波）と呼ばれる＾若い世代＾が進出ししたのが＾昭和３０年代です・・・ルイ・マル監督やロジェ・ヴァディム監督などは、映画にモダン・ジャズを取り入れ、また逆にクラシック音楽をそのまま使い＾劇的効果＾を高めました～～～当時２０代のバンド・リーダーのミシェル・ルグランは、ジャージーなセンスを劇音楽に持ち込み、ルグランばかりでなく「ビバ！マリア」のジョルジュ・ドルリュー、「地下室のメロディ」のミシェル・マーニュなども！！　　　 　ヨーロッパで作られた＾アメリカ映画＾で、フランス人ならではの繊細な神経と、しっかりした基礎に基づくスケールの大きな音楽を作り出したのが、作曲ばかりでなく＾管弦楽に飛び抜けた才能をもっていたモーリス・ジャール、「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバコ」などがそうです・・・そのころに、映像美を追求する監督グループと同時にまかりでてきたのが、１９３２年南フランスのニース近くで生まれの“フランシス・レイ”です！！映像派監督のクロード・ルルーシュは、ジャン・ルイ・トランティニヤン婦人のナディーヌから紹介された“レイ”を気に入り、映画「男と女」の音楽を任せ、ルルーシュの映像は大胆なカットで構成され＾レイは、それまでの常識を全くご破算にして、時には場面と逆の音楽をつけたところもあり、それでいて全体に一貫した流れを持っていて＾ルルーシュの画面のあざやかさに統一してみせました！！　レイは、パリ音楽院でフランスの民族音楽を研究してから＾その民族音楽の一つである‘シャンソンの伴奏者’になり、特に“エディット・ピアフ”の伴奏者としてバンドを指揮、ピアノやアコーデイオンを弾いていました・・・レイの映画音楽はシャンソンのメロディを土台にして、それに＾新しいリズムやフレンチ・サウンドといわれるイージー・リスニングタイプのポピュラー音楽＾のセンスを溶かし込んでいます～～～レイの音楽にはフランス人でなければ書けない＾フランスの土の匂い＾が盛り込まれていて、しかもモダンでわかり易い、こうして、映画「男の女」ただ一本で＾レイは世界の心＾を捉えてしまいました！！　ルルーシュとレイのコンビによる次作「パリのめぐり逢い」では、更に成長、三角関係のロマンスが＾レイのソフトなロマンティック・ムードに包まれました・・・そして「白い恋人たち」は、冬季オリンピックの競技の一つ一つの記録映画ではなく＾その中に息づく青春の喜びと悲しみを描き＾、そのためにはナレーションも一切はずし、レイの歌と音楽だけで各種競技や選手たちのスケッチなど＾目まぐるしく変ってゆく場面を統一＾してしまいました～～～音楽がナレーションにとって代わり、ナレーション以上の役割を果たしました～～～ミシェル・ボワロン々監督の映画「個人教授」では＾酔いしれるようなレイ・タッチを十分に再現、また、ルルーシュ監督の映画「愛と死と」では＾もう一歩前進した音の世界を創造しています！！

  2010.12.11

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  映画・・・パニック映画（２）！！

  　今日は晴れ時々曇りの予報です・・・早朝、庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾寒いと実感しながら、慌しく感じる（実際慌しいですが）師走＾もう少し「ゆとりを持って行動したいものだ」と思っていた今朝です！！　オカルト映画も、少女にとりついた悪魔とそれを追い払うべく呼ばれた悪魔祓い＾エクソシストとの奇怪でグロテスクな闘争を描いた「エクソシスト」、人食い鮫の映画「ジョーズ」や「シャーク・トレジャー」、など・・・やはり、異常な恐怖を追求する意味から＾パニック映画＾だといわれました！！　人々は恐怖の疑似体験が好き（？）かも・・・映画がなかった時代から＾怪奇小説や怪談狂言＾が、恐怖を味わわせる役目をしていました～～～小説の読者よりも容易にフィクションの世界に移行でき＾心理的恐怖を体験するものに都合の良いメディアの“映画”（人々を恐怖のパニックに陥らせるのに強烈なショックを観客に与えました）！！　　　 　１９世紀初頭の＾まだ科学・技術の曙時代に空想された“人造人間”は、その時代の人々にとっては＾身の毛もよだつショッカー、その空想されたのが、その当時の新しい怪奇小説として書かれた“マリア・シェレー”の「フランケンシュタイン」（この作品が「パニック小説の元祖」だといわれます）・・・ＳＦの始祖といわれるのに、Ｈ・Ｇ・ウェルズの「透明人間」や「宇宙戦争」があり、発表当時は＾この世ならぬ恐怖を人々に与え、ＳＦの持つショッキングな迫力を強く印象付けたのです～～～これらの“小説”が＾一種の“パニック映画”として＾映画化され・・・〉怪奇映画の立役者〉として＾愛好されることになった＾ともいわれます！！　「昔ながらの怖いもの見たさの心理」とも違う＾余りにもエスカレートし過ぎた映画や小説だと、不気味な強大な圧力が＾虚構の世界で無意識の内に、観客は現実から離れた衝動になる恐れがあるのでは（？）・・・余り過激すぎると＾恐ろしく怖いような気がします！！　１９３８年、第二次世界大戦前夜の頃、実際に起こった大パニック事件があります（「ラジオの時代」のことです）・・・ジョージ・パルによって＾傑作ＳＦ映画として世に現れる前で、オーソン・ウェルズによって＾ラジオ・ドラマ化された「宇宙戦争」が放送された時、＜実際に何十万というアメリカ人を恐怖のどん底に落とし込み、本物の大パニックを起こしかけた＾という‘エピソード＞！！　放送したのは、ニューヨークのＣＢＳ放送で、放送の最中に＾これを「現実に起こった事件の実況中継」と勘違いしたニューヨーク周辺の市民たちが大騒ぎを始めたのだそうで、半狂乱になって家を飛び出し＾通りを走り回る者、家財道具を車に山と積んで市外へ逃げだそうとする者、ハンカチを顔で覆いながら警察にガスマスクを支給しろと要求する者、で、道路という道路は溢れ出た車と人とで交通渋滞、警察、病院、放送局、の「電話」は鳴りっぱなしで＾交換台は麻痺状態＾だったとか～～～事態が完全に収拾されるまでには、放送終了後２時間以上かかって、オーソン・ウェルズ以下の製作スタッフは、警察に呼びつけられるし、放送では数回にわたり＾これがドラマであることを断っても、世間を騒がす「あくどいセンセイショナリズムだ」〉と大目玉！！　この事件以来は＾スコミの発達による情報の大衆化＾によってでしょうが、このような事件は起こりません・・・それでも、怖いもの見たさの心理はなくならないです（ショッカーを欲求する観客はいます）～～～その時代その時代の傾向に従って、ある時は＾ヒッチコック風のスリラー映画、ある時はゴジラ風のＳＦ怪獣映画、というように！！

  2010.12.09

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  映画・・・パニック映画（１）！！

  　映画・・・パニック映画（１）！！　今日は曇りのち雨の予報で寒い１日になりそうです・・・師走も上旬が過ぎようとしていますから＾寒いのは当然ですが、庭で＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾しながら、映画のことを今日も考えていた今朝でした。　　　 　１９３３年製作の映画「キング・コング」の音楽は＾パニック映画音楽の源＾だといわれます～～～音の広がりと厚みをもった曲です！！　古都ウィーンの出身マーラーの弟子の“マックス・スタイナー”のブリリアントなスコアでしたが、レコード化はされなく＾後に英国RCAがこれを忠実に再現（チャールズ・ゲルハルト指揮のナショナル・フィルハーモニックの演奏）したそうです！！　スタイナーの次の世代の“バーナード・ハーマン”は＾音楽の心理効果、サスペンス、をねらい業績を残しました・・・オーソン・ウェルズと組んだ＾１９４１年製作の映画「市民ケーン」、１９５８年製作の＾アルフレッド・ヒッチコックの映画「めまい」、１９６０年製作の映画「サイコ」、は最高のスリルがあり、これらを担当してこの分野の巨匠といわれました！！　サウンド・トラック盤としては、米マーキュリーには“めまい”があります・・・再録音ですが「英デッカ」に１９５９年製作の「地底探検」、１９６６年製作の「華氏４５１」などがあります！！　ジュリー・ゴールド・スミスは、SFファンタジーで＾１９６８年製作の映画「猿の惑星」は（プリジェクト３）、戦争スペクタクルで＾１９７０年製作の映画「パットン大戦車部隊」は（２０世紀フォックス）がサウンド・トラックとして所有しているそうです！！　１９７４年製作の映画「大地震」と「タワーリング・インフェルノ」を担当して、大型パニック映画の音楽づくりをマスターしたといわれる“ジョン・ウィリアムズ”もいます！！　「ジョーズ」（ＭＣＡ）・・・“バーナード・ハーマン”が巧みに現代音楽の手法をみせていました！！　「パニック映画」というと、転覆した豪華客船の中に閉じ込められた数百人の先客が次々に、様々な死に直面していく「ポセイドン・アドベンチャー」、超高層ビルが予測できない事故に遭遇する「タワーリング・インフェルノ」、何の予告もなく襲いかかる超大型地震にもろくも崩壊する大都会を描いた「大地震」、など沢山作られました！！　満席の乗客を乗せて飛行中に自家用機に衝突され、操縦不能となったジャンボ・ジェット機の救助の「エアポート‘７５」、マントル対流のベルト・コンベアに巻き込まれて＾日本列島が改定に沈む「日本沈没」、マンモス・タンカーが東京湾で炎上し、石油コンビナートと京浜全域を壊滅の危機にさらす「東京湾炎上」〉なども！！　壮観で、それぞれ＾撮影技術の粋を尽くし＾スペクタキュラーな見せ場に工夫を凝らした大型映画でした！！

  2010.12.09

• 映画・・・スペクタクル！！

  　今日は曇りのち晴れの予報です・・・庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ～～～「柿隣の客はよく柿食う～～～」の「柿」を「牡蠣」に替えても良い位＾とろーり＾とした食感の「牡蠣のグラタン」が食べたい季節～～～クリーミー（とろーり）は＾クリーム状の＾という形容詞、シュークリームも食べたくなった今朝です！！　１９００年頃の話といいますが、ブロードウェイの「ベン・ハー」の舞台では＾背景が移動回転する前＾で「本物の馬を二頭登場させて戦車競争の迫力を工夫した」のだそうで、これが大変な話題となり＾その芝居は大当たり・・・更に、馬一頭を加え生きた馬三頭が舞台で足踏みをして音を上下して嘶き＾背景の‘かきわり’がスピーディに回転したといいます～～～この舞台での敵役の“メッサラ“に扮したのが、後に映画の西部劇スターの第一人者となった“ウィリアム・Ｓ・ハート”でした！！　まだ＾サイレント時代の１９２６年にスペクタクルの壮観を鮮やかに見せたのが＾全１２巻の超大作「ベン・ハー」といわれます！！　ラモン・ナバロン扮するベン・ハー、フランシス・Ｘ・ブュシュマン扮するメッサラ、の＾戦車競争シーンは車輪の軋む音、馬のたけり狂い嘶く声、馬が土を蹴る歪めの音＾が、まさに聞えたかと思うばかりの迫力あるキャメラが＾すざましい冒険撮影＾をもって見せました！！最初の１巻に＾キリスト誕生の物語＾を加えて・・・「ベン・ハー」が＾本来イエス・キリストの偉大さを讃えた作品のことを匂わせていたといわれました！！１９５９年にウィリアム・ワイラー監督による・・・チャールトン・ヘストンがベン・ハーを演じ、スティーブン・ボイドがメッサラを演じて、再び映画化されました！！映画の楽しみの一つのスペクタクル映画は＾いかなる演劇の舞台とか大野外劇場でも、映画の壮観さにはかなわないのでは（？）「エル・シド」にしても、「クォヴァディス」にしても・・・スペクタクル映画を＾全世界を通じて最も巧みに演出した監督は“セシル・Ｂ・デミル”といわれ、この監督は＾サイレント時代と後のトーキー時代の二度にわたって「十戒」を作りました～～～紅海が真二つに割れるシーン、本当に＾スペクタクル＾ですね！！　制作費の巨額に加えて、ショー精神溢れさせた見ものと俗に呼ばれる＾大掛かりのスケールのシーンを持った大作＾は、全てスペクタクルと呼ばれますが、時代劇だけではありません（例えば；２００１年宇宙の旅とかタワーリング・インフェルノ、など）！！スペクタクル映画というと＾通りがいい＾ので、＾そう呼んでいるらしいですが、英雄の冒険・業績、民族の歴史的な出来事を綴った詩、のことを“エピックス”といって、外国では“エピックス映画”と呼んでいます！！　エピックス映画の音楽の戦後の代表として思い出されるのが・・・“ミクロス・ローザ”の「ベン・ハー」、「クォヴァディス」、「キング・オブ・キングス」、「エル・シ」ド、“ニーノ・ロータ”の「戦争と平和」、“エルマー・バーンスティン”の「十戒」、“アレックス・ノース”の「スパルタカス」、「クレオパトラ」、などではないでしょうか！！

  2010.12.08

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  映画・・・バイプレイヤー（３）！！

  　今日は曇り空で、寒さが戻りました・・・庭で（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾師走の街は＾クリスマスのイルミネーションで、キラキラ＾今朝も映画のことを、もう少しと思っていました！！　映画は素晴らしい＾バイプレイヤー＾たちに支えられています・・・ミュージカル・コメディでの「トップ・ハット」、「有頂天時代」、「踊らん哉」など＾フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのコンビがタップ・ダンスを踊りまくりましたが、トボケ味を見せた＾エバレット・Ｅ・ホートン～～～ＭＧＭミュージカルの傑作の「バンド・ワゴン」や「パリのアメリカ人」などでは、常に素晴らしいコメディー・リリーフ的役割を演じた＾オスカー・レバントン、ブリジッド・バルドー主演の「殿方御免あそばせ」や「気分を出してもう一度」などでは、オヤジを演じて抜群だった＾ノエル・ロクベール、「我が家の楽園」や「砂塵」などの＾ミッシャー・オーア！！　「スパイ対スパイ」、「太陽のサレーヌ」、「牝猫と現金」というと、ジョルジュ・ロートネル監督のズッコケ・アクション映画で、ジョボクレ青年を演じていた＾モーリス・ビロー・・・フランス映画の名優ベルナール・ブリエは、かつては悪役専門でしたが、「犯罪河岸」、「洪水の前」、「女猫」、「狼どもの報酬」など＾あらゆるジャンルに見事な名演技＾を見せてきました！！　バート・ケネディ監督「ズッコケ西部劇」では、抱腹絶倒のコメディー・リリーフ的役割を果たして見せた＾ジャック・イーラム、も！！　女優さんたちはというと、「地上より永遠に」のドナ・リード、「地上最大のショー」のグロリア・グレアム、「女狐」のアン・ヘイウット、「三人の妻への手紙」、「裏窓」、「女房は生きていた」などのセルマ・リッター、など！！フローラ・ロブスンは・・・「シー・ホーク」ではエリザベス女王（一世）を演じ、「前科者」ではジョージ・ラフトとウィリアム・ホールデンの母親を演じました～～～「密告」から「嘆きのテレーズ」に至るまで＾フランス映画の老婆役を演じた＾シルビー！！ 　「怒りの葡萄」、「荒野の決闘」、「三人の名付親」、「幌馬車」などに欠かせない＾ョン・フォード一家の貴重なバイプレイヤー＾というとなんとなく優しい親しみのあるオバさんといった感じの＾ジェーン・ダーウェル＾です！！

  2010.12.07

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  映画・・・バイプレイヤー（２）！！

  　映画に＾かかせない存在＾といわれるのが、コメディ・リリーフ的な三枚目的なバイプレイヤーで、コメディにだけにではなく＾シリアスな映画＾にも必要なパートでシバシバ緊迫したシチュエーションを和らげ＾ドラマの展開をスムーズに運ぶ重要な役割＾になっているといわれます（ユーモアのない映画は寂しいといわれますから）！！　　　　　 　「シャーロック・ホームズの冒険」の相棒役のユーリン・ブレークリー、それと「右門捕物帖」の弟子の＾がらっ八（エノケン）＾また、東映の仁侠映画の山城新伍の存在も＾コメディ・リリーフとしての重要な効果をもたらした存在＾だといわれまし・・・ブライアン・デ・ワイルド（シェーンの子役）は、かなり＾コメディ・リリーフ的な状況を生み出す動因だった＾し、随分芸達者なスターの“ダスティ・ホフマン”は、「卒業」ではコミカルな役を引き受けていました！！　フランスの三枚目男優となると＾単なるバイプレイヤーというより＾大スターの重みを備えた存在、イブ・ロベールはジェラール・フィリップ主演の「愛人ジュリエット」や「夜の騎士道」などに出演し、その後＾フランスの一級喜劇監督＾になりました！！　ジャン・ポール・ベルモンド主演のアクション・コメディなどでは「大盗賊」、「カトマンズの男」そして「おかしなおかしな大冒険」に出演していた＾ジャン・ロシュフォール（「雪どけ」などで主役を演じました）・・・ジャン・マレー主演の剣豪映画の「城塞の決闘」や「怪傑キャピタン」に出演していたブール・ビルは、ジャン・ピエール・メルビル監督の「仁義」でジャン・マリア・ボロンテとアラン・ドロンとイブ・モンタンを追う警視の役を見事に演じていました～～～ルイ・ド・フュネスとの競演の＾ズッコケ喜劇「大追跡」や「大進撃」にも〉！！　●続きます

  2010.12.06

• 映画・・・バイプレイヤー（１）！！

  映画スターというと＾映画の中心のなる存在＾ですが、それだけでは映画がサマにならないことがあるので、当然この中心なるスターを＾脇から持ち上げてやる存在が必要となりますね（相棒、悪役、コメディ・リリーフ的役割、などの）！！　「バイプレイヤー」という言葉がありますが「脇役」という意味です・・・スターに夢中になると同時に、秘かに熱狂的に贔屓（ひいき）するバイプレーヤーをみつけることも～～～例えば「シェーン」の主役はアラン・ラッドですが悪役の“ジャック・パラン”、チンピラ役の“ベン・ジョンスン”、の方に心を惹かれたりする観客もあったのではないでしょうか！！　「お熱いのがお好き」のマリリン・モンロー、ジャック・レモン、トニー・カーチスよりも＾女装のジャック・レモンに首ったけ＾になる富豪の爺さん役を演じた大口ブラウンこと“ジョー・Ｅ・ブラウン”のほうが素晴らしかったよというように！！　ただし、ジョー・Ｅ・ブラウンは＾かつてはコメディアンとしての大スター＾ですから、あのビリー・ワイルダーの喜劇において＾アル・カポネ風のボス役を演じたギャング・スターのジョージ・ラフトと共に、むしろ＾ゲストスターとしての特別出演だと思いますが！！　相棒的な存在だと＾ハワード・ホークスの映画で「脱出」、「赤い河」、「リオ・ブラボー」のウォルター・ブレナンなんかが強烈な印象があります（男の友情が重要なテーマになっているホークスの映画です）！！「ハタリ！」のレッド・バトンズは、コメディ・リリーフ的な役割を演じつつも＾ジョン・ウェインの「友情ある相棒」です！！ジョン・フォードの映画や黒沢明の映画なども＾素晴らしいバイプレイヤーがいます・・・ジョン・ウェインを中心とするジョンフォードの映画の「ワード・ボンド（捜索者）」、ビクター・マクラグレン（リオ・グランデの砦や静かなる男）など、）～～～そして、志村喬や三船敏郎を中心とする“黒沢明”の映画の＾千秋実、加藤大介、藤山進、なども！！　「悪役とか敵役の凄み」というか「素晴らしさ」というか、その存在感の強さによって映画が引き立つと思います・・・例えば「シェーン」のアラン・ラッドに対する＾黒ずくめの非情な殺し屋ジャック・パラン＾の凄み、黒沢映画の「用心棒」や「椿三十郎」の三船敏郎に対する仲代達也の凄み～～～戦前のハリウッド映画では、海賊映画の「海賊ブラッド」や剣豪映画「ロビン・フッドの冒険」のエロール・フリンに対するベージル・ラスボーンの凄み、のように！！　大スターのハンフリー・ボガードでも、戦前のギャング映画「汚れた顔の天使」や「奴らは顔役だ」のジェームズ・キャグニーに対しての凄み（ボガードはその後は大スターに）！！　「マルタの鷹」、「カサブランカ」などで、＾ボギーを中心に奇妙なトリオを組ん共演していたグリーンストリートとピーター・ローレ・・・ピーター・ローレは、チョッピリコミカルな存在でしたが、グリーンストリートは底知れぬ恐ろしさを漂わせた快人物でした～～～大スターのアンソニー・クインは、かつては＾悪役専門のバイプレイヤー＾で、「血と砂」や「海の征服者」では＾タイロン・パワーの、そして、「すべての旗に背いて」ではエロール・フリンのライバル＾を演じていました！！　「攻撃」や「ロンゲスト・ヤード」のエディ・アルバート、「星のない男」や「クレムリンレター」のリチャード・ブーン、「ヴェラ・クルス」や「北国の帝王」のアーネスト・ボーグナイン、「飾り窓の女」や「ウィンチェスター銃７３」のダン・デュリエ、「リオ・ブラボー」や「空にかける強盗団」のクロード・エイキンス、「ラスト・アメリカン・ヒーロー」、「ロリ・マドンナ戦争」や「ロンゲスト・ヤード」のエド・ローター、等などもいました！！「悪役」をやってもらったら＾天下一品の優れた性格俳優＾は、「悪役」ばかりではなく＾なんでもない役も、人間の切なさやしがなさをしみじみとして素晴らしい演技を見せていました・・・「マーティ」のアーネスト・ボーグナインや、「殺人者たち」のクロード・エイキンスなどが良い例だと思います！！　ミシェル・ブーケは「スーパー・タイガー/黄金大作戦」、「黒衣の花嫁」、「汚れた刑事」や「暗黒外の二人」、マルセル・ボズュフィは「流れ者」や「フレンチ・コネクシュオン」で＾悪役（フランス映画にも沢山見逃せない悪役がいます）！！　嫌らしい役をやらせたら天下一品＾といわれたのがカール・マルデンでした・・・エリア・カザン監督でマーロン・ブランド主演の「欲望という名の電車」や「波止場」、マーロン・ブランドが監督した「片目のジャック」では＾憎々しくも哀れな悪役を見事に！！　●続きます

  2010.12.05

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  映画・・・衣装（３）！！

  　今日は晴れです！！　穏やかな師走最初の日曜日、庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾のんびりしながら「映画のことを考えていた今朝でした！！　ハリウッドというと、各社がお抱のデザイナー、アート・ディレクター、を持つのが習わしでした！！　ヨーロッパでは、多少異なり個人主義の行き届いた「フランス」や「イタリア」などは＾スター個人にお気に入りのブティックがあって映画に出演する時も、そのブティックに衣装を頼むのが普通だったといわれます！！　　　 　カトリーヌ・ドヌーブはサン・ローラン、ソフィア・ローレンやシドニー・ロームはディオール、エリザベス・テイラーはバレンチノ、ジャンヌ・モローはウンガロン、というように！！　デザイナーやアート・ディレクターの仕事というと・・・映画、ないしスターの美しさを強調～～～リアリズムに徹底した作品は別に、美しい映画の陰には必ず優れた美の作り手や気のきいた小道具係がいます！！　ジャン・ポール・ベルモンド主演の「女相続人」、彼の持っている鞄’が全てパリの名店「ルイ・ビトン製」だった、といわれるように！！　ハリウッドの大通りに＾マックス・ファクターの巨大なビル＾が・・・ハリウッドと共に成長したともいわれました！！　映画が、ファッションの流行の源泉であることは＾素晴らしい＾と思いました！！

  2010.12.05

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  映画・・・衣装（２）！！

  　映画・・・衣装（２）！！　今日は晴れときどき曇りの予報です！！　強い風がゴーゴーと吹いている庭で＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ （電子煙草）＾今日は家の中の＾小掃除（大掃除の準備）＾でも、と思いながら＾映画について、もう少し考えてみよう（？）っと！！　　　 　衣装デザイナーというと＾ヘレン・ローズ、アイリーン・シャラフ、など思い浮かびます・・・ヘレン・ローズは「明日は泣く」のような＾リアリティのデザイン＾を得意とし、アイリーン・シャラフはローズやイーデスよりも「豪華さを売り物」にしていました～～～例えば、エリザベス・テイラーがキラキラと輝く宝冠’や七色に反射するドレス姿を＾とっかえひっかえ＾して登場した「クレオパトラ」がアイリーンの代表作～～～他には、「巴里のアメリカ人」、「王様と私」、「ウェスト・サイド物語」、「ハロー・ドーリー！」、など＾ミュージカル映画の衣装を専売にしている＾ものも「煌びやかさが売り物」だから！！　１９６０年代初頭のニューヨークなら、どこにでもいる若者たちの物語の「ウェスト・サイド物語」は＾ミュージカルとなれば、やはり華やかさや踊りやすさが必用で、一見ありふれたようでいて＾動きやすく、華やかな衣装＾を・・・ジョージ･チャキリスの「シャツ」は「紫」、「ネクタイ」も「紫」、といった紫だらけという‘スタイル〈最高カッコよかった〉！！　また、イギリス生まれで美術監督として大活躍した＾男性デザイナーの“セシル・ビートン”は、ミュージカルが得意で「恋の手ほどき」では＾ベル・エポック期のうっとりするようなパリ・ファッションを再現したのが「マイ・フェア・レディ」・・・花売り｣娘から上流社会のレディに至るまでの＾絢爛たるバラエティ＾を、ロンドンの社交界中心に見せてくれました！！　イギリス出身で美術監督の“ジョン・ボックス”は、「アラビアのロレンス」で＾白装束のアラビアン･スタイル、「ドクトル･ジバゴ」における＾革命的ロシアのロマンティシズム、それと、「オリバー！」における＾貧しくとも気品あるジョンブル・ファッション、また、「華麗なるギャツビー」では＾アメリカの１９３０年代を＾うっとりするような豪華さ＾で創作しました・・・これらをみても、映画の衣装や装置は＾時に現実を離れて豪華なる夢を与えてくれたと思います！！　　　 　１９１５年に、映画の発明者でもある“トーマス・エディソン”の撮影所に入って以来＾１９６０年に他界するまで＾映画の美術一筋に生きた名物男といわれた“セドリック・ギボンズ“は、「巴里のアメリカ人」におけるルノアールやロートレットなどの印象派絵画を巧みに織り交ぜた背景などは＾最高の彼の仕事＾だと・・・なんと、ギボンズは＾アカデミー賞＾を１１回も受賞、アカデミー賞のブロンズ（俗にオスカー）像は、ギボンズが作ったのだそうですが、どうして“オスカー”といわれるかと言うと、ギボンズが像を形作った時の＾エピソード＾があリ、ハリウッドの伝説の一つになっているそうです～～～それは、アカデミー協会の‘オフィス・ガール’が、「まあ、私のオスカーおじさんそっくり」と言ったら＾オスカー＾になったのだそうです！！　●続きます

  2010.12.04

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  映画・・・衣装（１）！！

  　今日の天候は大荒れです！！　庭に出られない程の雨と風ですが、庭にチョット出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾今日も映画のことを考えていた今朝でした。　ハリウッドは映画の工場であると同時に流行の発生地ともいわれました・・・デザイナー、ヘア・デザイナー、アートディレクター、は極めて重要で＾センスがあって流行に強い方々がファッションを・・・映画が生まれてから「映画」はファッションをリード～～～１９２０年代調、１９３０年代調、も映画が音頭をとって流行を作ったといわれます！！　　「君の名は」の「真知子巻き」は、マフラーの巻き方で一世を風靡し、ノスタルジア・ファッション、も・・・「ゴットファーザー」や「華麗なるギャツビー」との一種のタイアップによって生まれたものも！！　男性にもファッション派の観客がいて、ハンフリー・ボガートに憧れて＾‘中折れ帽やトレンチ・コート＾を常用した時代もあったほど・・・喜劇王のハロルド・ロイドの愛用した「丸めがね」は＾ロイドめがね＾の名で呼ばれるとか、二枚目のロナルド・コールマンの＾蓄えていた薄い口髭は“コールマン髭＾と呼ばれるとか、「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンの見せたボーイッシュなヘア・スタイルは＾ヘプバーン・カット＾と、「悲しみよこんにちわ」の主人公の髪型は＾その名に因んで「セシル・カット」と、これらの例だけではなく＾切りがない程の流行がありま！！　　　 　ハリウット随一のデザイナーと呼ばれた＾１９０７年生まれの“イーデス・ヘッド”は、アカデミー賞に「衣装デザイン賞」という部門が創設された翌年の１９４９年に「女相続人」で‘オスカー’を獲得してから１９７３年の「スティング」までに８回も同賞を手にしたベテランです！！「サムソンとデリラ」のようなコスチューム・プレイの衣装も時には手がけましたが、彼女の強みは何といっても＾流行に通じていた＾といわれました・・・イーデスの功績の一つに「ローマの休日」でアメリカ映画にデビューした“オードリー・ヘブバーン”がいますが＾王女さまの豪華なイヴニング・ドレスから、庶民的なスタイルまでさせて＾いち早くスターダムにのし上げたと言われ、オードリーのアメリカ第２作の「麗しのサブリナ」では＾スポーテイですが洒落ているファッションも担当する＾など、イーデスの功績は大きかったそうです！！　ヘプバーンは、その後「パリの恋人」以来のデザイナー“ユーベルト・ド・ジパンシー”との名コンビが有名です！！　面白い話がありました、イーデスは「刑事コロンボ」に姿を見せた・・・ハリウッドの大女優が犯人の話で、執拗な“コロンボ”の質問がイーデスの事務所で行われ、その大女優は“コロンボ”の＾よれよれ＾のネクタイを見てイーデスに新品を１本持って来させてプレゼント～～～イーデスにしてみれば、コロンボの「レインコート姿」は、鼻もちならなかったでしょうが＾そのコロンボスタイルが、「カッコよさに発展」しました！！　●続きます

  2010.12.03

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  映画・・・大型スクリーンの迫力（２）！！

  　今日は晴れのち曇りの予報です！！　師走に入り＾慌しく＾感じます（何となく）、庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾大掃除の準備をボチボチ始めないと＾と思いながら、今朝も「映画」のことを考えていました！！　３５ミリ・白黒・シネマスコープ、での＾スペクタクル映画＾といったら！！　沖を埋めた船団から、上陸用舟艇に分乗したアメリカ軍が「ノルマンジー海岸」へ押し寄せ、浜の要塞で迎え撃つドイツ軍、地上＾すれすれ＾に飛ぶ米軍機の爆音や沖の船団からの艦砲射撃で、浜には煙が立ち込め、銃剣かざして上陸するアメリカ軍、血みどろの戦いが始まります・・・本物の軍隊を万単位の３個師団動員とも言われ、重量感溢れるスペクタクル映画ならではの戦争映画「史上最大の作戦」～～～ポール・アンカの音楽で、ミッチー・ミラー楽団とコーラスの主題曲も大ヒット！！　「バルジ大作戦」も凄い、轟音をたてて霧の中から現れるドイツ軍タイガー戦車の群れ、バズーカ砲の弾丸など軽くハネ飛ばし、のしかかってくる迫力！！　「栄光のル・マン」や「グラン・プリ」での興奮も、時速数百キロで＾ブッ飛ばす巨大なマシン＾見ていて思わずアクセルを踏んだようになったり！！　「戦争と平和（ソビエト版）」では、ポロジノの大草原を埋め尽くした何万という＾ロシア・フランス両軍の会戦＾をワンカットで、とられていました！！　大型映画が威力を発揮するのは、戦争映画やオートレースばかりではありません・・・「戦争と平和」では、宮殿の大広間を埋め尽くした貴族たちの前で、アンドレイとナターシャが酔ったように踊る＾ロマンティックなシーン＾もあります～～～アクションの【動】に対して【静】でも威力を見せている＾大スクリーンの迫力！！　無限に広がる空と地平線と砂（もの音ひとつたてない灼熱の砂漠）に、遥か地平線上に湧き上がったゴミの一点が蜃気楼に揺らめき、時には大地が逆になりながら近づいてきます・・・やがて、それは一騎の騎馬とわかります～～～そうです「アラビアのロレンス」です（７０ミリ映画のシャープでハイ・フィデリティな「解像力」を生かしながら、無限と極微を対照させて、素晴らしい効果を上げた名場面でした）！！　スペクタクル映画の歴史は古く、映画そのものが見世物として出発（日常生活では見られない題材をとらえ続けていました）！！　１９１６年に、Ｄ・Ｗ・グリフィス監督の「イントレランス」が映画ならではの重要なレパートリーとして定着したのだそうです・・・現代、バビロンの崩壊、キリストの受難、聖バーソロミューの虐殺、と四つの時代と四つの場所における物語を壮大にとらえた映画「イントレランス」～～～映画技術の上でも計り知れない寄与をなしたと言われます！！　スペクタクル映画に映画独自の娯楽性をふんだんに与え、ハリウッドの大資本をバックに発展させたのが＾セシル・Ｂ・デミル監督（監督というより大プロデューサーとも言われました）！！　後に再映画化された＾「十戒」、「キング・オブ・キングス」などのサイレント映画時代から、トーキーになって、「クレオパトラ」、「十字軍」、「大平原」・・・カラー時代になって、「征服されざる人々」、「サムソンとデリラ」、「地上最大のショー」～～～そして、ビスタビジョンによる大作の「十戒め」！！　１９５０年から１９６０年代初めにかけて＾シネラマ、シネマスコープ、ビスタビジョン、７０ミリ＾と、いずれもハリウッド映画界のテレビ対抗策として生まれた技術革新といわれます・・・このような方式を最大限に生かし、テレビでは考えもつかない題材を求めた結果が、史劇を中心とするスペクタクル映画や豪華なミュージカル大作となってエスカレートしました！！　　　　　 　「聖衣」でシネマスコープを、「オクラホマ」で７０ミリを、「西部開拓史」でシネラマ、を・・・限りなく進歩する映画技術と、ますますエスカレートする内容の大型化にビックリします～～～このような時代も一区切りついて、次はと言うと、一般劇映画の大型化による内容の充実でした！！　横長すぎるシネマスコープの画面を、きちっとした構図でキメ細かな人間感情を描いて見せたのが、「エデンの東」と「ピクニック」で、この２作によって扱いにくいと言われた＾シネマスコープは映画のスタンダード＾となりました！！　ハリウッドの監督を悩ませた７０ミリ・・・広すぎるうえにフィルムの解像力がよすぎて＾纏まりがつかなかった＾り、あちらこちらに隙間ができてしまうとか～～～しかし、ウイリアム・ワイラーが「ベン・ハー」で、一人の男の人間像をバシッと描き上げてからは＾特殊映画＾ではなくなりました！！　「ベン・ハー」は非クリスチャンにとっては、神がかりで非現実的な物語ですが、チャールトン・ヘストンが演じたベン・ハーという人物には説得力があって、大画面をもてあまさずに描いた点＾スペクタクル性と同時に映画史上のモニュメントと考えられる＾と言われました！！

  2010.12.02

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  映画・・・大型スクリーンの迫力（１）！！

  　　今年も＾最後の月の師走＾となりました、庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾しながら、エピックス（スペクタクル映画）を、「設備の整った大型劇場」で観て見たいものだな～と思っていた「映画の日」の今朝でした！！　英雄の冒険・業績、民族の歴史的な出来事を綴った詩のことと辞書にある「エピックス」は、雄壮な内容で“スペクタクル映画”とも言われます～～～初期の傑作というと１９１６年、Ｄ・Ｗグリフィスの「国民の創生」と１９１６年の「イントレランス」～～～素晴らしい想像力と凄い迫力だったといわれる映画！！　音楽に煩いといわれた“グリフィス“は‘サイレント時代’ですが、上映中に劇場で演奏する音楽（主に民謡とクラシックから選曲）を指定し、プリントと一緒に楽譜までつけたそうで・・・戦後のエピックスの代表作というと「ベン・ハー」が思い出されます（ミクロス・ローザの音楽も強烈）！！　ミクロス・ローザは＾クォ・ヴァディス（１９５１年）、キング・オブ・キングス（１９６０年）、エル・シド（１９６１年）、など一連の作品を担当しＭＧＭからレコードを発表＾この分野で大活躍しました！！　エピックス映画は「スペクタクルと映画」と呼んだ方が通りがわかり易いかも・・・戦争と平和（１９５６年にコロンビアから、ニーノ・ロータ）、十戒（１９５６年にドットからエルマー・バーンスタイン）、スパルタカス（１９６０年にデッカからアレックス・ノース）、クレオパトラ（１９６３年に２０世紀フォックスからアレックス・ノース）、などが「サウンドトラック盤」としての素晴らしいレコードを！！　　 　７０ミリのキメ細かな映像と６チャンネル・ステレオ・サウンド’の現実感あってこそ＾大型映画の真の魅力＾が発揮されます・・・ベン・ハーの戦車競争の場面だと、２０メートル近い大スクリーンが視野一杯に広がり＾この場面は１３分半で三百数十カットに及んだそうです～～～たった１３分半のためだけに、３カ月をかけ大型映画の機能をとことんまで追及（この場面は＾ニューヨーク近代美術館フィルムセンターに保存されているそうです）！！　エルサルム大祭の“戦車競争”は、仇的メッサラが出場すると聞いた“ベン・ハー”は＾敵愾心に燃えて闘いを挑み、４頭の馬に引かれた十数両の戦車が砂塵たてて発走＾人間と馬が一体＾となり全てを賭けた死闘・・・ベン・ハーの車輪を転倒させて殺そうとする“メッサラ”〈車輪をぶっつけて組み付いてきます〉～～～戦車は一団となって巨大な競技場をぐるぐる回ります＾戦車が転倒して騎手が大地へ転がった（メッサラでした）！！

  2010.12.01

• 映画・・・サウンド（３）！！

  　寒い朝の庭で＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾「冬が来た」と感じながら、映画館での＾映画の音について考えていた今朝でした！！　指揮者に音楽のテンポを聞かせるためのもので＾ロールと同じ長さのクィック・マーク・フィルム＾が作られます（これは＾音楽録音の際のメトロノームの役割）・・・例えば、このフィルムに＾６コマごとにマークすれば、1秒間に4回クィックの音が出てきます、4分の2で2小節は1秒となり＾4分の2で4小節となれば２秒、4分の3で４小節となれな3秒＾というふうに～～～指揮者は、このクィック音を「イヤホーン」で聞きながら指揮をしていくから、画面の動きと寸分変わらぬ場所に音楽を入れることが出来るのだそうです！！　録音技師は、この楽譜と楽器の配置表によって＾二つのモニター・ルームでモニターし、音楽を録音していきます・・・一つのモニター・ルームでは、楽器の配列の個々のマイクロホンと指揮者の上にある三つ一組のマイクロホンによって画面に合わせた音を録音してゆき、もう一つのモニター・ルームでは＾遠く離れた三つ一組のマイクロホンによって立体音響で録音される＾のだそうです！！７０ミリ映画の場合には、５個のマイクリホンでとるか（あるいは３個のマイクロホンによってとり）、その後＾５本トラックに直すか、どちらかの方法により＾立体音響録音＾をするのだそうです！！　音楽録音と効果音の録音が全部終了すれば、最後のダビング仕上げの録音となります・・・このダビング作業のミクサーは３名で、それぞれ＾音楽、効果、セリフ、と分担（セリフを受け持つミクサーが主体となりダビング仕上げの録音を始めます）～～～この際に、ウォール・スピーカー用の音を入れ＾こうして１本の作品の録音が出来上がりますが、“オール・ラッシュ”を見てから最後の“ダビング”までの期間は＾普通大体３ヶ月間もかかる＾のだそうです！！撮影の同時録音からダビングまでの録音は、全部３５ミリ幅の録音専用の磁気フィルムによって録音、この最後に仕上られた録音磁気フィルムは＾７０ミリになれば６本トラックに、３５ミリのシネマスコープになれば４本トラックに録音されたものとなるのだそうです！！　この“オリジナル録音フィルム”から、磁性体が塗布された“上映用プリント・フィルム”に音を写していきますが、この作業で同時に５本以上のプリントに録音され＾そして完成試写となり、その後＾配給会社＾より一般公開！！　なにげなく見ていた映画も、スクリーンから聞える音の作業は凄い作業・・・改めて、流石＾プロフェッショナルの作業＾だと思いました！！

  2010.11.30

• 映画・・・サウンド（２）！！

  今日は曇りのち雨の予報です！！庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾残り少ない１１月＾明後日は師走に入ります、街の中はクリスマスのムードが漂っています、それでは又映画のことをと思っていた今朝でした！！ アメリカの映画製作の録音スタッフは、撮影の時と撮影終了後とでは＾その所属が異なっていたそうですネ・・・撮影時の録音スタッフは録音ユニオンから出向してくる人で＾ミクサー（録音技師）、マイクマン、マイク・ブームを移動する人、～～～撮影後の録音処理は、スタジオ専属の別のスタッフによって行われたのだそうです！！　マイクマンは、カメラ・フレーム内にマイクロホンや照明による＾その影が出ないようなところ＾で、マイク・ポジションの良い位置を素早く判断してマイクをセットしなければなりません！！　ミクサー（録音技師）は、１カット毎に＾マイク・ポジションの条件が変わる中＾で、そのシーンの音色を揃えて録音する技師が必要とされ・・・ロケーションの場合にも、その現地録音が使用できるか出来ないかに関係なく、後で音声の入れ替えの際に出演者に聞かせるためにも＾一応同時録音しておいて、また他にも＾現地のグランド・ノイズなども必ず録音しておくのだそうです！！　ミュージカル映画の場合には、前もって録音してある音楽音楽を現場で再生し＾演技者はその音楽に合わせて演技＾それを撮影する「プレイ・バック撮影」です！！　翌日には、映像用と録音用の＾ラッシュ・プリントが出来上がり＾録音用のものは、更に音声と効果音用とに分けられていきます・・・音楽用のラッシュ・プリントは、一応その音を聞いて＾そのまま使用するか入れ換えるか＾を決め入れ換えの部分だけラッシュ・プリントを作っていき、その“ロール”が出来上がれば、撮影とは関係なく演技者の都合の良い時に＾仕上げの録音スタッフとプロデューサーが立ち会って“アフレコ作業”＾が行われるのだそうです！！　既にとってある同時録音の音声の音声を演技者に十分聞かせて、大体当時の雰囲気が出てきたところで録音を始め、そして＾前のものと比べてよければＯＫ＾ですが悪ければ何回でも録音し直すことになるのだそうです・・・“効果音”については、効果音用のラッシュを試写して音作りの準備を始め＾撮影が終了し＾オール・ラッシュを見てから＾仕上げに入るそうです～～～なかなか＾大変な作業＾なのですね！！　オール・ラッシュが出来てくると、音楽編集者は＾音楽用のラッシュ・プリント＾を作ります・・・音楽コンテと呼ばれる音楽についての「明細表」を作成していくのだそうで、音楽の出始めはそのロールの何秒、２４秒の何秒からで、そのカットの画面の動きはどんな所からで、画面カットはいくつあり、セリフは何処から出ているかとか～～～このロールの音楽は、何分何秒、24分の何秒になるという明細表で、‘音楽コンテによって＾作曲家は作曲していきます！！　作曲が出来上がると“編集者”は次に、音楽録音の際の指揮者と録音技師用との譜面を作り、この譜面は＾別のコンテ表と同様に詳細＾なもので楽器の使用される種類、画面の動きと楽譜の位置、セリフの出てくる場所、などが示されています！！　　●続きます！！

  2010.11.29

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  映画・・・サウンド（１）！！

  　今日は曇りときどき晴れの天候です。　庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾大型映画館で迫力のある映画を観た時のことを思い出しながら＾そろそろ、庭に腐葉土・寒肥、を入れ＾冬に備えようかなと思っていた今朝でした！！　劇映画として初めての‘トーキー映画というと、１９２６年に公開された映画「ドンファン」・・・伴奏音楽を主体とした“レコード盤”による＾バイタフォン・トーキーで、画像と同時に音が聞える映画（大変評判を呼んだといわれますが、当然ですよネ）！！　その当時の普通のレコードは、片面３分間のものでしたが＾トーキー映画用として大判のレコード盤による３３回転のシネフォン・レコード盤＾を「バイタフォン・トーキー」として開発・・・！！　１９２７年に公開され、記録的な興行成績だったという“アル・ジョルスン”主演の映画「ジャズ・シンガー」、「シンギング・フール」は＾オール・トーキー映画で大成功し、「バイタフォン・トーキーの時代」になりました！！　　　　 　２０世紀フォックスは、１９２７年に「光学録音方式」を完成し、１９２９年には＾ロケーションまでも同時録音＾で大当たりしました！！　ワイド・スクリーン映画が製作されるようになったのが１９５７年、新しく「磁気立体音響方式」が開発されました・・・光学録音がフィルムに音の強弱を＾光の磁気に変えて録音するのに比べ、磁気録音はフィルムの裏面に予め塗布された磁性体に音声の変化を磁力の変化によって記録するという違いがあります～～～ワイド・スクリーンの方式は各社によって異なっていましたが、例えば、２０世紀フォックスは＾３５ミリのシネスコープ＾で、録音は磁気４本トラックの立体音響方式＾だったそうです！！　シネマスコープ方式は＾アナモフィック・レンズ＾という、水平方向の視野が普通のレンズに対して２倍の広さを持つレンズで撮影すると、水平方向のものが２分の１に圧縮された歪象となり、これを映写の際に＾映写機用アナモフィック・レンズを使って水平方向に２倍に拡大した画像＾を映し出すのだそうです・・・縦横比は１対２．３５という画面サイズで、磁気録音のためにパーフォレーションの穴を＾従来より小さく＾して、その両側に磁性体を塗布し＾４本トラックの立体音響方式が取れるようにしているのだそうです！！　２０世紀フォックスが大型フィルムのシネマスコープを開発したのです・・・３５ミリのサイズを２倍にしたもので、フィルムサイズ幅は５５ミリとか！！　３５ミリ・フィルムによる“シネマスコープ”の初公開は、１９５３年の「聖衣」ですす・・・５５ミリによるものは１９５６年に＾ニューヨーク・ロキシー劇場で公開された「回転木馬」です～～～トッドＡＯとＭＧＭは＾７０ミリの磁気６本トラック立体音響方式＾を採用、７０ミリは磁気トラック６本使用のためにパーフォレーションの外側を５ミリ広くしてあり、実際の撮影フィルムは６５ミリ幅、トッドＡＯの場合は＾普通レンズで縦横比を出して撮影で、ＭＧＭはパナビジョン・レンズで圧縮比を出して撮影し、映写の際にはアナモフィック・レンズを使うかプリントの際に調整するという点で異なっていたのだそうです！！　パラマウントは、３５ミリ・サイズでプリントの際に補整するという方法で、ビスタビジョン方式という３５ミリ・ダブル・フレーム・サイズを採用、録音方式は磁気立体録音ですが＾光学録音の場合はパースペクタ・ステレオ・サウンド方式’という立体音響方式＾をとっていました・・・これは、１本の光学録音トラックを三つに振り分けるコントロール信号で録音し、上映の際にその信号によって、スクリーン後方の三つのスピーカーから音を出す方法だったのだそうです！！　ユニヴァーサルは、センサラウンド方式で、磁気立体音響の１トラックに低周波を発信させる信号を重ねて録音してある映画・・・このフィルムの信号により場内に特設された「低周波用スピーカー」が唸り出し＾この音は‘耳に感じるよりも“肌”に感じます～～～映画「大地震」を大型映画館で見ると＾驚きます（大地震の場面になると＾館内がパニック状態＾になるほど）！！　　●続きます！！

  2010.11.28

• 映画と音楽（９）・・・オズの魔法使い！！

  　今日は晴れの土曜日です！！　庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾「空を見上げると＾綺麗な青い空＾東から太陽が輝いて燦燦と」、穏やかな朝です、ジュデイ・ガーランドの＾虹の彼方に＾が頭の中を！！　出演者は、ジュディ・ガーランド（ドロシー）、フランク・モーガン（博士）、レイ・ボルジャー（カカシ）、バート・ラー（ライオン）、ジャック・ヘイリー（ブリキ人形）！！　ライマン・フランク・ボーム原作の童話「オズの魔法使い」で１９００年の作品で、１９２５年のサイレント時代に映画化されていますが、１９３９年の＾ミュージカルが決定版＾といわれます・・・監督は「風とともに去りぬ」の名匠ビクター・フレミングで、１６歳のジュディ・ガーランドを一躍スターにした「ミュージカル・ファンタジー」の傑作！！　ジュディ・ガーランドが、この映画の中で歌った「虹の彼方に」は、アカデミー主題化賞に輝き、その後＾ポピュラーのスタンダード・ナンバー＾となり、ジュディ・ガーランドのトレード・マーク・ソングともなった名曲・・・作曲（オリジナル・スコア）部門でアカデミー賞を受賞した他に、子役のジュディ・ガーランドに「特別賞」が与えられました！！　映画の大部分を占める〈夢のシーンがカラー〉・・・〈夢から覚めるとまたモノクロ〉になるという構成です！！　カンサスの農場の娘ドロシーは、愛犬のトトがいじめられている現実に失望していたとき、突然起こった“竜巻”に巻き上げられて、“夢の国”に旅立ちます・・・途中で、脳なしカカシ、弱虫ライオン、心ないブリキ人形、に会い＾連れ立って、オズの魔法使いを訪ねます～～～“オズの魔法使い”の正体は（？）、それは音声と映像を＾拡大・デフォルト＾するトリック機械を操ってオトギの国に君臨していた博士でした～～～ショーがドラマでなく＾芸人の芸が全てを決定する時代＾１９２２年６月１０日に、ジュディ・ガーランドはミシガン州に生まれ、少女時代を過ごしました！！　ジュディ・ガーランドは、ショー・ビジネスの世界に生きていた両親の手で幼い頃から姉たちとチームを組んで＾田舎の劇場のステージを踏まされていた＾といいます（本名がフランセス・ガムで「ガム・シスターズ」として）・・・シカゴのオリエンタル劇場へ出られることになったとき＾ジョージ・ラッセルが改名を薦めたそうです（「ガム」から「ガーランド」）と～～～一家がカリフォルニアに移り（姉たちが結婚）、ジュデイ自身＾独立せざるを得なくなり＾この時、自分から“ガーランド”と名乗るようになったそうです！！　ＭＧＭのスクリーン・テストを受けて合格、ユニークなマスクから咲き零れるような笑顔の輝かしい魅惑、そして＾明るい人間感に溢れた歌声の力強さ＾を審査員たちは見逃さなかったとか・・・この時、ユニヴァーサルの人気スターとなった“ディアナ・ダービン”を落選させてしまったという話は有名～～～「ザッツ・エンタテイメント」で、ガーランドとダービンが共演した形の短編では、「EVERY SPRING」で二人のデュエット「THE GIRL IN AMERICAN」〉を見ることができます！！　１９３７年に、ロイ・デル・ルース監督の作品「踊る不夜城」で、ガーランドをクラーク・ゲイブルのポートレイトの前で歌わせた＾有名な思慕のセリフの入る「YOU MADE ME LOVE YOU」〉がありますが、やはり＾１９３９年の「オズの魔法使い」で、ガーランド一躍超有名になりました・・・今見直しても＾非のうちどころがない～～～アメリカ映画史の傑作だと思います！！　“ジュディ・ガーランド”の晩年は不幸だったようです・・・アルコールと減量の戦いが＾心身を蝕んだり、五度の結婚を試行錯誤で重ねた後・・・１９６９年の晩春、ロンドンで＾飲みすぎた睡眠薬で事故死（４７歳の若さでした）！！

  2010.11.27

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  映画・・・カメラマンは（２）！！

  今日は晴れの予報です！！　早朝＾庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾今日も、映画のことを考えていた今朝です！！　「ハンガリーの国立映画学校」で学んだ＾ラズロ・コバックス＾は、在学中にハンガリー事件が起こり、その暴動の状況をカメラに収めて「アメリカ」に亡命し、記録映画のカメラマンとなり、自主制作映画を作ったりして“劇映画”に進出、ハリウッド流の大作はないと思いますが“野心的な若い監督”と組んで「アメリカン・ニュー・シネマ」を盛りたてました・・・ハリウッド映画の既成の型を破り、低額予算で身軽な異色作ばかり、「イージーライダー」、「・・・YOU・・・」、「ファイブ・イージー・ピーセス」、「ペーパー・ムーン」など、ただ＾綺麗で安定しているというだけの画面は撮りません＾でした（カメラマンが決めた枠の中で俳優たちに動いてもらう、という＾オーソドックスな撮り方はしていません）、これにより“俳優たち”には〈自由に伸び伸びと動いてもらい＾カメラもそれを自由自在に撮っていく＾という感じでリラックスしています〉～～～「イージーライダー」のピチピチしたイキのよさ、「ファイブ・イージー・ピーセス」の＾さりげない悲しみ＾、「どっしりと構えることのないカメラワークの貢献は大きい」といわれました！！ 　“ジャン・リュック・ゴダール”と組んだ「勝手にしやがれ」は、従来の常識には全くないような撮影で、人々を＾あっと＾驚かせたといわれました・・・もとは、報道写真家で＾ヌーベル・バーグの＾ズブの新人たちと組んだ革新的な仕事をした＾フランスのラウール・クータール・・・同じシーンの中で＾時間が少し経過しているショットを同じカメラ・ポジションで撮ってはいけない＾という映画撮影の常識があったそうですが、画面の中の人物がポンと飛んだりする動きになってしまうからだそうですが、“クータール”は堂々とこれをやりました！！　本物の通行人がいる道路で、カメラをむき出しにして移動撮影を＾通行人が、けげんそうな顔で振り返るのを平気でカメラに収め、そして、しきりと手持ちカメラで歩きまわったそうですが、それが＾みんな面白かった＾とそうです・・・この撮り方は、当時としては一種のイタズラ的な面白さとして、既成の権威に反抗する面白さとして受け取られた＾だけでしたが、やがて“ゴダール”と“クータール”のコンビにより、「女と男のいる舗道」、「カラビニエ」、「軽蔑」、「気狂いピエロ」などが作られるに及んで、＾映画でいかに物事を本当らしく見せるかではなく、むしろ映画は作り物なのだ＾ということを＾むき出し＾にして、どんなふうに現実を切り刻もうとしたかをハッキリさせるという撮り方だったといわれました！！　“クータール”は“フランソワ・トリュフォー”と組んだ「突然炎のごとく」のような＾映画のロマンティシズムの極至のような作品＾もあります・・・「軽蔑」でも、一見‘無造作’な“ゴダール調”ではありますが、実に深々とした情感ある風景も見せています！！　報道写真出身で‘ヌーベル・バーグ’の人たちと組んで売り出した“アンリ・ドカエ”は、「いとこ同士」、「死刑台のエレベーター」のように都会の夜のアンニュイを、切ないくらいシミジミと出す＾情緒派でした・・・ヌーベル・バーグならぬ、既成の巨匠“ルネ・クレマン”と組んだ「太陽がいっぱい」では、輝くばかりの地中海の荒波を妖気が漂うような情感で撮りました～～～「シベールの日曜日」では、風景描写の侘しさも！！　また、スウェーデンの“スベン・ニクベスト”は、数々の“イングマル・ベイルマン”作品によって知られる名カメラマン・・・がっちりとまとまった堅固きわまる構図の見事さ、スウェーデンの風景自体が美しいのですが、ワンショットごとに申し分のない絵になっています～～～「処女の泉」、「冬の光」、「叫びとささやき」、などは秀麗！！

  2010.11.26

• 映画・・・カメラマンは（１）！！

  　今日は晴れのち曇りの予報です！！ 穏やかな天候の朝＾庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ 、映画のことを考えていました！！ 優れた映画を作るのには、「カメラマン」の力が必要といわれ、彩色は配光ひとつで微妙に変化、構図を引き締めには一層の造型力を必要とされるそうです（特に「黒白映画時代」には“カメラマン”の個性的な好みにより画面の調子は大きく変化しました）！！　スター女優の＾クローズ・アップ＾を“紗”を通して暈かしロマンティックに撮る（逆に、画面の隅々までも明確に撮る〉、軟調の画面のつくり手、硬質な画面のつくり手、明暗の中間の細いニュアンスを丁寧に写しとる、一見無造作なサビのある画面を作る、・・・ドイツ映画は“暗い画調”に秀で、アメリカ映画は“明るい画調”に優れているなど国による特色も、カメラマンの‘個性’を見分けたり、特定のカメラマンのファンになったりもしたとか！！　カラー時代になると、“色彩”の方が重要な要素になり、カメラマンの仕事の分野であるよりも＾より多く“美術監督”や“衣裳デザイナー”、そして、それらの総括者としての“監督”の仕事の領域に“カメラマンの仕事”は、カラーになって＾一層難しくなるわりには目立たなくなった＾のではないかといわれますが、やはり＾カメラマンの力は必要である＾ことには変わりはありませんね！！　プロデューサーもやり、監督もやり、カメラの技術一筋にやってきたわけではありませんが＾カメラを通じて映画の作家あろうとする＾野心的ともいえる人に、「ハスケル・ウェクスナー」がいます・・・１６ミリのアマチュア映画から、自分でカメラを回して映画を作る記録映画作家になり、ハリウッドにやって来て“劇映画のカメラマン”になりました！！　２０世紀初めのトルコを舞台にして、アメリカの移民の精神を辿った「アメリカ　アメリカ」・・・アメリカ文明を痛罵した「ラブド・ワン」（プロデューサーも兼ねていました）、アメリカのインテリの心理を徹底的に茶化した「バージニア・ウルフなんかこわくない」、黒人問題を面白い娯楽映画に持ち込んだ「夜の大捜査線」、報道カメラマンはどう現実に立ち向かうべきか＾というカメラマンとしての自問自答を試みたような「アメリカを斬る」（製作・脚本・監督も兼ねていました）～～～そして、アメリカの若者たちのグウタラぶり（？）を見据えた「アメリカン・グラフィティ」！！　ウェクスナーの作品は、一本一本“監督”が違っているにもかかわらず＾その当時のアメリカ批判という点で見事に一貫した主張があるといわれます（ウェクスナー自身が作家的な主張と気質を持っていたとも）・・・技術的にいうと、綺麗な映画をつくるということに凝るカメラマンではなく＾斬れば血が出るような生々しい現実を手掴みしようとしていたカメラマン＾だといわれました～～～また、がっちりと安定した構図のゆったりした画面でも、チャンと作れたことは「夜の大捜査線」で明らかですし、それよりも＾身軽なスナップ・ショット的なカメラワークに野心を燃やしていた＾ともいわれます（「アメリカを斬る」と「アメリカン・グラフィティ」では、ハッキリとわかります）！！

  2010.11.25

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  映画と音楽（８）・・・ミュージカル（１）！！

  　寒い朝（最低気温は１度＾日中は１１度の予報）＾庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾１１月も１週間のみとなり、冬がそこまで来ている感じの朝、映画と音楽のことを考えていました！！　ミュージカルの＾古い秀作から見せ場を大集成した映画「ザッツ・エンタテイメント」！！　１９７５年に公開されました「ザッツ・エンタテインメント」は＾ＭＧＭ５０周年記念作品＾で、トーキー初期から１９５０年末’までに作られた‘ミュージカル映画２００本程の中から＾名品７２本を選んで２時間１２分に編集しています・・・フィルムの＾つぎはぎ＾のオムニバスに終わらず成功した作品～～～出演スター１２５人〈時代時代の銀幕を飾ったスター〉が、次々に登場する華やかさ、ジーン・ケリー、フレッド・アステア、ジュディ・ガーランド、の３人のスターがミュージカルの分野に残した足跡の大きさ重さが強く印象づけられています！！　フランク・シナトラ、エリザベステイラー、ジェームス・スチュアート、ライザ・ミネリ、など１１人の大スターが特別出演・・・１９７５年時代のＭＧＭスタジオを案内しながら思いでを語るインサートが面白い～～～製作・監督はジャック・ヘイリージュニア、オズの魔法使いのブリキの人形を演じた人の息子さんで、ライザ・ミネリの旦那、音楽監督は＾ヘンリー・マンシーニ！！　　このエキサイティングなフィルム・アンソロジーを見て・・・ジュディ・ガーランド、フレット・アステア、ミッキー・ルーニー、の活躍する＾当時のミュージカル映画は、映像によるレビューで「映画という形のバラエティショー」の感じがします！！　ウェスト・サイド物語、南太平洋、ジーザス・クライスト・スーパースター、などのミュージカル映画、と＾アンソロジーを飾っている巨星ジークフェルドとか、「雨に歌えば」といった‘ミュージカル映画とは「映画としての本質が違うような気がします（？）！！　ミュージカル映画というと「ブロードウェイ作品の映画化」だろうと、「映画オリジナル」だろうが、音楽というエネルギーで書かれたドラマですネ！！　　　 　１９５０年代前半で＾ＭＧＭミュージカルの時代は終り、その後は各社各プロダクションによる「百花繚乱」ともいわれました・・・その大作として、初の７０ミリ映画「オクラホマ！」（キャピトル）、「南太平洋」（ＲＣＡ）、「ウェスト・サイド物語」（ＣＢＳ）、を経て、「マイ・フェア・レディ」（ＣＢＳ）、「サウンド・オブ・ミュージック」（ＲＣＡ）、に至っています！！　大作の陰に隠れていますが、魅力ある作品も多く、「パリの恋人」（ヴァーヴ）、はその筆頭・・・オードリー・ヘプバーンの「自声」で歌った唯一のミュージカルとして有名！！　ジーン・ケリー、マイケル・キッド、の後は＾ダンスの振付に革命をもたらした＾といわれた、ボブ・フォッシーです・・・彼の担当作「パジャマ・ゲーム」（ＣＢＳ）、「くたばれ！ヤンキース」（ＲＣＡ）、「スイート・チャリティ」（デッカ）、「キャバレー」（ＡＢＣ）、ことごとく＾音楽的にも素晴らしい内容を誇っています＾～～～「くたばれ！ヤンキース」は、彼の奥さん“グウェン・バートン”が主演でした〉！！　「シェルブールの雨傘」（フィリップ）、「黒いオルフェ」（フィリップ）、「ビバ！マリア」（ＵＡ）、「お熱いのがお好き」（ＵＡ）、「フェニアンの虹」（ワーナー）、「チップス先生さようなら」（ＭＧＭ）、なども傑作！！

  2010.11.24

• 映画・・・「風と共に去りぬ」（２）！！

  　原作は“マーガレット・ミッチェル”のベストセラー小説で、この映画の製作者は“ディヴィッド・Ｏ・セルズニック”・・・この小説がまだ「マクミランの出版社」にあったばかりのものを一読して、直ちに映画化を決定（原作料などの交渉などが纏まらないうちに＾１９３６年６月には原書１０００ページを越す本となって出版され、空前のベスト・セラーとなったのです）～～～１９３７年７月３０日の出版１ヶ月後に、“セルズニック“は＾映画化権を正式に確保＾して製作に乗り出しました！！　撮影準備に２年半、撮影に７ヶ月、編集に４ヶ月半、という＾延べ３年の歳月、制作費は当時の４００万ドル位、だったそうで、撮影したフィルムは１３万４０００フィートで８３時間分にも及んだそうです・・・　そして、１９３９年度の第１２回アカデミー賞において、作品賞を含む９部門を独占、製作者の“セルズニック”には、優れた製作に対して贈られる“マーヴィング・サルバーグ記念賞”が与えられました～～～この映画の完成後、原作の重要な舞台でもあり“ミッチェル”の生まれた＾アメリカ南部のジョージア州アトランタ市＾で、１９３９年１２月１５日の夜「世界最初の“ギャラ・プレミア”が開催」されたそうです！！　原作者の“マーガレット・ミッチェル”は、１９００年ジョージア州アトランタに生まれ、父は町の弁護士で南部の伝統的な雰囲気で育ち、ワシントン神学校で高校の課程を終えると医者になるつもりで「スミス・カレッジ」に入学していますが、母の死にあい家庭の面倒をみるために退学・・・幼い頃から文才に恵まれていていたので、その後は郷里で‘婦人記者’として＾アトランタ・ジャーナルに勤めましたが、２６歳の時に、階段から転げ落ちた足の怪我がもとで３年間は家に閉じこもりっきり、この時に＾半ば自分を慰めるつもりで書き出したのが～～～この「風と共に去りぬ」でした！！出版までには１０年が費やされていますが＾彼女は最初から本として発表するつもりはなかった＾ため・・・ところが、偶然にもニューヨークの‘マクミラン出版社’の目にとまることとなり、＾同社からの再三に及ぶ催促に１９３５年４月に原稿を手渡すことが決定～～～この‘ベスト・セラー’が誕生したのです！！　製作の“ディヴィッド・O・セルズニック”は、ハリウッドを代表する‘独立プロデューサー’で、女優“ジェニファー・ジョーンズ”の夫・・・優れた作品としては「汚名」、「レベッカ」、「白昼の決斗」、「終着駅」、「武器よさらば」、を発表！！　脚本の“シドニー・ハワード”は、１９２４年の「彼らは何が欲しいかを知っていた」でピューリッツァー賞（ドラマ部門）を受けた＾アメリカの代表的な劇作家として活躍し、トーキー以後「ハリウッド」に迎えられ「シナリオ作家」としても活躍、１９３４年に舞台にのせた“シンクレア・ルイス”の名作「ドッズワース」を、１９３６年には「映画用」として書き上げ、その名手腕を謳われました！！監督の“ヴィクター・フレミング”は、サイレン時代からハリウッドで仕事をしている人で、若い頃には“グリフィス“に師事、「テスト・パイロット」、｢オズの魔法使い｣、「ジャンヌ・ダーク」、などの名作を生んでいます！！　製作企画は“ウィリアム・キャメロン・メンジース”、撮影は“アーネスト・ホラー”で＾テクニカラー協力は“レイ・レナハン”、“ウイルフリッド・M・クライン”、美術監督は“ライル・ホイラー”、編集は『ハル・C・カーン“、『ジェイムズ・E・ニューカム”、そして＾音楽は“マックス・スタイナー”、補佐は“ルー・フォーブス”です！！クラーク・ヘイブル（レット・バトラー）は、ハリウッド生活４０年という大スターで、ハリウットのキングと謳われました・・・「ミズリー横断」、「モガンボ」、「先生のお気に入り」、などの作品があります（最後の作品は「荒原と女」でした）！！　オリヴィア・デ・ハビランド（メラニー・ハミルトン）は、“ジョーン・フォーティン”のお姉さんです～～～「遥かなる我が子」、「女相続人」と２回“オスカーを獲得”している演技派の女優です！！レスリー・ハワード（アシュレー・ウィルクス）は、“風と共に去りぬ”が彼の最後の作品、というのは、「第二次世界大戦」に参加し、リスボンからイギリスに向かう途中に、敵機の攻撃を受けて戦死したのです・・・彼はロマンティック・インテレチュアルとして名を馳せた名優で、もともと舞台で活躍していた人です～～～映画には「ロミオトジュリエット」、モームの人間の絆の映画化「痴人の愛」、彼の舞台の当たり役「化石の森」、などがあります！！トーマス・ミッチェル（ジェラルド・オハラ）は、アカデミー賞受賞の「駅馬車」をはじめ、「スミス氏都へいく」、「ハイヌーン」、などで知られる＾バイ・プレイヤー＾です！！　バーバラ・オニール（エレン・オハラ）、イブリン・キース（スーレン・オハラ）、アン・スザフォード（キャサリーン・オハラ）、そして、ハッテイ・マクダニエルが演じた＾黒人の女中＾の“マミー”！！ヴィヴィアン・リー（スカーレット・オハラ）は、当時いち早く“キャサリン・ヘブバーン”、“ベティ・ディヴィス”、“ジョン・クロフォード”、“スーザン・ヘイワード”らが＾候補に上がりましたが、決定しなかったほど＾論議のマトとなったそうです・・・２年に渡る準備期間のうちに、１４００人もの候補者とインタビューを行い、そのうち９０人をスクリーン・テストにかけましたが、決定しないままに＾１９３８年１２月１５日から撮影に入りました～～～シーンは、アトランタが‘火の海’と化するところでしたが、このところにプロデューサーの兄の“マイロン・セルズニック”が、ヴィヴィアン・リーを連れ“ディヴィット”に会いに来たのです！！　ヴィヴィアン・リーは、ロンドンの舞台の‘新星’として注目される存在で、また名優“ローレンス・オリヴィエ”との恋愛中でもあり、オリヴィエの後を追ってアメリカに来ていたところです・・・しかし、ハリウッドにとっては、彼女は全くの無名存在でしかありませんから、彼女の起用は大冒険だったのですが＾スクリーン･テスト＾は１回で合格、１９３９年１月」から撮影に参加して、この大役を見事にこなし、「生一代の名演技」示しました～～～その後に、“ヴィヴィアン・リー”は“オリビア”と結婚し、「美女ありき」、「哀愁」、「アンナ・カレーニナ」、そして「欲望という名の電車」では＾オスカーを獲得＾するなどの名作があります！！

  2010.11.23

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  映画・・・「風と共に去りぬ」（１）！！

  　「風と共に去りぬ」　メイン･タイトル、スカーレットとレットの出会い(MAIN TITLE FROM’GONE WITH THE WIND’ SCARLETT ＆ RHETT’S FAST MEETING)（映画「風と共に去りぬ」主題曲）　１９５２年公開のアメリカ映画・・・監督は“ビクター・フレミング”、音楽は“マックス・スタイナー”、出演者は“ヴィヴィアン・リー（スカーレット）”、“クラーク・ゲイブル（レット）”、“レスリー・ハワード（アシュレー）”、“オリヴィア・デ・ハヴィランド（メラニー）”、“トーマス・ミッチェル（ジェラルド・オハラ）”、など！！　映画史上空前の超大作と呼ばれるこの作品に相応しい主題曲・・・雄大なロマンを讃えた名曲で、作曲はウィーン」“ダグラス・マーラー”の教えを受けた“マックス・スタイナー”、“アルフレッド・ニューマン”、“ディミトリ・ティオムキン”と並ぶハリウッド映画音楽の巨匠で、１９７１年に他界～～～スタイナーの作風は、格調高く美しいメロディー、「タラのテーマ」はその特色を見事に表現、「スカーレットとレットの出会い」も＾誇り高き情熱の女スカーレット＾野生の男レットの運命的な恋の激しさを予感＾させています！！原作者“マーガレット・ミッチェル”が＾ただ一作だけを世に残した＾ように、映画「風と共に去りぬ」もまた唯一無二の金字塔だといわれ、アメリカ映画が爛熟期の頂点に尽くして創り上げた＾絢爛豪華な大ロマン一大叙事詩＾・・・「南北戦争（１８６１年～１８６５年）」を経て、だが＾戦争中より最悪と南部人を嘆かせた戦後再建の混乱期がようやく終わろうとする１８７３年までを＾激動の歴史の波間に身ももだえる様々な男女の対照的な生きざまが描かれています～～～その中心をなすのがヒロインの“スカーレット・オハラ”〈勝気で美貌で誇り高き情熱の女主人公〉で、苦労知らずの１６歳から人生行路の屈曲を経て２８歳までを、どのような変貌をとげていくのか、そこには鮮烈な女の半生があり一筋貫く激しい恋も！！ 　ジョージア州タラの大農園主の娘“スカーレット・オハラ”は、近隣の若者たちを征服する女王であったけれど、彼女は同じ大地主の息子で優雅に知的な憂愁の貴公子“アシュレー・ウイルクス”を熱烈に恋していましたが、自分に求婚するとばかり信じていた彼は＾彼の従妹で柔和で内気な“メラニー”を妻に選びます・・・その‘婚約発表の日’、怒りに逆上したスカーレットは＾アシュレーの頬に平手打ち＾をくわせ、暖炉にバラの花瓶を投げつけます（この光景を、ふてぶてしい昼寝の長椅子から目撃したのが、“レット・バトラー”）です～～～一代の風雲児’戦争をバカげた浪費と断じ、南軍の敗北を見抜きながら密輸入で巨万の富を積む大胆不敵な偽悪家、しかし＾鋭い洞察力を持つ男“レット・バトラー”は、風のように“スカーレット”の前に現われ、「僕は紳士じゃないし君が淑女でないように二人は同類だ」と粗野に強引に彼女をくどく彼こそ、「スカーレットを真に理解し、愛し、＾彼女を真実の愛情に目覚めさせる“運命の男”、でも彼女は気づかない、〈長い遠い回り道をしなければ＾そのめぐりあい＾に気づかない〉！！スカーレットはアシュレーへの当てつけで、恋敵“メラニー”の兄“チャールズ”と一足先に結婚しますが直ぐに＾夫を戦場で失って未亡人に・・・悲惨な戦火を潜り抜け、気丈に立ち働く彼女〉は更に「戦後の荒廃変動の時代にも立ち向かい」、故郷の土地を守るためには＾妹の婚約者フランクを奪いさえしますが＾第二の夫とも＾あっけなく‘死別’し～～～遂に“レット・バトラー”との三度目の結婚で、彼の厚い胸に抱かれて奔放な喜びを知ります！！　しかし、恋に恋し＾いまだに“アシュレー”への＾恋の幻想＾を追い求める“スカーレット”は、幼い“愛娘”を‘落馬事故’で失い、“メラニー”が病死し、“レット”さえも去っていった時・・・初めて彼への深い愛を自覚し、幻想の恋は音を立てて崩れ、悲痛の涙をぬぐって＾彼女は再起を決意～～～「セリフ＾今あの人を、レットを失うなんて、考えただけでも気が狂ってしまう、あの人を離すことはできない、何かまだ方法があるに違いない、そうだ、明日タラへ帰ろう、帰って考えよう、明日は明日の陽が照るのだもの」と！！】　作曲並びにオーケストラ指揮は、オーストリアのウィーンに１８８８年５月１０日に生まれた“マックス・スタイナー”・・・「国立音楽アカデミー」で、ドイツ後期ロマン派の＾最後を飾る大家＾で（華麗豪壮な様式を持つ作品）で知られている“グスタフ・マーラー”から学び、１４才の若さでオペレッタを作曲、指揮者としても、１９２４年にはアメリカに渡り＾１９２９年からハリウッドで音楽監督として活躍した、映画音楽の第一人者～～～メロディアスな“テーマ”を得意として、その美しさは素晴らしい、この映画では、１９３９年度の「アカデミー賞にノミネートされましたが惜しくも受賞しませんでした」が、素晴らしい過ぎるほど素晴らしい音楽！！　“マックス・スタイナー”の戦前の作品は、１９３５年の「ジ・インフォーマー」で“アカデミー劇映画音楽賞”を受けたのをキッカケに、１９４２年の「情熱の航路」、１９４４年の「君去りし後」と＾３個の“オスカー”を獲得・・・「キング・コング」、「勝利の朝」、「若草物語」、「空中レビュー時代」、「コンチネンタル」、「男の敵」、「トップ・ハット」、「スター誕生」、「ゾウの生涯」、「汚れた顔の天使」、「偉人エーリッヒ博士」、ヨーク軍曹」、「戦場を駆ける男」、「カサブランカ」、「ライオンの監視」、「毒薬と老嬢」などが＾戦前の作品＾です！！　戦後の作品としては、「サン・アントニオ」、「サラトガ本線」、「三つ数えろ」、「黄金」、「キー・ラーゴ」、「セント・ルイス」、「摩天楼」、「白熱」、「ガラスの動物園」、「ダラス」、「遠い太鼓」、「クイン号の反乱」、「愛欲と戦場」、「避暑地の出来事」、「恋愛専科」、「スペンサーの山」、「若き日の恋」、など！！　「風と共に去りぬ」の音楽というと、この映画の全編のテーマの「タラのテーマ(Gone with the Wind ・　Tara」で、大変にポピュラーとなっています・・・スタイナーならではの＾起伏に多い華麗な調べ・・・メインタイトルの後を受けて流れでてきます！！

  2010.11.23

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  映画と音楽（７）・・・映画監督は！！

  　今日は雨のち晴れの予報です！！ 雨の降っている＾勤労感謝の日＾の朝、庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾しながら、のんびりと＾映画のことを考えています！！　映画を作るのには、脚本家がシナリオを書いて、美術家がセットを建て、俳優が演技をし、カメラマンが撮影、録音技師、衣裳デザイナー、作曲家、編集者、そして＾全体の計画を立て進行をにらみ予算も握っているプロデューサー、と数えていくとまだまだあります・・・そして「映画監督」～～～監督こそ映画という作品を代表する作者で、いい映画を作る監督はみんなスーパースターだと思います（監督は映画に参加した、どんなエキスパートよりも強烈に、その作品の調子や出来栄えを決めてしまうとも言われていますから）！！　アーサー・ベン監督の「俺たちに明日はない」は、最初のシナリオから大きく変った映画だといわれます・・・個々のエピソードは大差なくても、その配列が組み変えられて＾銀行強盗夫婦が大胆不敵な悪事を重ねる威勢のよさから、次第に追い詰められて“デスペレート”になっていく変化が実によく描かれています～～～この映画の“原作”を探してきたのは、俳優のウォーレン・ビーティ、彼は＾この原作の映画化権を買って脚本まで用意しましたがアーサー・ベンは、初め全然興味をしめさなかったが、ウォーレン・ビーティはあきらめきれないで＾もういっぺん考え直してくれ＾と何度も食い下がり、アーサー・ベンもシナリオを読み返すうちに次第に乗ってきて、遂に決断ししましたが、「この脚本では嫌だから気に入るまで書き直してもらう」という条件つき！！　プロデューサー兼主演俳優の“ウォーレン・ビーティ”がこの原作に打ち込んだ熱意も相当なものだったのですが、“アーサー・ベン”が、とにかく自分の納得のいくかたちで作ることを貫きました・・・シナリオライターを取り替えても「＾これでいける＾と確信のもてるシナリオが仕上がるまで待つ」というように、＜いい加減な妥協から決していい映画が生まれない＞といっていました！！　私たち一般から見ると監督は、大抵＾カメラの横で一人椅子に腰掛けて悠然と構えて、落ち着き払っているように見えますが、これは＾外見のことで「監督の神経は張り詰めています」・・・撮影の現場で＾大勢のスタッフ、俳優たち、を待たせておいて＾ゆっくり考えたり迷ったりする余裕はなく、撮影中の監督ほど忙しいと言われます！！　「ライト」はこれでいいのか？、「カメラ」の位置は？、構図は？、セットは？、衣裳は？、俳優のしぐさは？、セリフの喋り方は？、など「みんな監督の指示を待っています・・・＜一つ一つハッキリ決定を下さなければならない＞と思うし＾明日の予定、その後の準備、何やかやと質問なども飛んでくるでしょうし～～～決断の連続だと思います！！　「アメリカの夜」というフランソワ・トリュフォー監督の映画・・・映画監督とはどんなものかを実にわかり易く、しかも＾感動的に描いています～～～撮影所の“映画製作”を‘ドラマの枠組み’にして、自ら映画監督の役で出演しながら、これを演出していました！！　スウェーデンの“イングマール・ベイルマン”は、「映画監督の演出家としての仕事は、決断の連続である」と言っていました！！　「映画は一人では作れない」といわれながらも、やはり＾映画を作るのは監督＾と言われるところに「監督の占める位置が示されている」と思います・・・イリア映画を例にすると、“ネオリアリズム”の流れの中に全ての流れがある、言われますが＾よくみれば、ひとりずつ＾はっきりした違い＾のあることがわかるといわれます！！ ビットリオ・デ・シーカ・・・情緒的なタッチで悲哀をかみしめる！！　ピエール・パオロ・パゾリーニ・・・知的な一方で土俗的！！　フランチェスコ・ロージ・・・社会派で戦闘的！！　ルキノ・ビスコンティー・・・名門の出らしく独自のインテリジェンスを映画に漂わせて！！　監督の仕事は、見かけは同じようでも＾監督によって、まるっきり別の映画ができあがる＾とさえ言われていま！！　　　 　ピエトロ・ジェルミは、＜庶民的な生活感情、家族の感情をやさしい心、＞で描いています（「鉄道員」の少年や「刑事」の娘を格別の親しさで眺められました）・・・ピエトロ・ジェルミは、新聞売子までして育ったといわれただけあって、映画には庶民の気取らない生活感情が流れています～～～“怒って”も“悲しんで”も、映画に出てくる親子夫婦は飾り気がなく人間臭いところがいいですね！！　（監督こそ映画という作品を代表する作者です）

  2010.11.23

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  映画と音楽（６）・・・テーマ音楽は！！

  今日は曇りです！！ 曇っている庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾今朝も映画と音楽のことを考えています！！　メロドラマなどは＾メイン・テーマ、愛のテーマ、が主のようでした・・・同一テーマの繰り返し（変奏）で、反復で、功を奏していました～～～あの名作「慕情」など、又「禁じられた遊び」や「第三の男」などは＾同一テーマの反復で功を奏しました！！　全登場人物のキャラクターに「テーマ」を設け＾音楽化した方法で成功した初期ケース・・・超大作“マックス・スタイナー”の「風邪と共に去りぬ」～～～不滅の曲「タラのテーマ」、一方では「スカーレット・オハラ」など１０人のキャラクターがテーマ曲を持っています！！　　　　「エデンの東」のテーマは主人公の“キャロルのテーマ”で、木管を使って彼のナイーブな心が、「ティファニーで朝食を」の「ムーン・リバー」は＾ヒロイン“ホリー・ゴライトリー”の内向性〈都会に住む彼女が持つドロ臭さ〉が、「パピヨン」は映画のテーマは脱出であるのに反して＾そのテーマ曲は主人公の望郷というロマンティシズムが表現されています・・・「メイン・テーマ」も「キャラクター・テーマ」の展開も映画の製作者、監督、音楽家、の主張とか好みによって大きく左右されていると思います！！

  2010.11.22

• 映画と音楽（５）・・・再映画化は！！

  　今日の日曜日は行楽日和です、青い空と輝いている太陽・・・欅の木に少し残っている葉を見上げると＾素晴らしい風景＾庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾晩秋の秋晴れ、今日はどのように過ごしましょうか（？）と思いながら、「映画と音楽」をもう少し考えている今朝です！！　「チップス先生さようなら」の例では、初回の映画化はミュージカル映画ではありませんが、１９３９年製作で、丁度戦争前の作品だったため日本での公開はありませんでした・・・１９６９年はミュージカルとして＾ピーター・オトゥール、ペトラ・クラーク、で再映画化されました！！　初回の映画化は、「誰がために鐘は鳴る」で知られる“サム・ウッド”が監督し、ロバート・ドーナットがチップス先生、奥さんがグリア・ガースン、で大変評判になった映画だったそうです！！　以前に映画になっている作品で思い出されるのが、サイレント時代からトーキー時代に移るころに映画化されていた、原作がアニタ・ルースという流行作家のベスト・セラー小説で＾アメリカのモダン気分が受けた＾といわれたユーモア小説の「紳士は金髪がお好き」は、１９２８年のパラマウント映画で、題名も同じ「紳士は金髪がお好き」で、ブロードウェイで大当たりした舞台劇の映画化・・・主演はルス・テイラーとアリス・ホワイト、それに＾船の中で太った好色の鉱山王の登場ですが「チャップリンの黄金狂時代」でアラスカに行き、山小屋でチャップリンをニワトリと見て銃を持ち追い回した“マック・スウェイン”が演じていす～～～１９５３年のミュージカル作品では、マリリン・モンローとジョージ・ラッセル、そして＾この鉱山王は“チャールズ・コバーン”が演じました！！　１９６３年「ハロー・ドーリー！」で一躍有名となった舞台女優で、１９６７年に映画「モダン・ミリー」に出演したキャロル・チャニングは、１９４９年に＾ブロードウェイ・ミュージカル「紳士は金髪がお好き」を演じて大当たり・・・そして、マリリン・モンロー扮する“ローレライ”を題名にして＾１９７５年の春からブロードウェイで、このミュージカルを“キャロル・チャニング”が主演してロング・ランでした！！

  2010.11.21

• 映画と音楽（４）！！

  　今日も気持ちの良い天候です！！　庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ ＾冬に向けての庭の手入れをしようか（？）と思いながら、「映画と音楽」のことを考えていた今朝です！！　トーキー初頭の歌手スター・・・「悪漢の歌」（１９２９年）にメトロポリタン・オペラの専属歌手のロウレンス・ティベット、「ニュー・ムーン」（１９２９年）にグレース・ムータをはじめミュージカル界から「放浪の王者」（１９２９年）にデニス・キング、「フーピー」（１９３０年）にエディ・キャンター、「ラヴ・パレード」（１９３０年）にジャネット・マクドナル、などです！！　パラマウントがフランスから迎えた大物＾モーリス・シュバリエ＾・・・「レヴューの巴里っ子」（１９２９年）、「ラヴ・パレード」（１９３０年）があります～～～シュバリエは、ミスタンゲット、ジョセフィン・ベーカー、と並ぶパリ・ミュージック・ホールの人気スター（アメリカのトーキーにさらわれた‘パリジャン’の嘆きは大変なものだったそうです）！！サイレントの映画スターも、トーキー初期には無理をして歌ったり吹き替えで歌っているように見せたりしていましたが、歌手スターとして及第したのはごく僅かだったそうです・・・ビービー・ダニエルス、ジョン・ボールズ、共に１９２９年「リオ・リタ」に共演、１９２９年の「トレスパッサー」にグロリア・スワンソン、などです！！ラジオ歌手やコメディアンも＾ハリウッドからマークされました！！ビング・クロスビー・・・１９２０年代の末近くポール・ホワイトマン楽団の専属歌手として、レコードによって知られていましたが、そのクロスビーが最初のタレントとして、後に＾アカデミー演技賞＾までとりました～～～クロスビーは、リズム・ボーイズというトリオを離れてラジオ歌手として＾メキメキ売り出し映画にも時々顔を＾１９３０年の「月世界征服」、「女学生日記」など！！　マック・セネットの短編映画スターとして数本の主演映画を撮った後、パラマウントにスターとして迎えられ、その第一作が「ラジオは笑う」でヒットしました・・・パラマウントは“ビング・クロスビー”の成功に気をよくし、それ以来多くのラジオ・タレントをスターに・・・ラニー・ロッス、バーンズとアレン（万才コンビ）、ジャック・ベニー、ボップ・ホープ、ドロシー・ラムーア、などはラジオ出身です！！ヨーロッパでは、ドイツ・トーキーは「音楽映画ブーム（主題歌の氾濫）」、オペレットの伝統のドイツやオーストリアは作曲家や歌手タレントも豊富（実際は＾舞台のタレント必ずしも映画には向きません＾ともいわれましたが）！！　ウファなどは「会議は踊る」のリリアン・ハーヴェー、ウィリー・フリッチェ、を＾歌うスター＾として売り出しました・・・「未完成交響楽」は1933年の名作でウィリ・フォルストの処女作～～～ウィリ・フォルストはリリアン・ハーヴェー、ウィリー・フリッチェの二人と競演した「ブロンドの夢」もあります！！ウィリ・フォルストは、1930年頃＾ウィーンのカフェで歌っていた通俗歌手で、当時のパルロフォンで吹き込みを開始していたそうです！！　ポーランド出身の舞台とラジオの人気歌手「ヤン・キープラ」、ハンガリーのオペレット・スター「マルタ・エッゲルト」、「フランツィスカ・ガール」、など＾ドイツ映画のスター＾として活躍！！オペラ畑から映画に進出した歌手としては・・・リヒアルト・タウバー、ヤルミラ・ノヴォトーナ、レオ・スレザーク、などがいます！！　フランスでもトーキーの初年度は＾主題歌入りの映画＾が多く作られましたが、オペレット形式のものはドイツ映画に圧倒され、あまり数は多くありませんでした・・・フランス的なオペレッタ映画として１９３０年にアンリ・ギャラーとメグ・ルモニエ共演の「イ・レ・シャルマン」がありますが！！映画音楽として高い質を備えた“ルネ・クレール”の「巴里の屋根の下」、「ル・ミリオン」、「自由を我等に」、「巴里祭」、の四作は別格の優秀作品といわれす！！　ただ、世界的に有名なシャンソン歌手の映画進出は意外に少なく、ダミア、ジョセフィン・ベーカー、などは＾数年後に出演したくらい！！　健在だった“ミスタンゲット”、“リュシエンヌ・ボワイエ”などのトーキーにはついに実現しなかったようですから！！

  2010.11.20

• 映画と音楽（３）！！

  今日は洗濯日和の天候という予報です！！　小春日和を期待しながら＾庭に出て＾（＾。＾）ｙ－ ．。ｏＯ 、「映画と音楽」を、今朝も考えていました！！　１９２９年は、アメリカ・トーキーの主題歌ブームが、ドイツやフランスにも影響を与えた年といわれます・・・ヨーロッパでも既にトーキー製作が始められていて、日本でもトーキーの上映を考慮しないわけにはいかない状態でしたが、丁度この時代は「不景気」（しかし、松竹座チェーンが不況打開策として秘かにトーキー映写機の購入を計ったのをきっかけに、「皆川式トーキー再生装置」で国産の映写機が試作され「試験的なトーキーの公開」が行われたのだそうです）！！　東京武蔵野館で、フォックスの短編劇映画「進軍」と音楽短編「ハワイ・ダンス」が公開されたのが１９２９年５月８日（？）・・・皆川式再生機’が不完全で雑音が多かったらしく期待したファンを失望させたといわれますが、この年の５月３０日（？）に、丸の内邦楽座（ピカデリー）でパラマウントの伴奏音楽だけのサウンド版「レッド・スキン」と短編の「ルース・エッティングの独唱」が封切られました（この時の再生機は「ウェスタン・エレクトリック」の再生機で＾アメリカの水準の音を聴くことができたのだそうですが）！！　６月になり、「底抜け騒ぎ(The Wild Party)」というクララ・フレドリック・マーチ出演のオール・トーキーが公開され、これが日本で最初に上映された“オール・トーキー”作品だそうです！！　ハイ・クラスの映画館の邦楽座で、プログラムに詳しいストーリーを載せて説明者なしに上映、やがては映画のせりふのない部分に説明者が簡単な説明を入れた方法（この方法は最初の字幕スーパーインポーズ版「モロッコ」まで続きました）・・・この年の秋に、アメリカのトーキーやサウンド版トーキーが毎週呼び物となりました！！　ドイツ’が最初に作ったトーキーな、当時、ヨーロッパを風靡していた“ラルフ・アーウィン曲”の流行歌「奥様お手をどうぞ」を、そのまま映画の題名にして、この曲を主題歌にした映画（ウファの初期のトーキー作品は、映画音楽に限らず主題歌を入れたものが多かったようです）！！　フランスでも＾「巴里の屋根の下」、「巴里っ子」、「掻払いの一夜」、などシャンソンを主題歌としてフランス的なムードを高め、他国にない好ましい効果をあげていました！！　日本に初めて公開されたドイツのトーキーは１９３０年の「六十八番の花嫁」、フランスのトーキーは１９３１年に封切られたルネ・クレールの「巴里の屋根の下」！！　日本映画では、１９２９年水谷八重子主演の「大尉の娘」、「戻り橋」など５本、１９３０年は藤原義江主演の「ふるさと」など３本、１９３１年は＾松竹から田中絹代主演の＾五所平之助監督で、始めての本格的トーキーといわれる「マダムと女房」ほか数本、１９３２年になっても＾鑑賞にたえるトーキー作品はやっと１０作品程度＾日本映画の全面的トーキー化は１９３３年からです！！　●続きます

  2010.11.19

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