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【自己評価は今を見ることが出来るけれど、他人の評価は必ず過去を見ている】
子育ての中で感情的になる時。子どもがぐずついたり、思うように行動してくれなかったり、何気ない子どもの一言が心を揺らしてしまったりと日常に沢山あるかもしれませんね。
そんな時、子どもを叱っている・・・いえ、以前の記事でも書きましたから敢えてこちらの言葉を使いましょう。
そんな子どもを「怒っている時」には、これではダメだとどこかで分かりながらも感情がついつい言葉を出してしまう。
結果として待っているのは、泣く我が子の姿と「なんであんなにイラついてしまったのか」、「どうしてあんな事を言ってしまったのだろう」という自責の念だけだったりします。
RyUは保育士ですのでこれまでに多くの子どもたちと関わらせてもらいました。おおよその男性が一生涯をかけても関わらない人数の子どもたちでしょう。そしてその数はこれからも増えていき、多くの喜びや、後悔もあるのだと思います。
そして過去の話をするならば、子どもの為に「叱った数」と自分の感情で「怒ってしまった数」はいったいどちらが多かったか・・・敢えて表現を変えるあたりお察しですね。
子育ての専門家だと言われる現場保育士でも叱るより怒る数の方が多いのです。
【評価をするということは今の一瞬より過去の子どもを見ること】
子育ては子どもをより良い状態へと導いていくことだと思います。つまり今この一瞬の子どもよりも、より賢く健やかに、より元気でかわいらしく、より社会に適応して、より自分らしく成長してもらいたいのです。
そのためにこんな記事ですから言い方は固いかもしれませんが、子育ては評価の繰り返しになります。
それは発達の度合いを見る物であり、身長を測ることであり、体重を測ることでもあり、言葉をいくつ理解しているのかを感じることでもあります。無意識に大人は子どものこうした何気ない状況を状態を評価して、そして導いているのだと思います。
この時に私たちは大切なことを忘れます。
より厳密に言うならば、本当はできないことなのに理想的な響きにそれを意識していると思いこむのでしょう。
「子どもの今を見つめる」という勘違いです。
未来を見なきゃダメということ?でも現状を見つめるのは必要不可欠でしょう。と思うかもしれません。
子どもが初めて立った瞬間。
子ども自身は立っている自分と、しっかりと立ち上がり筋肉を動かしてバランスを取ろうとする自分を認識していることでしょう。これは確かな今を見ていると言えます。
周りの大人は子どもが立ち上がった瞬間に、「この子は立つことが出来るようになった」という評価をして、その成長に感動しますね。しかし初めて立った子どもはその時には一瞬前の過去の姿になります。
そう、私たちは自分自身以外の今を見ることはできないんです。
全ては一瞬だったり、少しまえだったり、ずいぶんと前だったりする過去の相手を見ているのです。
だから「子どもの今を見つめる」ことは出来ない。言いがかりみたいな理論ですが、これはもっと素直に受け取ってもらえると自ずと「子どものことを許せるようになります」。
【今見えたその姿は過去のことなのだから、過去はさらっと水に流せば良い】
子どもが駄々をこねるとき、「駄々をこねてばかり!」と思うのはすでに過去に感情が捕らわれてしまっているのです。本当の意味で「子どもの今を見る」のであれば、駄々をこねている過去の子どもの姿など水に流して、これからの子どもの姿を描いてそこに導く方がずっと今を見ていると言えるでしょう。
子どもがいけないことをした時、止めてから叱る僕たちはあたかもその行動が続いているかのように感情も持続させてしまうことが多いです。いけないことをしたのは過去の出来事。その瞬間を見た憤りは必要です。その価標があるからこそ、今度はそんなことをして欲しくないと、よりよい行動はこうしたものだと導く事が出来るのですから。
でもその憤りを持続させて、反省してこちらの声に耳を傾ける子どもにぶつけてしまうのなら、それはやはり叱っているのではなく怒ってしまっている。そこを勘違いしてしまうから私たちは子育てや保育の中で後悔が生まれてしまうのだろうと思います。
過去は評価した瞬間に終わって良い。次に見据えるのは子どもに取っての今であり、その子どもの目の前にいる大人にとっての未来なのだと思います。
つまり、「子ども今を見ること」は「子どもが起こした過去を正しく評価して、よりよい未来へと導く事」だと言えるでしょう。
【まとめ】もし子育てや保育の中で子どもを叱ることがあったなら、今私たちが注意しようとしているのは過去の過ぎ去った子どもの姿であることをおもいだしてみてください。
そして、それは過去の出来事であり、その時に感じた憤りや悲しさ心配も過去の物です。その一瞬の感情の揺さぶりが今も続いてしまっているだけなんです。だから、叱るときには一度そのことを思い出す為に深呼吸をして数秒ですが本当に過去にしてしまいましょう。
深呼吸をする前の子どもと、深呼吸をした後の子どもはもう違います。あなたを憤らせてしまう行動をする姿は、深呼吸をした後には目の前にありません。それだけで大部落ち着いて子どもを見つめることができるのではないかなと思います。
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最終更新日
2019.04.27 13:35:31
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