テーマ:40代の視点と日常(771)
カテゴリ:徒然草
「みなさんは、中学卒業時のメンバーのうち、3人に1人の大学進学者です。
あなたは、3人に1人【も】大学進学している、と考えますか。 それとも3人に1人【しか】大学進学していない、と考えますか」 これが、私の大学入学時に投げかけられた、忘れられない恩師の一言である。 ▼3人に1人【も】 …今や大学進学者は、昔のように、頭脳明晰で家庭環境にも比較的恵まれた 類まれなる【学士さま】ではない。 石を投げれば学士に当たる。 十把一からげの学士である。 高校卒業後に就職すれば、年棒150万円としても、 4年間で600万円分の仕事をすることができる。 その600万円分と4年間の学費とを、 あなたはこれから【学生】というだけで浪費していくことになるのだ。 あなたは【学生というだけで飯が食える自分】をどう考えますか。 ▼3人に1人【しか】 頭脳明晰で、本人も周囲も大学で学ぶことを望みながら、 家庭の事情等々で、泣く泣く進学をあきらめている人たちが大勢いる。 当然のように学生となったあなたはそのことをどう捉え、考えていきますか。 …恩師は、志望大学受験に失敗し、惨めな想いで毎日を過ごしていた私に、 この重たい言葉を投げかけた。 以来、恩師とずっと対峙し、私が私として生きていくための闘いは始まった。 そして、今も続いている。 で、 『大学受験に成功すると【偉い】のか?』 長年、職場に一流国立・私立大学卒の後輩を迎える度に、そう感じてきた。 俗に言う【共通一次】世代からは、妙にマニュアル化された輩が急増したように感じられ、 ただただ「○○大学卒」と言うことだけ。 中身のないプライドをふりかざし、しがみつき… とにもかくにも「使えない」奴ばっかぢゃん。 と。 だが、今年高3の息子を抱えて思う。 個々の動機や彼らをとりまく環境がどうであれ、 生半可な決心や努力では、超難関一流大学には合格できない現実。 彼らの合格に漕ぎ着けた努力だけは、何人たりとも否定はできないのだ、と。 ◆◆◆ ただ~~し! やっぱり、入学後の努力やら人間性やらは、それからの問題。 「○○大学を出た」だけでは、社会では評価できませんよ、やっぱり。 夢を持っていますか。 その夢を実現させるため、可能性を広げるため、 努力を重ねてきましたか。 『実るほど頭を垂れる稲穂かな』 来るもの拒まず。 大学は、入学希望する学生には、全て門戸を開放し、 そして、「○○大卒」に値するだけの体系だった学問を収めたものだけに 卒業する資格を与えて欲しいなぁ、、という気持ちには変わりありません。 そうしたら、大学自体も、もっともっと努力すると思う。 先生方も、茶色になったノートを広げて毎年同じ講義なんて出来ないはず。 学生と毎日真剣勝負の学究生活。 とってもエキサイティングでスリリングで、 楽しい毎日だと思うんだけどなぁ。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.13 21:21:55
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