テーマ:本のある暮らし(3187)
カテゴリ:育児は育自~共に学び共に生きる~
他校の公開授業を見学する際、 私の独自のチェックポイントに、図書室はもちろん、 それぞれの学級文庫がある。 それぞれの教室で、それぞれの教室らしさを象徴しているかのように、 個性あふれる本たちが並び、貸出システムも様々。 いろんな形で学級文庫が存在している。(ない教室もある) 児童の持ち寄り型。 先生の私的蔵書。 先生の私的蔵書+図書室から持ち出され、2~4週間毎に入れ替え。 司書さんの全面協力で、定期的に推薦図書が図書室から巡回される。などなど。 全国的に「朝の10分間読書」が浸透しており、 以来、学級文庫の存在はかなり見直され、子どもたち主導・参画型も増え、 驚くほど充実してきているという。 昨日、コメントをいただいたあ~さんままさんのところは、 あ~さんままさんの個人蔵書が豊富であるために、 自然な形で、後ろのロッカーの上に常時300冊。 度々入れ替えておられる。 よそのクラスからも借りに来るほど人気な学級文庫。 う"~ん、私も借りに行きたい!! で。 いろんな形で在る、学級文庫。 子どもたちの学校での大半を過ごす教室の傍らにいつも在る学級文庫。 図書室より身近で、楽しい。 子どもたちの声が直に反映され、 子どもたちの要望に添う在り方に柔軟に変身していける。 今や、子どもたちにとっては、 学校の図書室は班学習などで、調べものをするところ。 あるいは、「読み聞かせ」の時間に行って見る、位のところでしかない場合が多い。 正直、先生方にとってはどうなのか。 保護者にとって、どうなのか。 裏で色々と見聞きし、驚いたことがある。 学級文庫は、先生にとって他教室に具体的な「モノ」(本の質・量)で比べられ、 負担で仕方がない、というものである。 また、低学年高学年関わらず、マナー、ルールが遵守されないこと。 気軽に楽しんで本を手にする、ということと、 マナーを守る、ということが何故に両立しないのか。 こんなことまで毎日毎日、学校の先生に教えられないとダメなのか。 これでは、持ち寄り型でも先生の私的蔵書でも、 お気に入りの本、大切な本はなかなか学級文庫に持って来られない。 傷んでもなくなっても構わない本ばかりが並ぶ学級文庫は、 一種独特の荒んだ雰囲気が漂う。 保護者は、学級文庫が充実している先生が担任だと誇らしい。 荒んだ雰囲気の学級文庫の先生だと、情けない、不信感が出る。 また、保護者によっては、充実している学級文庫の本のジャンルに不満があり、 「文学」もの以外は置いて欲しくない、と、これまた不信感。 ここで、どうして、PとTが話し合えないのかな、と外から観て思う。 何のためにクラス懇談会があるのだろう、と。 先生だって、自分のクラスの学級文庫を楽しいものにしたい。 質や量的になんとかならなくても、いろんな智恵を出し合って、工夫して、 子どもたちのための学級文庫にしたい。 ホームルームを利用して、子どもたちとは何度も話し合われたはずだ。 そうでなくても忙しい先生方は、学級文庫で頭を痛める時間が惜しい、 と言われるケースまである。 (私個人は、これって大事なことなのに、とは思ってる) ルールやマナーに関しては、ホームルームで話し合えば、 常識的なところに結論はいつも落ちつく。 それでも相変わらず守れず、盛り上がらない。 子どもたちは、他の学級の学級文庫を羨んでばかり。 、、というのは、先生のモチベーションは下がるばかりだし、 これって、もう家庭内の教育範囲では?と思ってしまう私が在る。 また、学級文庫と、図書室との兼ね合い、連動性はどうなのだろう。 それぞれの学校、先生方それぞれの取り組み方で大きく異なっているようだが。 学級文庫。 とても良い形で成功してるよ、というケースがあったり、ご存知でしたら、 是非、ご教示下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今まで、そこにあるなぁ、としか見てなかったかも!
1年から4年まで、とっても本が好きな先生だったので、 あるのが当たり前って思っていました。 ちょっと考えてみたくなりました。 ありがとうございます。 (2005.03.30 20:28:11)
こんばんは。
学級文庫は盲点だったかも! ただ、去年の担任の先生が「図書室の蔵書が未返却のままになっている。トータルしたら1年で100冊くらいになる。」とおっしゃっていました。 図書室では貸し出しカードをつけているはずなのに、どうして追跡調査をしないのだろう?と思ったもののその件について話し合う場がありませんでした。 今度また学級文庫も気をつけてみますね。 そうそう、日記リンクさせてください。先輩お母さんとして参考にさせてください。よろしくお願いします。 (2005.03.30 22:45:25)
おはようございます。
忙しいりうりうさんに、余計なこと、言ってしまったかも・・・と、反省しています。 りうりうさん、ごめんなさい。 ところで、学級文庫、あれって、ないクラスもあるんですよね。 小学校高学年になると、図書室で借りるので、教室にはなかったと思う。 そ~か~、先生の配慮で成り立っているのね。 今、気がつきました。 末っ子の小学校、元いた学校だから、 あまり、気にしてなかったけど、 これから、もっと見回してみよう。 (2005.03.31 09:25:49)
角度を変えるといろいろな見方ができるものなんですね。
もっと話し合いが必要なのかな? 一方的な見方だけでは話し合う雰囲気には、なれませんよね? 保護者がどう考えるか?、先生は何を困っているのか?どうしたいか? 見方や立場は違っても子どもたちに心豊かに育ってほしいという目的は同じですもんね。 (2005.03.31 11:01:27)
>こままさん
少しでも保護者がお手伝いできるといいなぁって。 それも蔭のサポートに徹した形で。 いろんなケースがありますよって伝えることができるだけでも、 先生と近しくお話できるいい機会になるかも、と。 「あるのが当たり前」でしたですよね。 私もそんな風に思ってたので、 各先生方によっては、こんなことでも 裏でせめぎあいがあったり、ひっそり悩んでらしたりされてたって 知ったときには、驚きました。 >ちょっと考えてみたくなりました。 >ありがとうございます。 こちらこそ、いつも有難うございます☆☆ (2005.03.31 11:48:52)
それは凄い!>♪がらがらどんさん
それだけ、図書室の蔵書が魅力あるラインナップだってことなんでしょうけど、 学校の図書室って、出入りする人間って限られてる訳で。 それなのに、1年で100冊未返却ってのは凄過ぎですね。 紛失してる訳ではないのですから、良いようなものの、延滞の場合は1度返してまた借りるようにしないと ルールがでたらめになっていってしまいますよね。 図書貸出システムは、子どもたちの図書委員の主導型なのかな。 日記リンクのお申し出、有難うございます☆☆ とても光栄です! 私も現役役員さんのいろんなことに学びたいです。 どうぞ今後ともよろしくお願い致します☆☆ (2005.03.31 12:04:37)
いへいへ全然、全然。
OMITAさんのお蔭で、かなり整理して考え、反省することができましたです。 有難うございました☆☆ >小学校高学年になると、図書室で借りるので、教室にはなかったと思う。 子どもたちが身近な自分たちの書庫として感じている学級文庫から スペース広い図書室へと、自然に綺麗な発展的形で移行できてる 良いケースもたくさんあると聞いています。 OMITAさんの学校は、そのケースでいらっしゃるのかも知れませんですね。 私も「他校への独自のチェック」な~~んて偉そうな書き方をしましたが、 実際、教室の後ろや傍らに在る学級文庫が、 取り澄ました顔で展開される公開授業そのものより、 それぞれクラス毎の先生や子どもたちの笑顔、活発さ、教室の雰囲気を 生に伝えてくれてるような気がして、とっても楽しいんです。 OMITAさんも是非、見まわしてみてあげて下さい。 学級文庫の顔、顔、顔。 そして、もし、悲鳴や苦悩の響きが聞こえてきたら、 どうぞ先生のこころの窓にノックしてみてあげて下さい。 (2005.03.31 12:40:36)
もう、長い間小学校とはご無沙汰なので、学級文庫というものを考えたことはありませんでした。すみません。現状もわかりません。
ただ、今の保育園も前の保育園も絵本文庫があって、子供たちが気軽に借りていってるんですね。本を借りるときはメモする、ちゃんと返す。やるのは親だけど、そういう姿はいやでもそばで見ている。みんなでの読む本だからというのがわかっているから大事にする(年齢にも よるだろうけど)。これって、結構大事なことだったんだなあとりうりうさんの一連の書き込み、他の皆さんのコメントを見ていて感じました。ほんと、お勉強になりますm(__)m (2005.03.31 12:42:51)
bamukero3さ~ん。
私の書き方、一方的だったかも知れませんね。 ごめんなさい! それくらい、子どもたちにとって楽しい嬉しいものであるはずの学級文庫が、 先生方にとって「負担」で在り得る、ってことが、私にはショックでした~~。 何の問題もなく、先生も楽しんで、子どもたちも楽しい学級文庫なら、 保護者がしゃしゃり出る必要は全くないと思います。 んでももし、万が一、蔭で悩んでいらっしゃる先生がおられたり、 子どもが学級文庫で借りてくる本に不満を持ったり疑問を持ったりする 保護者が在るなら、話し合い、語り合い、で 案外簡単に解決できる問題もあるんじゃないかなって。 >一方的な見方だけでは話し合う雰囲気には、なれませんよね? ほんとですよね。 bamukero3さんがおっしゃるように、 >見方や立場は違っても子どもたちに心豊かに育ってほしいという目的は >同じですもんね。 ここを信じて、みんなが少しでも楽しく、豊かで在れるよう、 楽しいことに向って、話し合いができれば素敵だなぁ☆☆ (2005.03.31 13:50:26)
読書ネタは、入り込めないと思い込んでいましたが、読み聞かせをしていて、学校の図書室や学級文庫に関わりがあった事を思い出しました。
図書室の管理は、先生方にとって負担であったように感じます。そして、図書費の削減もあり、興味のある本を入れられない等の、ジレンマみたいなものもあったと思います。 小学校の頃、お母さん達が集って、いろいろ動いた事もありました。 あまり、長いコメントになってはいけないと思いますので、TBさせていただきました。 大した事はしていないのですが。 (2005.03.31 17:07:52)
kojimaoさん、コメント有難う☆☆
絵本文庫、と聞いて、 思わず私の脳裏が可愛いひよこでいっぱいになりました☆☆ 可愛い☆☆☆ 子どもたちは、なんでも、幼い目でしっかりと観てるんだと思います。 大事にされている本だから大事にする。 みんなが読む本だから大事にする。 大切なことですよね。 私も、両親に本の取り扱いは、とても厳しく躾られたのを思い出しました。 幼稚園のころ、畳の上で絵本読んでて、何かの拍子に立ちあがり 跨いじゃって、父に足を叩かれたことがあります。 父に手を上げられたのは、これが最初で最後じゃなかったかなぁ。 今、古本屋さんに売り飛ばしたりしてるの、叱られるだろうな。 あ、父はいつも天から見てるから、バレバレ。。?? (2005.03.31 18:25:49)
ELKさん、トラックバック、有難うございます☆☆
読書ネタにもどうぞ、どんどんお入り下さいませ。 いろんなジャンルで盛り上がると楽しいですね☆☆ >これがスゴイ。私達の生年月日より古いがゴロゴロ。 >数はあるけれども、傷みがひどい上に、子どもの興味がありそうな本が少ない。 何処の小学校もご同様なのでしょうか。 町の司書として採用された彼女も、ある小学校の図書室は、 「正直、自分が残したいと思う本は1割の半分もない」って嘆いてました。 私も、町内を回って寄贈本を集めたとき、 集まった本と図書室の本の状態に、茫然自失した覚えがあります。 どんなに処分したとしても、いきなり半分も空にする訳には行かず、 少しずつ処分しては、その分レイアウトで室内を工夫しようにも、 人手もお金も足りない。 ここで、ボランティアのお母さん方が集まれば、 てづくりで可愛いい間仕切り代わりになりそうな、 いろんなレイアウトグッズが、たちまちできあがりそうなんですけれどもねぇ、 お母さん方も忙しくて。。。 図書費の削減は痛いですよね。 こんな大事なものを削って、何処に持っていくんだ、って思います。 (実際は、図書費どころか、学校予算がごっぽりとなくなって行ってるのですが) だから、ウチの町も、 町内の学校図書全部をオンラで繋ごうと考えたのでしょうが、 問題はそこと違うでしょうに、、って思ったことでした。 (2005.03.31 18:50:27)
小学校の教室って、担任の先生によるみたいで、
ぜんぜん違うの~。同じ学年でさえ。 で、娘の担任は、図書館やら、読み聞かせボランティアの担当なので、 学級文庫充実しています(^_^;) 3年生に読ませたい本に 「わすれられないおくりもの」があるものですから、 真新しい「わすれられないおくりもの」数冊に おもわずにんまり(*^_^*) みんな読んでね~と心で。 (2005.03.31 20:33:28)
現場の声として、学校図書館を3年間運営してきた一中学教師のナマの意見を書きたいと思います。
トラバしましたので、よろしかったら来て下さい。 (2005.03.31 23:37:31)
我が小学校でも「読み聞かせ」の話の前に、学級文庫をもっと身近に感じてもらうため、地域の方々に本の寄贈を御願いしました。
中には「ちょうどいい機会だったからもっていって~」という感じの30年以上の前の文学全集だとか、ま、いろいろありましたが、多くは絵本でした。 200冊余を19クラスに分けて、おきました。 担任によって学級文庫の内容って違うんですよね。 うちの学校は学年文庫が廊下にあります。 学年文庫は原則貸し出し無しのようです。 そうそう、ご存じかもしれませんが、杉並区和田中の図書館改造プロジェクトが私の記憶に残っています。 本来なら司書を入れて、ヤングアダルトとか、もっと読みそうな、稼働率の高い本をいっぱい入れられるといいですね。 (2005.04.03 22:11:30)
ネコの目さ~ん、やっぱり先生で随分違うんですね。
お嬢さんの先生は『大当たり』で、ラッキー!!でいらっしゃいましたが、 『大当たり』がいらっしゃるということは、 『ハズレだ~~』ってなっちゃう先生もいらっしゃるってことで、、、、 先生方を取り巻く状況とかも考えますと、なかなか難しいですね。 >真新しい「わすれられないおくりもの」数冊に 一押し、二押しの本を、こうして複数冊ご準備なさっているって、 本当に学級文庫に力を入れておられる先生なんですね☆☆ (2005.04.05 00:24:16)
あ~さんままさん、凄惨な状況にあった中学校の図書館に、心強い助っ人を招聘され、
整理整頓から、前年対比1300%という脅威の数字を叩き出されるまで。 まさに素晴らしい『細腕繁盛記』を読ませていただきました。 私も残してきた課題に気付き、心改め頑張りますです☆☆☆ (2005.04.05 00:28:16)
をを>oribe77さん
学年文庫、というのもアリですね! これだと、各学年の先生方の考え方の調整、という手間はあっても、 確実に冊数や種類は増えますし、管理の方法さえきちんと決めておけば 少なくとも、同学年で比較されて云々、、といった 先生方の精神的な負担は少なくて済みそうです。 んでも、貸出禁止なのは、痛いなぁ。。 やっぱり「学年」だと、きちんと委員を決めないと、 管理や整理が大変になってくるから、なのでしょうね。 oribe77さんとこの、地域の方々からの寄贈本を、 図書室蔵書とするのではなく、そのまま学級文庫に分けて置いちゃう、 というのは、画期的な発想ですね。 本は、学年があがったとき、そのまま上の学年のものを引き継いで行けば いいですもんね。 >杉並区和田中の図書館改造プロジェクトが私の記憶に残っています。 【あの】赤木かん子氏が陣頭に立って監修された、、、というだけで、 もう、垂涎の的でした。 校長先生自ら、旗を振っておられましたものね。 って、今、ググってみましたら、 ちゃんと『和田中と地域を結ぶページ』というHPがありますね!! いや~~、、、やっぱり凄いや。 そして、校長先生の呼びかけに応えられた赤木さんも凄い!! ウチの町の司書さんが、町内の学校全部の蔵書データベース化に埋もれながらも、 「講演会に是非赤木さんを招聘したい!」と、随分頑張ったのですが、 結局、予算がどうの、授業数がどうの、そんな大物はどうの…と 内部で潰されてしまいました。 そのとき私は全く動けなくて、今でも悔いが残りまくりです。 やっぱり、諦めてはいけませんですね。 (2005.04.05 01:28:10) |
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