2008/09/01(月)18:44
それぞれの 『 リビング・ウィル 』
今期のドラマは、観たい!と思ってしまったものが多く、
ただいまHDDにどんどん蓄積中。(o_ _)oポテッ
連続ドラマは、連載書物と同じく、
続きが気になって気になって、何も手につかなくなる傾向大の困った私。
だもんで、できるだけ遠去かっていたいのに、なかなかそうも行かず(悲)。
できるだけ、最終回を迎えてから一気に観て行くようにしているのだが、
シリアスな医師もの に弱いため、
今期は TBS 『 Tomorrow 』 と フジ 『 コード・ブルー 』。
ついつい観てしまい、最終回を目前に途轍もなくヤキモキしている(-_-)。
で、31日の『 Tomorrow 』には 泣かされてしまったため、少々覚書。
( ネタバレではありません、多分 )
『 リビング・ウィル 』 ――。
私が初めて目にしたのは、22年前。
最愛の父のそれ、である。
母、弟、私、夫の4人、それぞれに宛て、
見事な父の達筆が書き遺されていた。
『 リビング・ウィル 』については、
『 エンディング・ノート 』 絡みで、随分とブログに書いて来た。
( 『 続・人生50年 』 などなど )
で、31日の『 Tomorrow 』で、私が大きな感銘を受けたのは、
ドラマのなかに出て来た『 リビング・ウィルの続き 』、である。
或る女性が脳内出血で突然倒れ、自力呼吸が困難となる。
彼女は、夫宛のリビング・ウィルを封書に入れて、常に持ち歩いていた。
夫はそれを知りつつ、意識不明のまま、自力回復の見込みもない妻に、
人工呼吸器をつけるか否かの選択を迫られ、延命治療を望む。
妻が尊厳死を望んでいることを知りながら、妻に生きていて欲しいと願った夫は、
自己嫌悪に陥りながら、人工呼吸器をつけた妻の枕元で封書を開封する。
そこには、活字で書かれた 尊厳死を望む型通りの宣言書と署名捺印の後、
肉筆で書かれた2枚目の便箋があった。
私は、そこに 書かれてあった言の葉を、
どうしても書き留めておきたい、と思う。
ともすれば これまで蔑ろにされがちだった、
「 患者の権利 」を重視する余りに、
今度は「 遺されるもの 」の こころが 蔑ろにされる場合も
往々にして出て来るのだな、と思うこともあったから――。
私は尊厳死を望みますが、
もしも あなたがそれに耐えられないのなら、
こころが落ち着くまで、私を生かしておいて下さい。
死んでいく私より
生きているあなたの気持ちを大切にして下さい。
あなたの哀しみは 私の哀しみです。
あなたの妻で倖せでした。
これが私のリビング・ウィルです。