苔の道。

　　　　　　　　　　　唐招提寺の南大門から北東に向かって、 　　　　　　　　　　　随分奥まったところに　鑑真和上の御廟がある。 　　　　　　　昔ながらの土塀で囲まれ、 　　　　　　　小道は竹箒で綺麗に掃き清められ、 　　　　　　　時刻は11時を回ろうとしているのに 　　　　　　　一帯は　まるで早朝の如く 　　　　　　　ひんやりと　清浄の気を保つ。 　　　　　　　この土塀もまた、 　　　　　　　天平の昔のまま？？？ 　　　　　　　　　　　　　識りたい、識りたい。。。 土塀から　木の芽が 御廟への小さな屋根のある門をくぐって思わず嘆声。 　　　　　　　　　 　 ずぅぅっと続く苔の道。 まるで　苔寺　を　訪った如く。 静寂清浄な気のなかに　やがて小さな池が見え、 小さな橋の向こうに小さな丸い丘。 丘いっぱいの木々の茂みのなかに、石の塔。 おひとり、熱心に写真を撮っておられる外国人の御方以外には、 私独り。 幼き日の　私の第１等　なる　鑑真和上　に ただただ　瞑目し、合掌。 　　　　　　　　　　　　　　　　　若葉して 　　　　　　　　御めの雫　ぬぐはばや 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芭蕉 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　**　トラックバックのため再アップ。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本文は【　Last updated 2009.11.07 19:49:31　】　のママ。